Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

フィデアホールディングス株式会社 (8713)

フィデアホールディングスは荘内銀行と北都銀行を中核に、秋田・山形・宮城を主営業地盤とする広域地方銀行グループ。預金、貸出、為替、有価証券投資、保証に加え、カード、信用保証、リース、調査研究、ソフト開発、電力小売、投資を展開。県境をまたぐ営業情報の広がりとコンサルティング営業、地方創生への関与を強みとし、2027年の銀行合併・システム統合で効率化を進める。[本社]東京都中央区 [創業]2009年 [上場]2009年

1. 事業概要

フィデアホールディングスは、株式会社荘内銀行と株式会社北都銀行の経営統合により2009年に設立した銀行持株会社。連結子会社7社でグループを構成し、銀行業を中核に、クレジットカード業、信用保証業、リース業、電力小売業、投資業など金融サービス関連事業を展開。銀行業では、荘内銀行、北都銀行、フィデアカードの3社が、秋田県、山形県、宮城県を主たる営業エリアとして、本支店等で預金、貸出、内国為替、外国為替、商品有価証券売買、有価証券投資、保証などを担う。その他セグメントでは、フィデアリース、フィデア情報総研、フィデアエナジー、フィデアキャピタルが、リース、調査研究、ソフトウェア開発、電力小売、投資を担う。グループ従業員数は連結で1,373人。銀行業に1,228人を配置し、地域金融機能を中心に据える事業構成を採る。

2. 競争優位性

提示テキストから確認できる競争優位の中核は、東北初の県境をまたがる地域金融機関グループという広域性にある。山形県を営業基盤とする荘内銀行と、秋田県を営業基盤とする北都銀行の統合により、単県地銀に比べて営業情報の拡がりを得ている点を自社の強みとして明示。加えて、お客さまのニーズに寄り添うコンサルティング営業の実践、地方創生施策への主体的な貢献を強みとして掲げる。地域金融は預金、決済、融資、保証など日常的な取引接点が多く、営業基盤内での顧客接点の厚みが事業継続性を支える構造を持つ。さらに、銀行持株会社としてカード、リース、情報総研、投資、電力小売まで周辺機能をグループ内に持つ点は、地域顧客への提案範囲拡大に資する。今後は荘内銀行と北都銀行の合併およびシステム統合を予定し、2025年度から頭取や本部担当役員等を両銀行間で兼務する実質1行体制へ移行する方針を示す。広域営業基盤と統合シナジーの前倒し発揮が、同社の競争力強化の主軸となる。

3. 市場環境

東北地方は人口減少や高齢化などの構造問題を抱え、人手不足に伴う人件費上昇、インフレ進行などにより地域経済の厳しい状況の長期化が懸念される。地域内事業所数の減少、内外金利環境の変化、地政学的リスクの高まり、異業種参入による競争環境の変化も、地域金融機関を取り巻く逆風として挙げる。リスク開示では、日本銀行の異次元金融緩和解除に伴う国内金利の上昇バイアス、地域金融機関の再編、異業種企業の金融分野参入により、金融業界の競争環境が大きく変化していると記載。加えて、銀行持株会社および銀行子会社は銀行法に基づく自己資本比率の国内基準4%以上の維持が必要で、規制面の制約も大きい。合併についても関係当局の許認可取得が前提となる。

4. 成長戦略

2025年度は第5次中期経営計画の最終年度に当たり、地域における金融仲介機能の充実、取引先の経営改善や事業再生支援への積極対応を進める方針を示す。営業面では、GX・DX分野を中心としたコンサルティング営業の強化を掲げる。加えて、荘内銀行と北都銀行の合併シナジーの前倒し発揮による一層の経営効率化を重視。経営統合の最終段階として、両行の合併およびシステム統合を実施することを決定しており、合併効力発生日は2027年1月1日、同日にシステム統合を予定。方式は荘内銀行を存続会社、北都銀行を消滅会社とする吸収合併方式で、新銀行の商号は株式会社フィデア銀行、本店所在地は山形県山形市とする計画。2025年度からは頭取および本部担当役員等を両銀行間で兼務させ、実質1行の経営体制を敷くことで、合併効果の前倒し発揮を図る。沿革上も、調査研究業務の集約、カード会社統合、リース会社の完全子会社化、情報システム・総研機能の再編、フィデアエナジー設立など、周辺機能の取り込みと再編を継続してきた経緯を持つ。

5. リスク

第1に、経営統合リスクを抱える。顧客との関係悪化、想定外の追加費用、事務・システム障害などにより、合併効果が当初想定ほど発揮されない可能性を開示。第2に、金融環境変化リスクを抱える。収益は貸出金利息収益と有価証券運用収益への依存が大きく、利上げ継続時には保有有価証券の評価悪化や与信関係費用増加の可能性がある。第3に、地域金融機関特有の信用・競争・人材リスクを抱える。地域経済の弱含み、不良債権増加、異業種参入による競争激化、高度専門人材の確保難が競争力低下につながる可能性がある。

6. ガバナンス

当社は銀行持株会社にあり、収入の大部分を銀行子会社等株式の配当金および経営管理料に依存する構造を持つ。したがって、子会社の利益水準や規制上の配当制限が持株会社の株主還元余力に影響する。リスク管理面では、合併準備委員会や機能別部会を設置し、経営統合を着実に進める体制を整備。気候変動対応ではTCFD提言への賛同を表明し、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の各カテゴリーで対応・開示に取り組む方針を示す。人的資本面では、提出会社の管理職に占める女性労働者比率17.7%、男性育児休業取得率100.0%を開示。株主還元の具体方針は提示テキスト内では詳細を確認できないが、沿革上は2023年2月にB種優先株式を取得・消却し、公的資金を完済している。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VZ4Y | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
34.7B 12.2倍 0.4倍 0.0% 1,910.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.9B 2.7B 3.0B
営業利益 1.4B 1.4B 1.8B
純利益 2.8B 1.2B 3.3B
EPS 156.2 65.2 179.2
BPS 4,285.1 4,734.8 5,011.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.15%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
フィデアホールディングス従業員持株会0.03%
野村信託銀行株式会社(信託口)0.01%
高橋 慧0.01%
公益財団法人克念社0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行決済営業部)0.01%
庄司 隆弘0.01%
広野 摂0.01%
株式会社ベガスベガス0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-07-04三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 4.27%(1.22%)
2023-03-22三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.49%+5.49%
2023-03-01株式会社 整理回収機構 0.59%(6.45%)
2023-01-11株式会社 整理回収機構 7.04%+0.43%
2021-10-01株式会社 整理回収機構 6.61%(8.91%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-10-29TDNet業績修正フィデアHD業績予想の修正に関するお知らせ1,675-1.61%
2025-09-22TDNet特損・減損フィデアHD当社子会社における債権放棄に関するお知らせ1,616-0.25%
2025-07-14TDNetその他フィデアHD譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ1,490+0.00%
2024-07-04EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 4.27%
2023-03-22EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.49%
2023-03-01EDINET大量保有株式会社 整理回収機構大量保有 0.59%
2023-01-11EDINET大量保有株式会社 整理回収機構大量保有 7.04%
2021-10-01EDINET大量保有株式会社 整理回収機構大量保有 6.61%