川崎汽船グループは、海運業を主軸とする物流企業として、報告セグメントを「ドライバルク」「エネルギー資源」「製品物流」の3区分で構成する。ドライバルクにはドライバルク事業を含み、エネルギー資源には液化天然ガス輸送船事業、電力事業、油槽船事業、海洋事業を含む。製品物流には自動車船事業、物流事業、近海・内航事業、コンテナ船事業を含む。加えて、船舶管理業、旅行代理店業、不動産賃貸・管理業などをその他事業として展開する。国内外に多数の子会社・関連会社を有し、製品物流ではオーシャンネットワークエクスプレスホールディングスやOCEAN NETWORK EXPRESS PTE. LTD.を関連会社として抱える。研究開発では輸送技術の革新、安全輸送の徹底、環境保全に取り組み、他社との共同研究を通じて船舶の省エネ化・環境対策技術の高度化を進める。設備投資は船舶建造が中心で、3セグメントすべてで継続的に実施する。
提示テキストから確認できる競争優位の中核は、海運を主軸とした物流ポートフォリオの広さと、当社グループならではの専門機能の蓄積にある。会社は自らの強みとして「環境・技術」「安全・船舶品質管理」「DX」の3機能を明示し、これを顧客・パートナーに選ばれるための基盤と位置付ける。特に安全運航については、代表執行役社長を委員長とする安全運航推進委員会を定期開催し、事故防止、海賊・テロ対応、教育・指導、事故対応演習まで含めた体制を整備する。環境面では、船隊の代替燃料船への移行とエネルギーインフラ転換を進め、低炭素・脱炭素化を成長機会として捉える。事業ポートフォリオ上は、鉄鋼原料、自動車船、LNG輸送船を成長牽引事業とし、バルクキャリア、近海内航、港湾・物流で安定収益確保を図る構図を採る。さらに、コンテナ船事業では持分法適用関連会社ONEを重要な主要事業の一つと位置付け、継続的な人的支援と経営ガバナンスへの関与を通じて企業価値最大化を目指す点に、単独運航に依存しない収益基盤の特徴がある。市場シェアや特許件数などの定量情報は提示テキスト内では確認できない。
当社グループの事業は世界経済の動向と密接に結びつき、為替、金利、燃料油価格、海運市況、地政学、通商政策、国際条約や各国規制の影響を受ける。会社自身も、海運市場では競争激化により輸送価格下落や市場シェア低下の可能性があると認識する。また、社会・自社の環境対応目標の具体化に伴い、新たな顧客ニーズ、事業機会、収益機会が出現すると整理する。気候変動リスクを独立した主要リスクとして再編した点からも、脱炭素化が規制対応にとどまらず事業機会とリスクの両面を持つ市場環境にあることがうかがえる。海運事業は設備投資負担が大きく、船舶建造を中心とする投資継続が必要であるため、参入には資本負担と運航ノウハウの双方が求められる構造と読み取れる。
2022年度から2026年度までの5か年中期経営計画を策定し、2050年に向けた自社と社会の低炭素・脱炭素化の実現と収益成長の両立を長期ビジョンとして掲げる。足元5年間では、船隊の代替燃料船への移行とエネルギーインフラ転換を並行して進め、経営資源の集中と顧客とのパートナーシップ強化により企業価値向上につなげる方針を示す。定量目標として、2026年度にROE10%以上、ROIC6.0~7.0%、経常利益1,600億円を掲げる。事業別には、鉄鋼原料、自動車船、LNG輸送船へ集中的に資源配分し、環境対応を機会として成長を実現する。電力炭、油槽船、LPG船では事業リスク最小化を図りつつ新エネルギー輸送需要に対応する。バルクキャリア、近海内航、港湾・物流では市況耐性向上と安定収益確保、シナジー追求を進める。新規事業領域として液化CO2輸送事業や洋上風力発電支援船事業を挙げ、グループ会社間の専門領域を磨き上げて事業領域拡張を目指す。資本政策では、成長投資と株主還元の両立を重視し、適正資本を超える部分について自己株式取得を含む還元を進める方針を明示する。
第1に、船舶運航リスクが大きい。不測の事故、油濁その他環境汚染、海賊、テロ、政情不安地域での運航、サイバーリスクが、財政状態、経営成績、社会的信用に重大な影響を及ぼし得る。第2に、経済活動変動リスクがある。米ドル建て収入比率の高さに伴う円高影響、借入活用に伴う金利上昇、燃料油価格変動、海運市況悪化、規制変更、競争激化が収益を左右する。第3に、人材・人権および法務・コンプライアンスリスクが重い。人材不足や人権問題、法令違反は、営業活動やブランドイメージに悪影響を与える可能性がある。
リスクマネジメント体制では、主要リスクを4分類し、それぞれに対応委員会を設置したうえで、危機管理委員会が全般を統括する。代表執行役社長が全委員会の委員長を務め、四半期ごとに委員会を開催する。リスク管理は、期末の再評価、網羅的な洗い出し、各委員会での定期レビュー、トップダウンとボトムアップを併用したPDCAで運用する。株主還元方針は明確で、企業価値向上に必要な投資と財務健全性を確保したうえで、適正資本を超える部分についてキャッシュ・フローを踏まえ、自己株式取得を含めた積極還元を進める。中期経営計画では、2024年5月公表時から増額した8,000億円以上の株主還元計画、2025年度と2026年度の年間配当予定、さらに500億円以上の追加還元計画を示し、資本効率を意識した運営を進める。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 1777.5B | 6.0倍 | 1.1倍 | 0.0% | 2,781.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1047.9B | 957.9B | 942.6B |
| 営業利益 | 102.9B | 84.2B | 78.9B |
| 純利益 | 305.4B | 102.0B | 694.9B |
| EPS | 460.1 | 141.4 | 857.0 |
| BPS | 2,609.7 | 2,251.8 | 2,042.8 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| イーシーエム エムエフ (常任代理人 立花証券株式会社) | 0.12% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.10% |
| エムエルアイ フオー セグリゲーテイツド ピービー クライアント (常任代理人 BOFA証券株式会社) | 0.08% |
| CGML PB CLIENT ACCOUNT/COLLATERAL (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ) | 0.07% |
| J.P. MORGAN SECURITIES PLC FOR AND ON BEHALF OF ITS CLIENTS JPMSP RE CLIENT ASSETS-SEGR ACCT (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ) | 0.05% |
| ゴールドマン・サックス・インターナショナル (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 0.04% |
| サンテラ(ケイマン)リミテッド アズ トラスティ オブ イーシーエム マスター ファンド (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 0.03% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.03% |
| 今治造船株式会社 | 0.03% |
| 株式会社みずほ銀行 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-03-06 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エ | 38.52% | -- |
| 2026-02-05 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 6.09% | +6.09% |
| 2025-12-04 | 野村證券株式会社 | 3.74% | (1.68%) |
| 2025-11-10 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.42% | +5.42% |
| 2025-10-06 | 野村證券株式会社 | 3.24% | (2.08%) |
| 2025-09-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.32% | +5.32% |
| 2025-09-22 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エ | 38.52% | -- |
| 2025-09-05 | 野村證券株式会社 | 3.62% | (1.61%) |
| 2025-06-05 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.23% | +5.23% |
| 2025-04-11 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エ | 38.52% | +2.06% |
| 2025-04-07 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 1.39% | (3.66%) |
| 2025-03-24 | 野村證券株式会社 | 2.88% | (2.26%) |
| 2025-03-24 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 5.05% | +5.05% |
| 2024-12-06 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.14% | (0.40%) |
| 2024-11-13 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エ | 36.46% | (2.06%) |
| 2024-10-07 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.54% | +0.27% |
| 2024-09-27 | エフィッシモ キャピタル マネージメント ピーティーイー エ | 38.52% | +2.13% |
| 2024-09-06 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.27% | +5.27% |
| 2024-06-05 | 野村證券株式会社 | 4.18% | (1.00%) |
| 2024-05-21 | 野村證券株式会社 | 5.18% | +5.18% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-06 | EDINET | 大量保有 | エフィッシモ キャピタル マネージメント | 大量保有 38.52% | 2,608 | -1.13% |
| 2026-02-26 | TDNet | M&A | 川崎船 | 会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ | 2,503 | +0.40% |
| 2026-02-05 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 6.09% | 2,315 | +1.12% |
| 2026-02-03 | TDNet | 決算 | 川崎船 | 2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,306 | +1.04% |
| 2026-02-03 | TDNet | IR | 川崎船 | 2025年度第3四半期 決算説明会資料 | 2,306 | +1.04% |
| 2025-12-04 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 3.74% | 2,095 | -0.67% |
| 2025-11-10 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.42% | 2,096 | -1.38% |
| 2025-11-05 | TDNet | 決算 | 川崎船 | 2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,104 | -1.02% |
| 2025-11-05 | TDNet | IR | 川崎船 | 2025年度第2四半期 決算説明会資料 | 2,104 | -1.02% |
| 2025-10-06 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 3.24% | 2,095 | +0.02% |
| 2025-09-22 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.32% | 2,236 | -0.65% |
| 2025-09-22 | EDINET | 大量保有 | エフィッシモ キャピタル マネージメント | 大量保有 38.52% | 2,236 | -0.65% |
| 2025-09-05 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 3.62% | 2,318 | +0.99% |
| 2025-08-04 | TDNet | 決算 | 川崎船 | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 2,112 | +1.49% |
| 2025-08-04 | TDNet | IR | 川崎船 | 2025年度第1四半期決算説明会資料 | 2,112 | +1.49% |
| 2025-06-19 | TDNet | その他 | 川崎船 | エクイティファイナンスに関する当社報道について | 2,025 | -0.10% |
| 2025-06-05 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.23% | 2,062 | +0.00% |
| 2025-04-11 | EDINET | 大量保有 | エフィッシモ キャピタル マネージメント | 大量保有 38.52% | 1,824 | -1.56% |
| 2025-04-07 | EDINET | 大量保有 | ゴールドマン・サックス証券株式会社 | 大量保有 1.39% | 1,624 | +8.28% |
| 2025-03-24 | EDINET | 大量保有 | 野村證券株式会社 | 大量保有 2.88% | 2,176 | +0.87% |