Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

共栄タンカー株式会社 (9130)

大型原油船(VLCC)を主体とする外航海運会社。船舶運航と船舶貸渡を中核とし、長期貸船契約を大きな柱に安定収益を確保する事業構造を持つ。日本郵船と子会社間で船舶を共有するなど緊密な関係を有し、安全運航、環境保全、船員教育を重視。シンガポール現地法人を国外重要営業拠点として新規設備投資や最適船隊構成の検討を進める。[本社]東京都港区 [創業]1937年 [上場]1961年

1. 事業概要

共栄タンカー株式会社は、当社および外国会社9社の子会社、その他の関係会社1社で構成する企業集団として、船舶運航業務および船舶貸渡業を中核に外航海運事業を展開する。当社は船舶を運航または貸し渡すことで運賃、貸船料などを収受する。子会社は、船舶を保有して当社へ貸し渡す事業、得意先へ貸し渡す事業、当社から借り受けた船舶を当社へ貸し渡す事業を担う。主要設備は船舶にあり、当社は船舶2隻を所有し、うち1隻が共有船となる。OCEAN LINK MARITIME S.A.は船舶3隻を所有し、うち1隻が共有船となる。事業運営上は大型タンカーの長期貸船契約を大きな柱とし、安定収益の確保、安全運航、海洋・地球保全を重視する。主力は傭船事業にあり、既存取引先に対して安定的かつ質の高いサービスおよび技術提供を継続する方針を掲げる。

2. 競争優位性

当社の競争優位性として、まず長期傭船契約主体の収益基盤を挙げることができる。海運市況の変動が大きい業界において、長期貸船契約を大きな柱とする事業構造は、収益安定性の面で相対的な強みとなる。次に、大型原油船(VLCC)を主体に運航してきた運航実績と、それを支える安全管理体制が参入障壁として機能する。「船舶安全管理システム」の構築、「品質および環境管理マニュアル」の策定、海陸全社員への定期的な教育・研修、海難事故を想定した緊急対応訓練の実施など、高度な船舶管理業務を継続するための運用ノウハウを蓄積する。さらに、日本郵船株式会社は主要株主にあり、子会社間で船舶を共有するなど事業上重要かつ緊密な関係を有する。この関係は営業面、運航面、船隊運営面での信頼性向上につながる可能性を持つ。加えて、国外重要営業拠点としてシンガポール現地法人を設置しており、事業環境の変化に応じた新たな取り組みを進める体制を整える。市場シェアや特許、ブランド優位の具体的数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

海運業界では、コストインフレによる費用増加が顕著となり、金利上昇や資源高を背景に新造船マーケットが高止まりするなど、厳しい経営環境が続く見通しを示す。加えて、世界経済の減速懸念、米中貿易摩擦の激化懸念、地政学リスクの高まりなど、外部環境の不確実性が大きい。外航海運業は、船舶設備の安全性や安全運航のため、国際機関および各国政府の法令、船級協会の規則など多様な公的規制を受ける。これらの規制遵守はコスト増加や事業活動の制約につながる可能性を持つ。一方で、脱炭素化に伴う将来のエネルギー源転換が進むなか、傭船者のニーズに対応した海上輸送手段の提供が求められており、船隊構成の最適化が重要課題となる。競合状況や業界内シェアの詳細は提示テキスト内では確認できない。

4. 成長戦略

当社は、株主に対する安定した利益還元の実現に向け、資本コストを意識した経営の下で安定収益の確保と財務基盤の強化に取り組む方針を示す。主力の傭船事業の持続的成長に向けては、既存取引先との関係深耕を進めるとともに、シンガポール現地法人を活用しながら、事業環境の変化に応じた新しい取り組みに挑戦し、新規の設備投資案件も積極的に検討する。設備投資面では、当連結会計年度に総額約6,085百万円を投じ、主として船舶建造資金に充当する。2024年4月にはKYOEI TANKER SINGAPORE PTE. LTD.で船舶「PAUL」を取得する一方、同月に「TOHSHI」を売却しており、船隊の入れ替えを通じた最適化を進める。さらに、脱炭素化に伴う将来のエネルギー源転換を見据え、傭船者ニーズに対応した海上輸送手段を提供すべく最適な船隊構成を目指す。安全運航を支える高度な船舶管理業務の継続に向けては、積極採用による人材拡充、国内外での船員教育の充実、優秀な船員の確保・育成を進める。次世代型技術に対するニーズを的確に捉え、海洋・地球環境保全に向けた取り組みを進める方針も示す。中期経営計画の数値目標やM&A方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に海運市況変動リスクとなる。長期傭船契約主体で安定収益を志向する一方、契約更改や売船の時期によっては市況下落が業績・財務に影響する。第2に為替、金利、資金調達リスクとなる。外貨建て収支や借入金を抱えるため、為替相場や金利動向、市場環境の変化が収益性と調達コストに影響する。第3に海難事故および規制対応リスクとなる。VLCC主体の運航は事故時の損失や海洋汚染リスクを伴い、加えて国際機関や各国政府の規制強化はコスト増加要因となる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、2008年7月に内部統制監査を実施するため社長直属の組織として内部監査室を設置する。2025年3月にはコーポレート・ガバナンスの充実を図るため、指名報酬委員会(諮問機関)を設置する。経営方針としては、株主に対する安定した利益還元の実現を掲げ、資本コストを意識した経営の下で安定収益の確保と財務基盤の強化を進める。従業員は連結66人、提出会社63人で、全員が外航海運業に属する。安全運航を支える人材育成を重視し、社員に成長機会を提供して生産性向上と組織力強化につなげる方針を示す。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7NI | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
18.2B 3.6倍 0.7倍 0.0% 2,376.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 15.2B 14.2B 14.3B
営業利益 1.4B -124M 682M
純利益 5.1B 147M 876M
EPS 668.4 19.2 114.5
BPS 3,276.8 2,532.5 2,339.8

大株主

株主名持株比率
日本郵船株式会社0.30%
ジャパンマリンユナイテッド株式会社0.12%
コスモ石油プロパティサービス株式会社0.07%
三井住友海上火災保険株式会社0.06%
馬場 協二0.03%
株式会社みずほ銀行0.03%
日本証券金融株式会社0.03%
東京海上日動火災保険株式会社0.01%
岡三証券株式会社0.01%
林田 一男0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-18コスモ石油プロパティサービス株式会社 6.54%--
2026-03-18コスモ石油プロパティサービス株式会社 0.00%(6.54%)
2026-03-18コスモ石油株式会社 6.54%+1.54%
2026-02-05三井住友海上火災保険株式会社 4.27%(1.06%)
2025-09-04三井住友海上火災保険株式会社 5.33%(1.05%)
2025-04-07三井住友海上火災保険株式会社 6.38%(1.04%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18EDINET大量保有コスモ石油プロパティサービス株式会社大量保有 6.54%2,381
2026-03-18EDINET大量保有コスモ石油プロパティサービス株式会社変更2,381
2026-03-18EDINET大量保有コスモ石油株式会社大量保有 6.54%2,381
2026-02-05EDINET大量保有三井住友海上火災保険株式会社大量保有 4.27%1,185-4.98%
2026-02-05TDNet決算共栄タンカー2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,185-4.98%
2026-01-23TDNetその他共栄タンカー固定資産の譲渡および特別利益発生に関するお知らせ1,146+0.35%
2025-11-07TDNet決算共栄タンカー2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,110-3.78%
2025-11-07TDNetその他共栄タンカー固定資産取得に関するお知らせ1,110-3.78%
2025-09-04EDINET大量保有三井住友海上火災保険株式会社大量保有 5.33%1,068+0.94%
2025-08-18TDNetその他共栄タンカー当社連結子会社保有船の譲渡契約に関するお知らせ1,074+0.00%
2025-08-01TDNet決算共栄タンカー2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,059+1.51%
2025-08-01TDNetその他共栄タンカー(開示事項の変更)固定資産の譲渡および特別利益発生に関するお知らせ1,059+1.51%
2025-08-01TDNet業績修正共栄タンカー第2四半期(中間期)累計期間および通期連結業績予想の修正に関するお知らせ1,059+1.51%
2025-06-30TDNetその他共栄タンカー支配株主等に関する事項について1,007-0.60%
2025-04-07EDINET大量保有三井住友海上火災保険株式会社大量保有 6.38%800+7.62%