Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社山口フィナンシャルグループ (8418)

山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行を中核に、預金・貸出・内外為替・有価証券投資を担う銀行持株会社。証券、クレジットカード、リース、コンサルティングも展開。中計では融資・エクイティ・ソリューションを組み合わせる「同舟共命型ビジネスモデル」と、複数銀行を単一基盤で運営する体制の深化を掲げ、地域課題解決のプラットフォーマーへの進化を狙う。[本社]山口県下関市 [創業]2006年 [上場]2006年

1. 事業概要

株式会社山口フィナンシャルグループは、当社、連結子会社23社、持分法適用関連会社3社で構成し、銀行業務を中心に証券業務、クレジットカード業務、リース業務、コンサルティング業務等を行う金融グループ。中核は山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行の3行で、本店のほか支店等において預金業務、貸出業務、内国為替業務、外国為替業務、商品有価証券売買業務、有価証券投資業務などを担う。銀行業がグループの中核事業に位置付けられ、周辺機能として証券、カード、リース、コンサルティングを組み合わせる構造を採る。経営の基軸にはパーパス「地域の豊かな未来を共創する」を据え、ビジョンとして「地域に選ばれ、地域の信頼に応える、地域価値向上企業グループ」を掲げる。

2. 競争優位性

提示テキストから確認できる競争優位の中核は、地域密着の営業基盤と複数銀行を束ねるグループ運営体制にある。主たる営業基盤は山口県、広島県、北九州市にあり、地域金融機関として地域企業や地域経済との接点を蓄積してきた点が事業基盤となる。加えて、中期経営計画では「マルチバンク・シングルプラットフォーム」の深化を掲げ、各銀行における人事制度の一体化、システムの統合・統一化、各種本部機能の持株会社への集約・一元運用を通じて、グループ経営の一体化・効率化を追求する方針を明示する。これは3銀行体制を維持しつつ単一基盤で運営効率を高める構想にあり、DX投資や勘定系システム統合を通じたコスト競争力の向上余地を示す。また、融資・エクイティ・ソリューションを複合的に組み合わせる総合サポートを提供価値と位置付けており、単純な貸出にとどまらない提案力の強化を図る。

3. 市場環境

金融経済環境については、高水準の賃上げによる個人消費拡大や旺盛なインバウンド需要を背景に回復基調の継続を見込む一方、米国の関税引き上げや中東情勢の緊迫化など各国政策運営の不確実性、株価や為替相場の不安定な変動を注視する必要があるとする。地元経済では、人口減少、少子高齢化、事業の後継者不足が深刻な課題となっており、地域企業・産業の活性化、雇用確保、地域経済の持続性向上が重要テーマとなる。こうした環境は地域金融機関にとって需要機会である一方、営業基盤が山口県、広島県、北九州市に集中するため、当該地域の景気悪化の影響を受けやすい構造も併せ持つ。規制面では、銀行持株会社として自己資本比率規制の管理が重要となる。

4. 成長戦略

2025年度から2029年度までの「YMFG中期経営計画」は、「地域課題解決のプラットフォーマー」への進化に向けた5年間と位置付ける。最重要課題は新たなビジネスモデルへの転換にあり、地域・顧客と同じ舟に乗り、融資、エクイティ、ソリューションを複合的に組み合わせた総合支援を行う「同舟共命型ビジネスモデル」の確立を目指す。基本目標は3つで、①同舟共命型ビジネスモデルの確立、②資本効率を志向したRORAマネジメントによる金融ビジネスの高度化、③DX投資や勘定系システム統合を進めるマルチバンク・シングルプラットフォームの深化。最終年度の目標経営指標として、親会社株主に帰属する当期純利益600億円、ROE8.0%程度、株主資本ベースROE8.5%程度、RORA1.0%以上、OHR50%程度を掲げる。資本運営ではCET1比率11.5%程度を目標水準とし、株主還元は累進配当を基本に2029年度までに配当性向50%程度へ引き上げる方針を示す。政策投資株式は2030年3月末までに簿価残高350億円未満、連結純資産比10%未満を目指して縮減する。

5. リスク

主要リスクは第1に信用リスク。景気悪化、不動産価格や株価の変動、融資先の経営悪化により不良債権や与信関係費用が増加する可能性を抱える。第2に市場リスク。金利変動による運用・調達のミスマッチ、有価証券価格下落、為替変動が損益と財政状態に影響する。第3にオペレーショナル・リスク。システム停止やサイバーセキュリティ事案、情報漏洩、法令改正対応不足、マネロン・テロ資金供与対策不備、人財確保・育成不足などが挙がる。加えて、自己資本比率規制や繰延税金資産の回収可能性も重要論点となる。

6. ガバナンス

経営方針として「健全なる積極進取」を掲げ、経営の透明・公正かつ迅速・果断な意思決定により持続的成長と中長期的な企業価値向上を図る。リスク管理面では、リスク管理規程に基づく統合的リスク管理を採用し、リスク管理統括部署と各種リスク管理部署を設置。VaR等の統一尺度で各種リスクを計量化し、自己資本の範囲内に収めるリスク資本配賦運営を中核に据える。各部門への資本配賦はグループ経営執行会議で審議・決議し、グループALM委員会が使用状況をモニタリングする。株主還元は1株当たり配当金の維持・増加を基本とする累進配当方針と、事業環境や資本状況を踏まえた柔軟かつ機動的な自己株式取得を柱とする。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0ZZ | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
575.2B 14.8倍 0.8倍 0.0% 2,450.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 26.9B 13.6B 12.5B
営業利益 17.4B 4.1B 3.3B
純利益 35.3B 25.2B 17.9B
EPS 165.2 114.2 77.4
BPS 2,933.9 3,009.4 2,718.0

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.12%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
明治安田生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.03%
株式会社トクヤマ0.02%
株式会社山田事務所0.02%
住友生命保険相互会社 (常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 (UBE株式会社退職給付信託口)0.02%
山口フィナンシャルグループ従業員持株会0.02%
UBS AG LONDON A/C IPB SEGREGATED CLIENT ACCOUNT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
日本生命保険相互会社 (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-07-06三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.15%(1.22%)
2022-01-20三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.37%(1.12%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-02TDNet配当・還元山口FG自己株式の取得状況に関するお知らせ2,668-1.99%
2026-02-25TDNet人事山口FG(訂正)「当社およびグループ内銀行における役員異動に関するお知らせ」の一部訂正について2,622+2.42%
2026-02-24TDNet人事山口FG当社およびグループ内銀行における役員異動に関するお知らせ2,700-2.91%
2026-02-02TDNet配当・還元山口FG自己株式の取得状況に関するお知らせ2,413+4.29%
2026-01-05TDNet配当・還元山口FG自己株式の取得状況に関するお知らせ2,168+2.49%
2025-12-01TDNet配当・還元山口FG自己株式の取得状況に関するお知らせ2,030-0.32%
2025-11-26TDNetその他山口FG当社グループの国際業務見直しについて1,823+10.70%
2025-11-26TDNet配当・還元山口FG自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ1,823+10.70%
2025-11-06TDNet業績修正山口FG2026年3月期第2四半期(累計)の連結業績予想の修正に関するお知らせ1,801-1.58%
2025-11-06TDNetその他山口FG2026年3月期第2四半期末の有価証券含み損に関するお知らせ1,801-1.58%
2022-07-06EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 4.15%
2022-01-20EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.37%