京極運輸商事グループは、当社、子会社2社、関連会社1社で構成し、国内輸送事業、国際物流事業、ドラム缶・ペール缶事業、エネルギー事業、タンク洗浄事業の5部門を展開する。祖業から石油製品、液体化学品、高圧ガス等に関連した運送を中心に事業領域を広げ、港湾運送、通関業務、倉庫事業、容器販売、タンク洗滌・修理までを手掛ける。国内輸送では、道路運送法による一般貨物自動車運送事業の許可を受け、日本各地に拠点を設けつつ主として関東一円で営業する。主力はタンクローリーによる石油類、化学製品等の液体貨物輸送で、普通トラックでは一般貨物や容器類も扱う。国際物流では、港湾荷役、本船積卸し、上屋搬出入、保管、荷捌、倉庫保管、入出庫、はい替え等を行う。加えて、石油類容器の売買と配送、石油類の賃貸借・売買、石油製品類と副産物の売買、石油・化学製品等の貯蔵タンク洗浄・修理、配管工事も展開する。
競争優位の中核は、危険物を含む液体貨物物流を軸に、輸送から港湾、通関、倉庫、容器、タンクメンテナンスまでを束ねた総合物流機能にある。国内輸送ではタンクローリーを主力とし、石油類・化学製品等の特殊性が高い貨物を扱うため、車両、運行、作業、安全管理のノウハウ蓄積が参入障壁として機能する。会社自身も、車両や作業の特殊性を背景に慢性的な乗務員不足を課題として挙げており、裏返せば熟練人材の確保と育成が容易でない市場構造を示す。さらに、一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、港湾運送業、通関業、倉庫業、保税蔵置場、危険物保管、毒物劇物保管など、複数の許認可・施設機能を組み合わせて顧客ニーズに対応する点に特徴を持つ。港湾運送・通関では認定通関業者(AEO事業者)としてコンプライアンス重視の安全管理体制を掲げる。倉庫では一般倉庫に加え、定温保管、危険物保管、毒物劇物保管の機能を備える。市場シェアの具体的数値や特許、ブランド優位の記載は提示テキスト内では確認できない。
物流業界を取り巻く環境は厳しさを増す。国内輸送では、働き方改革による長時間労働の上限規制、慢性的な乗務員不足、燃料価格の高止まりが重荷となる。加えて、大気汚染にかかわる国及び地方自治体の環境規制強化により、車両代替の設備投資やコスト増が見込まれる。国際物流では、世界的な経済情勢の変化や中国の景気低迷の影響を受け、輸出入貨物の取扱量減少が問題化する。ドラム缶・ペール缶、タンク洗浄では入札制度が採用され、廉価入札による失注や受注価格下落が収益変動要因となる。さらに、暖冬による石油類輸送量減少、冷夏による空冷用ガス輸送量減少、鉄鋼・原油等の素材価格高騰など、外部環境の影響を受けやすい事業構造を持つ。
中長期テーマとして「事業価値の向上」「サステナビリティへの取り組み」「人的資本の充実」を掲げ、2023年度4月から3ヵ年の第2次中期経営計画を推進する。事業価値の向上では、デジタル化の推進、デジタル推進部門・安全管理部門・販売管理部門の設置、資金効率の向上、キャッシュ・フロー範囲内での設備投資、新規事業の創造を施策とする。達成目標として、営業利益を21FY実績1.5億円から25FY3.0億円へ引き上げ、内訳は既存2億円、新規1億円を目指す。ROEは4.1%から5.1%を目標とする。サステナビリティでは、新車導入、アイドリングストップ、低燃費タイヤ、3R推進により、CO2排出量を3ヵ年で12.1%削減し、11,220tco2から9,862tco2を目指す。人的資本では、従業員満足度スコアを4.34から5.00へ、女性比率を事務職19%から33%、運転職2%から10%、障がい者比率を0.8%から3.0%へ高める計画を掲げる。進捗面では利益目標に大きく未達としつつ、適正運賃適用の要請継続、営業体制見直し、セグメント横断の営業集団構築、新規顧客開拓、取引深掘り、新規事業創出、管理体制のデジタル化強化で巻き返しを図る。
主要リスクは3点に整理できる。第1に法規制リスクで、環境規制強化に伴う車両代替投資とコスト増が国内輸送事業の収益を圧迫する。第2に需要変動リスクで、暖冬・冷夏など気候条件、海外需要動向、中国景気低迷などが輸送量や輸出入取扱量を左右する。第3に価格競争・コスト変動リスクで、鉄鋼・原油等の素材価格高騰が燃料費や販売量に影響し、加えてドラム缶・ペール缶事業とタンク洗浄事業では入札制度による失注や受注価格下落が損益変動要因となる。
経営方針面では、「私たちの使命」「私たちの目指す姿」「私たちの行動基準」からなる企業理念を制定し、『いい会社にしよう』を合言葉に組織運営を進める。最優先課題として「輸送の安全」を掲げ、行動基準「安全、誠実、正確」に基づくコンプライアンス重視の輸送体制構築を志向する。港湾運送・通関ではAEO事業者として安全管理体制の確立を進める。人的資本面では、働き甲斐のある職場づくり、多様性と受容性の推進を中計に組み込む。労働組合は京極運輸商事労働組合が組織され、2025年3月31日現在の組合員数は246人、ユニオンショップ制を採用し、労使関係に特記すべき事項はない。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 4.3B | 37.9倍 | 0.9倍 | 0.0% | 1,341.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 8.4B | 8.4B | 8.7B |
| 営業利益 | 17M | 33M | 6M |
| 純利益 | 104M | 60M | 62M |
| EPS | 35.4 | 19.8 | 20.3 |
| BPS | 1,467.8 | 1,459.4 | 1,285.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| ENEOSホールディングス株式会社 | 0.34% |
| ジェットエイト株式会社 | 0.06% |
| 西 將弘 | 0.05% |
| 京北倉庫株式会社 | 0.05% |
| グリーンエイト株式会社 | 0.05% |
| 株式会社タンクテック | 0.04% |
| 高橋産業株式会社 | 0.04% |
| 神奈川三菱ふそう自動車販売株式会社 | 0.04% |
| 明治安田生命保険相互会社(常任代理人)株式会社日本カストディ銀行 | 0.03% |
| いすゞ自動車首都圏株式会社 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2021-10-04 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.63% | -- |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-16 | TDNet | 配当・還元 | 京極運輸 | 自己株式の立会外買付取引による自己株式の取得結果及び自株式消却に関するお知らせ | 1,332 | +0.00% |
| 2026-03-13 | TDNet | 配当・還元 | 京極運輸 | 自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引による自己株式の買付け並びに自己株式の消却に関するお知らせ | 1,333 | -0.08% |
| 2026-03-05 | TDNet | その他 | 京極運輸 | 株式の立会外分売終了に関するお知らせ | 1,306 | +0.46% |
| 2026-03-04 | TDNet | その他 | 京極運輸 | 株式の立会外分売実施に関するお知らせ | 1,350 | -3.26% |
| 2026-02-25 | TDNet | その他 | 京極運輸 | 株式の立会外分売に関するお知らせ | 1,540 | -6.36% |
| 2025-11-11 | TDNet | 業績修正 | 京極運輸 | 業績予想の修正に関するお知らせ | 1,273 | +2.91% |
| 2025-08-13 | TDNet | 決算 | 京極運輸 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 1,319 | -3.94% |
| 2025-06-27 | TDNet | その他 | 京極運輸 | 上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況(改善期間入り)及び計画書の更新(計画期間の変更)につ | 1,143 | +0.09% |
| 2025-06-24 | TDNet | その他 | 京極運輸 | 支配株主等に関する事項について | 1,166 | +0.09% |
| 2021-10-04 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.63% | — | — |