Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大宝運輸株式会社 (9040)

愛知県を主軸に岐阜・三重・静岡で展開する地域密着型の総合物流会社。一般貨物自動車運送、倉庫、流通加工、配送、回収を一貫提供し、愛知県内9支店・8物流センターなどの拠点網を持つ。共同物流のグリーンハンド便やC.S.Gシステム、温度帯物流、特殊技術サービスの拡大を進める。許認可業種で拠点整備と運営ノウハウが参入障壁となる。[本社]愛知県名古屋市中区 [創業]1951年 [上場]1996年

1. 事業概要

大宝運輸株式会社は物流業を主たる事業とし、貨物運送事業、倉庫事業、その他事業に区分して展開する。貨物運送事業では、貨物自動車運送事業法に基づく一般貨物自動車運送事業の許可を受け、愛知県、岐阜県、三重県、静岡県を営業区域として、主に食料品、日用品雑貨など消費関連貨物の輸送を行う。第一種・第二種利用運送事業の許可も有する。愛知県下9支店、三重県下1支店の拠点を持ち、倉庫事業と連携した効率的な輸送サービスを提供する。倉庫事業では、倉庫業法に基づく許可の下、愛知県下8か所、三重県下1か所の物流センターを運営し、集荷・保管・流通加工・配送・回収までの一貫した総合物流サービスを提供する。その他事業では、自動車分解整備事業の認証を受けた整備工場で車検、定期点検、一般修理を行い、損害保険代理店事業、三好支店での太陽光発電事業も手掛ける。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、中部圏における地域密着型の拠点網と、輸送と保管を結合した一貫物流機能にある。愛知県内に支店と物流センターを集中的に配置し、三重県にも拠点を持つことで、集荷から保管、流通加工、配送、回収までを自社の物流網でつなぐ体制を構築する。顧客ニーズに応じて配送方法や保管方法を柔軟に変える方針を掲げており、中規模物流会社としての機動性を活かす。沿革上では、小口貨物の共同配送であるグリーンハンド便を開始し、C.S.G(チャーター・スポット・グリーンハンド)システムを確立しており、共同物流や組み合わせ輸送の運営ノウハウを蓄積してきたことがうかがえる。また、一般貨物自動車運送事業、利用運送事業、倉庫業、自動車整備事業など複数の許認可を要する事業構成は参入障壁として機能する。市場シェアの具体的数値や特許、ブランド力に関する記載は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社が扱う主要貨物は一般の食品や日用品にあり、生活関連需要に根差した物流を担う。一方で、会社自身が業界内の競争激化を認識しており、物流料金の引き上げによる利益確保は不可避と記載する。2024年の時間外労働上限規制の適用は、物流業界全体の運営体制や人員配置に影響を与える制度要因となる。同社も管理精度の向上、労働条件整備、人材定着と採用強化を最重要課題に位置付ける。また、トラック排ガス対策など環境関連規制の強化も事業環境上の重要要素となる。総じて、法規制対応、人材確保、価格転嫁、運行効率化が競争力を左右する市場環境に置かれる。

4. 成長戦略

中長期戦略として、物流業をサービス業の一部と捉え、総合サービス業を目指す方針を掲げる。具体策は、地域密着型戦略の充実、物流センター運営など一貫物流システムの提案・実施、組み合わせ・共同物流の推進、調達物流・温度帯物流・産業廃棄物リサイクル事業の推進、引越、工場・事務所移転、店舗出店に伴う機械・什器据付など特殊技術サービスの拡大、提携による広域化と新サービス開発、安全と環境保全活動の推進で構成する。足元の課題対応としては、適正料金への改定、配送曜日や時間帯の変更、待機時間短縮を顧客と配送先を含めて協力しながら進め、全体最適による品質向上と効率化を図る。人材面では賃上げ、高卒採用、免許取得費用の会社負担、福利厚生見直しを実施し、供給力の維持と拡大を狙う。中期計画の数値目標やM&A方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主なリスクは3点挙げられる。第1に公的規制リスクで、貨物自動車運送事業、倉庫業など各種法令の適用を受け、特に環境関連規制の強化が業績や財政状態に影響する可能性を持つ。第2に取引関係変動リスクで、物流センター、荷役設備機器、情報システムなどの先行投資を伴う一括受託型のため、顧客業績の急変や取引停止が投資回収を阻害する可能性を持つ。第3に燃料価格と物流料金のリスクで、軽油価格の上昇や業界競争の長期化が輸配送コストと収益性を圧迫する可能性を持つ。

6. ガバナンス

経営の基本方針として、顧客ニーズに対応したサービス提供と、社員が安全で活き活きと働ける会社づくりを掲げる。遵法経営を推進し、利益確保と社会的責任の遂行の両立を重視する。従業員は693名で、貨物運送事業323名、倉庫事業340名、その他事業11名、管理推進本部・営業推進本部19名で構成する。労働組合は全日本建設交運一般労働組合大宝運輸支部で、労使関係は円満に推移すると記載する。株主還元方針や取締役会構成、社外取締役比率などの詳細は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100VX27 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 8.1B
営業利益 280M 321M 290M
純利益 190M 204M 180M
EPS 254.6 273.8 241.2
BPS 9,157.0

大株主

株主名持株比率
株式会社SKO0.20%
岩瀬合名会社0.09%
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三菱UFJ信託銀行株式会社0.02%
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