Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ビーイングホールディングス (9145)

北陸発の3PL・4PL企業グループ。食品、医薬品、化粧品、日用品の小口物流に特化し、3温度帯対応の物流センター運営と配送、物流コンサルティングを一貫提供する。「運ばない物流」により拠点集約と工程合理化を進め、自社開発・協働開発のWMS、TMS、PMS、DMSや独自機材で顧客別の物流システムを構築する点に強みを持つ。全国展開へ59拠点まで拡大し、DX基盤提供も志向する。 [本社]石川県金沢市 [創業]1986年 [上場]2020年

1. 事業概要

株式会社ビーイングホールディングスは、当社および連結子会社11社で構成する物流グループとして、顧客のロジスティクスを企画・提案し、自社および顧客の物流センターにおける輸送、保管、包装、荷役、流通加工、情報システム構築を一貫して推進する3PL事業を主軸とする。加えて、同業他社に3PL事業をプロデュースし、サプライチェーン全体を管理する4PL事業も展開する。セグメントは、物流センター運営、配送業務、物流コンサルティングを担う「物流事業」と、旅客事業、不動産業、システム開発、保険代理業、自動車整備業、燃料販売業などの「その他」に区分する。取り扱い商品は生活物資に特化し、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯に対応する食品、医薬品、化粧品、日用品の小口物流に強みを持つ。卸売企業およびコンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア向け物流センター運営を受託し、2024年12月期末時点で59拠点を運営する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、拠点間配送、在庫管理、検品作業などを拠点物流センターに集約し、構内作業工程と配送業務を合理化して全体最適化する独自モデル「運ばない物流」に置く。従来の運搬量連動型の物流モデルに対し、同社は顧客の管理コスト、保管コスト、移動コスト、配送コストの低減を狙う設計力と運営力を提供する。加えて、WMS、TMS、PMS、DMSを自社開発またはメーカーと協働開発し、顧客特性に応じたオリジナル物流システムを構築できる点を最大の強みと明示する。物流センターでは音声認識ピッキングシステム「ヴォコレクト」、大型電動ハンドリフト「お化けリフト」、「カゴ車用リフトアタッチメント」、「ピッキング用台車」などを導入し、人を補助する仕組みを重視する。配送面では全店舗を事前視察して「店舗カルテ」を作成し、運行ルート、荷下ろし手順、周辺環境、通学路情報まで標準化することで、担当ドライバー固定に依存しない高品質配送を実現する。さらに、WMSとTMSによる「見える化」と、顧客がインターネット経由で同時確認できる「見せる化」により、運営の透明性と顧客接点を高める。

3. 市場環境

物流業界は多層的なピラミッド型構造を持ち、単純な輸送サービスのみでの生き残りが厳しい環境にある。需要面では、ネット通販市場の拡大や単身世帯の増加に伴い、小口・多頻度輸送ニーズが高まる。供給面では、小売業などの荷主企業が店舗網拡大や店舗運営効率化のため、商品保管機能や輸配送機能の高度化を進め、物流施設の新設も増加する。こうしたニーズの多様化・高度化とインフラ整備を背景に、同社の主軸である3PL事業の重要性は高まり、市場規模は4兆円を超える水準まで拡大すると記載する。一方で、少子高齢化による労働人口減少、長時間労働問題、AI・IT化、自動運転、異業種参入など、業界構造の変化も進行する。法規制面では、一般貨物自動車運送事業、第一種貨物利用運送事業、倉庫業、旅客運送事業などで許認可が必要となり、一定の参入障壁が存在する。

4. 成長戦略

中長期戦略として、「卸売業者の持つ物流センターの下請業者」から「卸売・小売業者向けの3PL事業者」への移行を進め、1対1の部分最適ではなく、1対Nの全体最適な消費者向け物流サービスの提供を掲げる。成長の軸は、顧客数、拠点数、輸送力の拡大に置く。具体的には、既存エリア内での新規獲得、既存顧客内でのシェアアップ、関東から全国への展開を見据えた物流基盤拡大を推進し、年間4~8の新規業務開始を目標とする。技術面では、自社開発の物流総合システム「Jobs」による物流DX化を進め、物流データの蓄積・分析を通じて適正人員配置や配送コース合理化を図る。さらに、サプライチェーン全体デザイン力を拡充する技術・システム開発を推進し、モノに関するデータを収集・管理・分析し、事業者同士をつなぐ「データネットワークセンター」を構築し、同業他社にもDXプラットフォームを提供する「小売ビジネスの物流プラットフォーマー」を目指す。研究開発テーマとして、AIやIoTを使った省力化設備、高生産性・高品質の業務フロー、DtoCやオムニチャネル対応物流を挙げる。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に法的規制リスクにあり、貨物自動車運送事業法、倉庫業法、道路運送法などに基づく許認可取消しや事業停止処分が生じた場合、営業収益減少につながる可能性を持つ。第2に人財確保リスクにあり、労働集約型事業のため、質の高い人財を確保できない場合や採用コストが大幅に上昇した場合に影響を受ける。第3に顧客集中リスクにあり、上位2社への依存度が高く、取引先の事業戦略変更が業績に影響する可能性を持つ。加えて、災害、重大事故、原油価格変動、規制緩和、競合多様化もリスク要因として挙げる。

6. ガバナンス

提示テキスト内では、取締役会構成や社外取締役比率などの詳細な統治体制は確認できない。一方、事業運営面では安全衛生会議を毎月開催し、法令違反や事故情報の共有、再発防止策の周知、ヒヤリ・ハット教育、社内免許制度、総務部安全管理課による業務確認、チェーン装着講習などを実施し、安全品質向上を図る。協力会社にも同様の安全教育を実施し、グループ外を含めた品質維持に努める。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。環境面では2050年カーボンニュートラル実現に向け、Scope1・2を対象に2030年度に2019年度比48%削減を目標とし、Scope3では責任ある調達方針に基づくサプライヤーエンゲージメントを推進する。

出典: 有価証券報告書 (2024-12) doc_id=S100VIM9 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
4.2B 3.0倍 0.6倍 0.1% 698.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 30.2B 26.3B
営業利益 2.2B 1.8B 1.3B
純利益 1.4B 1.1B 873M
EPS 229.9 190.6 150.4
BPS 1,179.0 992.4 835.7

大株主

株主名持株比率
株式会社喜多商店0.47%
喜多甚一0.11%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.06%
田中孝一0.02%
喜多和行0.02%
BNYM SA/NV FOR BNYM FOR BNY GCM CLIENT ACCOUNTS M LSCB RD (常任代理人)株式会社三菱UFJ銀行0.02%
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社0.02%
野村信託銀行株式会社(投信口)0.02%
auカブコム証券株式会社0.02%
高桑和浩0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-07-22明治安田アセットマネジメント株式会社 4.96%(1.10%)
2025-05-07明治安田アセットマネジメント株式会社 6.06%(1.09%)
2024-10-04喜多甚一 58.74%(0.91%)
2024-10-02喜多甚一 58.74%(1.41%)
2024-01-05明治安田アセットマネジメント株式会社 7.15%+1.04%
2023-10-25喜多甚一 59.65%(0.23%)
2023-08-03明治安田アセットマネジメント株式会社 6.11%+1.02%
2023-03-17明治安田アセットマネジメント株式会社 5.09%+5.09%
2022-10-04喜多甚一 59.88%(0.30%)
2022-09-30喜多甚一 60.18%(0.48%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNetその他ビーイングHD支配株主等に関する事項について(2025年度)728
2026-03-18TDNetその他ビーイングHD当社グループ月次連結営業収益に関するお知らせ(2026年2月度 速報版)728
2026-01-15TDNetその他ビーイングHD当社グループ月次連結営業収益に関するお知らせ(2025年12月度 速報版)908-0.11%
2025-10-15TDNetその他ビーイングHD当社グループ月次連結営業収益に関するお知らせ(2025年9月度 速報版)902-3.44%
2025-09-16TDNetその他ビーイングHD当社グループ月次連結営業収益に関するお知らせ(2025年8月度 速報版)3,890-4.88%
2025-07-22EDINET大量保有明治安田アセットマネジメント株式会社大量保有 4.96%3,410+2.35%
2025-06-16TDNetその他ビーイングHD当社グループ月次連結営業収益に関するお知らせ(2025年5月度 速報版)3,035+1.81%
2025-05-07EDINET大量保有明治安田アセットマネジメント株式会社大量保有 6.06%2,609+0.15%
2024-10-04EDINET大量保有喜多甚一大量保有 58.74%
2024-10-02EDINET大量保有喜多甚一大量保有 58.74%
2024-01-05EDINET大量保有明治安田アセットマネジメント株式会社大量保有 7.15%
2023-10-25EDINET大量保有喜多甚一大量保有 59.65%
2023-08-03EDINET大量保有明治安田アセットマネジメント株式会社大量保有 6.11%
2023-03-17EDINET大量保有明治安田アセットマネジメント株式会社大量保有 5.09%
2022-10-04EDINET大量保有喜多甚一大量保有 59.88%
2022-09-30EDINET大量保有喜多甚一大量保有 60.18%