Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

ヤマトホールディングス株式会社 (9064)

ヤマトグループは宅急便を中核に、国内輸配送、3PL、不動産、国際フォワーディング、通関、海外物流、車両整備、再エネ電力、IT・金融まで展開する総合物流グループ。社会的インフラとしての宅急便ネットワーク、国内外拠点、法人向け統合提案、共同輸送やEV関連の新サービスが強み。中計ではネットワーク強靭化と法人領域拡大を推進する。[本社]東京都中央区 [創業]1919年 [上場]1949年

1. 事業概要

ヤマトホールディングスは、子会社46社、関連会社48社で構成する持株会社にあり、「エクスプレス事業」「コントラクト・ロジスティクス事業」「グローバル事業」「モビリティ事業」を主軸に据える。エクスプレス事業では、個人および法人向けに宅急便を中心とした国内輸配送サービスを提供し、貨物自動車運送、ロールボックスパレット貸切輸送も手掛ける。コントラクト・ロジスティクス事業では、法人顧客の課題解決や事業成長を支援するソリューションを提供し、3PL事業と不動産事業を展開する。グローバル事業では、国際フォワーディング、国際エクスプレス、海外現地のコントラクト・ロジスティクスを組み合わせ、法人顧客のグローバルサプライチェーン全体の最適化を支援する。モビリティ事業では、運送事業者の安全運行と車両稼働時間拡大に資する車両整備サービスに加え、EVに使用する再エネ電力などを提供する。その他、ITシステム開発・運用管理、コールセンター、金融サービスが全体の価値提供拡大を支える。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、経営方針で明示する「社会的インフラとしての宅急便ネットワーク」にある。全国をきめ細かくカバーする宅急便ネットワークを基盤に、営業・幹線輸送・ラストマイルを一体運営し、個人向け宅配から法人向け輸配送、3PL、通関、海外物流まで接続する構造を持つ。法人ビジネスでは、国内外の倉庫、貨物専用機(フレイター)を含む輸配送ネットワーク、ロジスティクス、通関、不動産関連のノウハウを組み合わせた付加価値の高いソリューション提供力が差別化要因となる。グローバル事業では、日本、米国・メキシコ、中国、インド、東南アジアを中心に営業力強化を進め、国際フォワーディング、国際エクスプレス、海外コントラクト・ロジスティクスを束ねて提案する。新規領域でも、宅急便で培った法人顧客や物流事業者とのパートナーシップ、輸配送ネットワーク・オペレーション構築ノウハウを活用し、共同輸配送のオープンプラットフォームやEVライフサイクルサービスへ展開する。市場シェアの具体的数値や特許優位は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

宅配便市場はEC成長とともに拡大傾向にある一方、基盤領域である個人および小口法人市場は、人口減少や個人消費低迷の影響を受ける。EC化の進展と人口動態の変化により、ラストマイルの集荷・配達業務量や都市部・地方部間の荷物流動が変化し、宅急便ネットワークの収益性は低下傾向にある。加えて、物価上昇、自動車運転業務における時間外労働の上限規制の適用、労働力不足、地政学リスク、サプライチェーンのブロック化、気候変動の深刻化が事業環境を左右する。競争面では、物流事業者との競争激化に加え、自社物流化を進めるEC事業者との戦略的関係、デジタルで商慣習を変える可能性があるスタートアップへの対応も重要となる。

4. 成長戦略

中期経営計画「サステナビリティ・トランスフォーメーション2030 ~1st Stage~」を2027年3月期までの計画として策定し、「宅急便ネットワークの強靭化と事業ポートフォリオを変革する3年間」と位置付ける。基盤領域では、付加価値に応じたプライシング適正化、「営業所改革」、商品・サービス開発、地域密着型店舗「ネコサポ」の展開、荷物流動に即した運び方見直し、仕分け人員の適正配置を進める。成長領域では、国内外の倉庫やフレイターを含むネットワークを活かし、法人向け高付加価値ソリューションを拡大する。株式会社ナカノ商会の連結子会社化により、コントラクト・ロジスティクス事業の成長とエクスプレス事業とのシナジー創出を狙う。グローバル事業では、オートモーティブ、ハイテク、食品産業を重点領域とし、越境EC提案強化や混載効率向上、M&A活用を進める。新規領域では、GHG削減計画立案からEV・充電器導入、運用支援、メンテナンス、エネルギーマネジメント、再エネ由来電力供給までを一体提供する「EVライフサイクルサービス」、共同輸配送のオープンプラットフォーム、オンライン医療サービス「MY MEDICA」を育成する。2027年3月期目標として、連結営業収益2兆~2兆4,000億円、連結営業利益1,200~1,600億円、連結営業利益率6%以上、ROE12%以上、ROIC8%以上を掲げる。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に、市場・競争環境の変化にあり、EC化、自社物流化、スタートアップ台頭、サプライチェーン再編に適応できない場合、収益機会逸失につながる。第2に、労働力人口減少にあり、労働集約型事業が多いため、人材確保難や人件費上昇が収益を圧迫する。第3に、テクノロジーと情報セキュリティにあり、AI・IoT・ロボティクス・自動運転などへの対応遅れは投資効果未達を招き、サイバー攻撃やシステム停止は信用低下や荷受け停止による機会損失を生む。加えて、地域の過疎化や気候変動も中長期リスクとなる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、持続的な企業価値向上の基盤として、人事戦略、デジタル戦略、環境・社会戦略を推進し、サステナブル経営およびコーポレート・ガバナンスの強化に取り組む方針を示す。経営指標として営業利益率、ROE、ROICを設定し、資本効率をより重視した経営の浸透を図る。事業の収益性向上、利益成長の加速に加え、バランスシート・マネジメント強化とキャッシュ・フロー最適化を通じて、資本コストを上回る資本収益性の実現を目指す。株主還元の具体的方針や機関設計の詳細は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100VXJ4 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
622.0B 15.4倍 1.0倍 0.0% 1,725.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1762.7B 1758.6B 1800.7B
営業利益 14.2B 40.1B 60.1B
純利益 37.9B 37.6B 45.9B
EPS 111.9 107.2 126.6
BPS 1,806.5 1,708.0 1,684.9

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.17%
ヤマトグループ社員持株会0.09%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.07%
明治安田生命保険相互会社0.05%
日本生命保険相互会社0.05%
株式会社みずほ銀行0.03%
ヤマトグループ取引先持株会0.02%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 みずほ銀行)0.02%
トヨタ自動車株式会社0.02%
損害保険ジャパン株式会社0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-19三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.27%+0.11%
2025-09-05株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2025-03-24野村證券株式会社 5.43%(1.37%)
2024-09-24野村アセットマネジメント株式会社 6.80%+0.42%
2024-09-06野村證券株式会社 6.38%+0.48%
2024-09-04ブラックロック・ジャパン株式会社 3.48%(1.54%)
2023-10-05三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.16%(0.21%)
2023-09-07株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-10-20三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 5.37%(0.01%)
2022-08-22野村アセットマネジメント株式会社 5.90%(1.09%)
2022-03-23株式会社みずほ銀行 0.03%N/A
2022-01-31株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.25%(0.90%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-02TDNet決算ヤマトHD2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,049-7.49%
2026-02-02TDNet業績修正ヤマトHD2026年3月期 通期連結業績予想の修正に関するお知らせ2,049-7.49%
2026-01-22TDNet人事ヤマトHD代表取締役および役員の異動に関するお知らせ2,060+0.75%
2025-09-19EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.27%2,408-0.33%
2025-09-05EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%2,477+1.19%
2025-07-30TDNet決算ヤマトHD2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,946+12.77%
2025-03-24EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.43%2,046+0.90%
2024-09-24EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 6.8%
2024-09-06EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.38%
2024-09-04EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 3.48%
2023-10-05EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.16%
2023-09-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-10-20EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 5.37%
2022-08-22EDINET大量保有野村アセットマネジメント株式会社大量保有 5.9%
2022-03-23EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.03%
2022-01-31EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.25%