Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

スパークス・グループ株式会社 (8739)

独立系の資産運用グループ。日本株のボトムアップ調査を起点に、韓国・アジア株、不動産、再生可能エネルギー、未公開株へ領域を拡張する。日本初の公開・上場資産運用グループとし、海外拠点や官民連携インフラファンド運用実績を持つ点が特徴。収益は運用資産残高と報酬料率が基盤で、4本柱の戦略で事業分散を進める。[本社]東京都港区 [創業]1989年 [上場]2001年

1. 事業概要

スパークス・グループは、持株会社の下に日本及び海外子会社を擁し、資産運用業を中核とする企業集団。主力は投資顧問業と投資信託委託業で、日本ではスパークス・アセット・マネジメントが日本株式、再生可能エネルギー発電事業の開発段階から運転開始までの投資、未公開株式などを対象に調査・運用を担う。スパークス・アセット・トラスト&マネジメントは不動産及び再生可能エネルギー発電事業の安定稼動フェーズを対象に運用を行う。海外では韓国子会社が韓国株式、香港拠点がアジア株式を対象に運用を展開する。創業以来の日本株運用を起点に、ロング・ショート、ファンド・オブ・ファンズ、公募・私募投信、コーポレート・ガバナンスを基軸とした投資、実物資産投資、プライベート・エクイティ投資へと戦略を拡張する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、創業以来継続する徹底したボトムアップ・アプローチにある。企業への個別訪問を通じて「企業収益の質」「市場成長性」「経営戦略」を調査し、将来収益及びキャッシュ・フローを予測し、企業実態から見た株式価値と市場価格の乖離を投資機会として捉える運用手法を蓄積する。公開情報の机上分析にとどまらず、経営者の生の声や現場感覚を重視する点がノウハウ面の参入障壁として機能する。加えて、同社は資産運用サービスを中核事業とする企業グループとして日本で初の公開・上場会社と位置付けられており、独立系としての先行性を持つ。海外投資家の要望に応え資金を運用する点を自社の強みと明示し、東京・香港・韓国の運用拠点が投資アイデアを共有する体制も差別化要因となる。実物資産では再生可能エネルギーファンドのパイオニアと自ら位置付け、官民連携インフラファンドの運用事業者への指名実績、不動産や発電事業の開発段階と安定稼動段階の双方をカバーする商品群が事業基盤の厚みを形成する。

3. 市場環境

同社が重視する市場環境は、日本株、アジア株、実物資産、プライベート・エクイティの4領域にまたがる。日本株では、東京証券取引所による資本コストを上回る資本収益性や持続的成長に向けた要請、政府の政策継続を背景に投資魅力が高位安定するとみる。アジア株では、今後アジアが世界をリードする時代が本格化すると捉える。実物資産では、世界的な低金利と資金余剰を背景に安定的なインカム・ゲインへの関心が高まり、日本の居住用不動産や再生可能エネルギー発電事業への需要が追い風となる。加えて、ESGや責任投資への社会的要請の高まりは、同社の責任投資の高度化・拡大を促す一方、対応不十分な場合には顧客資金流出リスクにもつながる。競争環境では、独立系であるため大手金融機関系列の販売チャネルを持たない点が特徴となる。

4. 成長戦略

成長戦略は4本柱の強化に集約する。第1は日本株式投資戦略で、UCITSファンド市場で初となる日本株ロング・ショート・ファンドを設定し、EU域内で自由販売可能な枠組みを活用して海外機関投資家資金の流入を狙う。第2はOneAsia投資戦略で、東京・香港・韓国のファンドマネジャーが共同調査を行い、アジア株もスパークスとのブランド認知拡大を図る。第3は実物資産投資戦略で、太陽光に加え風力・バイオマス発電所を運営し、蓄電所事業へも参画する。さらに北海道苫小牧でグリーン水素の製造・貯蔵・輸送・利用までのサプライチェーンを構築する環境省受託の実証事業を開始する。第4はプライベート・エクイティ投資戦略で、未来創生ファンド、宇宙フロンティアファンド、日本モノづくり未来ファンドを軸に投資を拡大する。宇宙フロンティアファンドは2号ファンドを設立し、日本モノづくり未来ファンドではIJTT社に続きシンニッタン社へのTOBを実行する。全社目標として2026年3月期までにAUM3兆円の達成を掲げ、4本柱をバランスよく拡大し、市場変動の影響を受けにくい事業ポートフォリオの構築を目指す。加えて、北海道で国内外富裕層向け高級ヴィラ開発を足掛かりに新たな投資商品開発も進める。

5. リスク

主要リスクの第1は、収益の大半が投信投資顧問業の委託者報酬及び投資顧問料に依存し、投資対象の大半を日本及びアジア地域の上場株式が占める点にある。世界経済、自然災害、パンデミック、紛争、戦争などがAUMや運用実績に影響する。第2は、顧客契約の解約自由度が高く、ロック・アップ期間が限定的なため、解約や追随解約でファンド規模が縮小しうる点にある。第3は、ESGや責任投資への期待との乖離が生じた場合、運用資産残高の減少や報酬低下につながる点にある。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、独立系の強みを生かし、効率的・効果的で健全かつ透明性の高い体制の構築を基本方針に据える。特に、グループ会社間、投資戦略間、ファンド間の利益相反管理を重視し、適切なリスク管理を行う方針を示す。責任投資については、グループCIOを委員長とする責任投資委員会を設置し、全投資戦略での実践状況を協議・推進する。経営指標としてはAUM、残高報酬料率、基礎収益力、成功報酬、ROEを重視する。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1JZ | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
80.1B 14.5倍 2.3倍 0.0% 1,920.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高
営業利益 7.7B 7.5B 5.7B
純利益 5.3B 6.5B 4.5B
EPS 132.2 163.8 113.4
BPS 845.6 794.3 655.2

大株主

株主名持株比率
阿部 修平0.38%
株式会社阿部キャピタル0.15%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
HSBC BANK PLC A/C M AND G (ACS) VALUE PARTNERS CHINA EQUITY FUND(常任代理人香港上海銀行東京支店)0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505025 (常任代理人株式会社みずほ銀行)0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・76095口)0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505301 (常任代理人株式会社みずほ銀行)0.02%
光通信株式会社0.01%
清水 優0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-09-06M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 8.54%+0.08%
2022-08-05M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 8.46%+1.16%
2022-06-22M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 7.30%+1.06%
2022-02-07M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 6.24%+1.10%
2021-12-22M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 5.14%+1.14%
2021-07-02阿部 修平 51.65%(0.60%)
2021-06-29阿部 修平 51.65%(0.60%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-06TDNetその他スパークス2026年2月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,997-3.41%
2026-02-06TDNetその他スパークス2026年1月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ2,024+1.04%
2026-01-30TDNet決算スパークス2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,645+17.81%
2026-01-30TDNetIRスパークス2026年3月期 第3四半期決算説明資料1,645+17.81%
2026-01-30TDNet業績修正スパークス2026年3月期 配当予想の修正に関するお知らせ1,645+17.81%
2026-01-09TDNetその他スパークス2025年12月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,689+2.01%
2025-12-19TDNetその他スパークス(開示事項の変更)北海道ニセコ地区高級ヴィラ開発プロジェクトの差別化強化 に向けたアップグレード及び1,500+5.13%
2025-12-19TDNetその他スパークス株主優待制度の導入に関するお知らせ1,500+5.13%
2025-12-05TDNetその他スパークス2025年11月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,483+1.21%
2025-11-10TDNetその他スパークス2025 年10 月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,481+0.27%
2025-10-31TDNetIRスパークス2026年3月期第2四半期決算説明資料1,557-5.33%
2025-10-31TDNet決算スパークス2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,557-5.33%
2025-10-07TDNetその他スパークス2025年9月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,571-0.38%
2025-09-05TDNetその他スパークス2025年8月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,578+1.90%
2025-09-05TDNetその他スパークススパークス・グループ、「運用資産残高」過去最高更新のお知らせ1,578+1.90%
2025-08-07TDNetその他スパークス2025年7月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,569+0.00%
2025-07-31TDNetIRスパークス2026年3月期第1四半期決算説明資料1,501+2.47%
2025-07-31TDNet決算スパークス2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,501+2.47%
2025-07-07TDNetその他スパークス2025年6月度(速報値)月末運用資産残高のお知らせ1,430+0.49%
2025-06-20TDNet配当・還元スパークス自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ1,488-1.01%