Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

東急株式会社 (9005)

東急は交通、不動産、生活サービス、ホテル・リゾートを束ねる総合生活インフラ企業グループ。東京都西南部・神奈川県の鉄道9路線と沿線不動産を軸に、商業、カード、通信、ホテルを重層展開し、事業間シナジーを追求する。中期計画では交通・不動産を軸とした長期循環型事業を掲げ、不動産開発、海外事業、GX投資を継続する。[本社]東京都渋谷区 [創業]1922年 [上場]1949年

1. 事業概要

東急は、子会社128社、関連会社41社で構成する企業グループを統括し、交通事業、不動産事業、生活サービス事業、ホテル・リゾート事業を展開する。交通では、東急電鉄が東京都西南部および神奈川県で東横線、目黒線、東急新横浜線、田園都市線、大井町線、池上線、東急多摩川線、こどもの国線、世田谷線の計9路線、営業キロ110.7kmを運営する。加えて、伊豆急行、上田電鉄、東急バス、じょうてつ、仙台国際空港、東急テクノシステムを擁し、鉄道、バス、空港運営、鉄道車両関連まで裾野を広げる。不動産では、沿線を中心とする宅地造成販売、住宅建設販売、不動産賃貸、不動産コンサルティングを手掛ける。生活サービスでは、東急百貨店、東急ストア、SHIBUYA109、東急カード、イッツ・コミュニケーションズ、東急エージェンシー、東急レクリエーションなどを通じ、流通、商業、決済、通信、広告、映像を展開する。ホテル・リゾートでは、東急ホテルズ&リゾーツが「東急ホテル」「エクセルホテル東急」「東急REIホテル」および「DISTINCTIVE SELECTION」を運営し、直営39店舗を有する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、東京都西南部・神奈川県における鉄道ネットワークと、その沿線に集積した不動産・商業・生活サービスの一体運営にある。中期3か年経営計画でも「交通/不動産を軸とした事業間シナジーと再投資により持続的成長を実現する長期循環型事業」を目指すビジネスモデルとして明示する。鉄道9路線110.7kmという基盤インフラは参入障壁が高く、沿線の不動産賃貸、商業施設運営、カード、通信、ホテルとの連携余地が大きい。ショッピングセンターでは渋谷を中心に都市型ファッションビルを展開し、SHIBUYA109ブランドを含む商業運営を行う。通信では、東京、川崎、横浜の沿線を中心に敷設した光ファイバーケーブルおよび同軸ケーブルによるネットワークを通じてサービスを提供する。ホテルでは複数ブランドを保有し、資産マネジメントと運営を分担する体制を敷く。提示テキスト内では市場シェアや特許の記載は確認できないが、沿線における交通起点の顧客接点と多事業連携が主要なMoatとして読み取れる。

3. 市場環境

同社が直面する市場環境として、少子高齢化や人口減少、生活スタイル変化による交通、オフィス、商業施設利用の減少可能性が明示される。新たな産業やビジネスモデルの登場による既存事業の競争力低下も認識する。加えて、金利上昇、格下げ、信用不安、工事費や原材料・労務費の高騰、税制や法制度変更が収益性や財務に影響しうる。鉄道や空港運営など社会インフラ性の高い事業を抱えるため、安全管理、情報セキュリティ、コンプライアンスへの要求水準も高い。ESGやSDGs対応の遅れがステークホルダー評価の低下につながる点も経営課題として位置付ける。提示テキスト内では競合企業の具体名やシェア比較は確認できない。

4. 成長戦略

2024年度を始期とする中期3か年経営計画を推進し、ビジョンワードに「Creative Act. 創造力でしなやかに“世界が憧れるまち”を」を掲げる。基本方針は、再起動の3か年として事業戦略とコーポレート戦略を進め、経営基盤強化と資本効率重視への転換を図ることに置く。重点施策は、既存事業の収益力向上、成長投資継続、連結経営基盤強化の3本柱で構成する。具体的には、「移動」を通じた社会価値提供と収益性の両立、バリューアップ投資と事業間連携による利益創出力強化、不動産開発によるエリア価値向上、不動産販売事業拡大とバリューチェーン強化、資産ポートフォリオ戦略、海外事業継続推進、GX投資、人材戦略、デジタル戦略を掲げる。経営指標はEPS、ROE、ROAを最重視し、2026年度計画としてEPS141.00円、ROE8.7%、ROA3.8%、東急EBITDA2,200億円、営業利益1,050億円、親会社株主に帰属する当期純利益810億円、有利子負債/東急EBITDA倍率5.9倍を設定する。3か年投資計画は約5,200億円で、内訳は鉄道事業投資1,600億円、既存事業投資1,300億円、成長投資2,300億円を見込む。設備投資面では、田園都市線地下区間の駅リニューアル、駒沢大学駅竣工、田奈駅改修、高架橋耐震補強、五反田駅ホームドア設置、「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」開業などを進める。

5. リスク

主要リスクは3点に集約できる。第1に、沿線集中と需要変動リスクで、少子高齢化、人口減少、生活スタイル変化、新たなビジネスモデルの登場により、交通、不動産、商業の需要が減少する可能性を抱える。第2に、安全・情報インフラ運営リスクで、重大事故、品質問題、テロ、システム障害、情報漏えい、サイバー攻撃がブランド毀損と損害賠償につながりうる。第3に、財務・コストリスクで、金利上昇、格付低下、工事費や原材料費の高騰が収益性と資金調達条件を圧迫しうる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、サステナブル重要テーマとして「安全・安心」「まちづくり」「生活環境品質」「ひとづくり」「脱炭素・循環型社会」「企業統治・コンプライアンス」を設定し、事業を通じた継続的な社会課題解決を経営の基本姿勢に据える。DX委員会がデジタル・ITの重要方針を決定し、コンプライアンス・リスクマネジメント委員会が体制強化を担う。内部通報窓口は社内に加え弁護士事務所にも設置し、通報者保護を明確化する。株主還元は安定配当継続と利益成長に応じた持続的増配を方針とし、中期計画期間中の年間配当下限を1株21円に設定する。中長期では配当性向30%を意識し、総還元性向も勘案しつつ自己株式取得等を機動的かつ積極的に実施する方針を示す。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W6EI | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1153.8B 13.7倍 1.3倍 0.0% 1,846.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1055.0B 1037.8B 931.3B
営業利益 103.5B 94.9B 44.6B
純利益 79.7B 63.9B 26.0B
EPS 134.8 106.1 42.9
BPS 1,441.0 1,319.4 1,206.7

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.15%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
日本生命保険相互会社0.03%
第一生命保険株式会社0.03%
三井住友信託銀行株式会社0.03%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
株式会社みずほ銀行0.02%
太陽生命保険株式会社0.02%
東急グループ従業員持株会0.01%
野村信託銀行株式会社(退職給付信託三菱UFJ銀行口)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-06野村證券株式会社 5.23%+0.12%
2025-09-19三井住友信託銀行株式会社 7.07%+0.16%
2025-08-21三井住友信託銀行株式会社 6.91%(1.02%)
2025-01-10野村證券株式会社 5.11%+5.11%
2024-12-20株式会社みずほ銀行 0.02%+0.02%
2024-12-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.79%(1.23%)
2024-11-21第一生命保険株式会社 3.26%(2.31%)
2024-10-04三井住友信託銀行株式会社 7.93%(1.03%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.02%(0.11%)
2024-04-01株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.13%(1.02%)
2023-06-20ブラックロック・ジャパン株式会社 6.30%+1.25%
2023-04-07株式会社みずほ銀行 0.02%N/A
2022-10-06三井住友信託銀行株式会社 8.96%+0.27%
2022-06-06ブラックロック・ジャパン株式会社 5.05%+5.05%
2021-06-07株式会社みずほ銀行 0.02%+0.02%
2021-06-04第一生命保険株式会社 5.57%(1.26%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-16TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況および取得終了に関するお知らせ1,843+0.76%
2026-03-06TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,906+0.00%
2026-01-28TDNetその他東急「株主優待制度」の拡充に関するお知らせ1,722+0.38%
2026-01-09TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,844-1.33%
2025-12-26TDNetM&A東急連結子会社(株式会社東急ホテルズ)の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ1,843-0.14%
2025-12-05TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,758+1.65%
2025-11-25TDNetその他東急特定子会社の異動に関するお知らせ1,836+0.11%
2025-10-07TDNetその他東急田園都市線梶が谷駅構内にて発生した列車接触・脱線事故について1,788-2.18%
2025-10-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.23%1,783+0.25%
2025-10-03TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,773+0.56%
2025-09-19EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 7.07%1,864+0.08%
2025-09-05TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,906+0.26%
2025-08-21EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 6.91%1,914+0.26%
2025-07-04TDNet配当・還元東急自己株式の取得状況に関するお知らせ1,708-0.06%
2025-01-10EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.11%
2024-12-20EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.02%
2024-12-16EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.79%
2024-11-21EDINET大量保有第一生命保険株式会社大量保有 3.26%
2024-10-04EDINET大量保有三井住友信託銀行株式会社大量保有 7.93%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 7.02%