Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

スカイマーク株式会社 (9204)

国内線専業の航空会社。羽田空港を主要拠点に12空港23路線を展開し、国内航空会社の第三極としての足場を築く。単一機材運航により人的・物的コストを抑制し、低運賃と無料手荷物受託、飲み物提供、高い定時運航率で差別化する。発着枠拡大と新機材導入が成長軸となる。[本社]東京都大田区 [創業]1996年 [上場]2000年

1. 事業概要

スカイマークは航空事業の単一セグメントで、国内線の定期航空運送事業を中核とし、不定期旅客のチャーター便も運航する。2025年3月31日時点で、羽田、新千歳、神戸、福岡、鹿児島、那覇、宮古(下地島)、茨城、中部、仙台、長崎、奄美を結ぶ12空港23路線、1日当たり156便を展開する。附帯事業として、予約のキャンセル・変更サービス、手荷物受託、ペット受託、機内誌や機内サービスを活用した広告枠販売、模擬操縦訓練装置や航空機地上作業車両の賃貸、機内でのグッズ販売を手掛ける。設立の趣旨は、寡占により高止まりしていた航空運賃に競争原理を持ち込み、適正な運賃で航空輸送サービスを提供する点に置く。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、羽田空港を主要拠点とする路線ポートフォリオ、単一機材運航による低コスト構造、価格とサービスの両立にある。羽田空港路線は旅客単価が高く収益性に優れ、2024年度の旅客収入、旅客数、運航便数に占める羽田空港国内路線の割合はそれぞれ約58%、約53%、約50%となる。混雑空港である羽田の発着枠は参入障壁として機能し、同社は2020年の羽田空港国内路線発着枠の配分見直しで、本邦航空会社で唯一増枠を達成した。機材はボーイング737-800型機に統一し、運航乗務員や整備士のライセンスを1種類に集約することで人的資源を効率活用し、部品や整備面でも複数機種運用比でコストを抑制する。サービス面では「Simple/Plain/Basic」「温かい気配り」「記憶に残る」を掲げ、低運賃に加え、飲み物の無料提供、一定重量までの手荷物無料受託、受託手荷物の迅速な返却を提供し、LCCとの差別化を図る。さらに高い定時運航率、低い欠航率、2023年度に続き2024年度も「顧客満足度」第1位の実績を訴求し、Value for Moneyトップを目指す。

3. 市場環境

日本の航空業界はポストコロナでレジャー需要を中心に回復し、訪日外国人増加による需要の底上げも進む。円安を背景に海外旅行から国内旅行への需要シフトも追い風となる。一方で競争環境は厳しく、一部路線ではLCCおよび大手航空会社と競合し、主要路線の一部では新幹線や高速バスとも競合する。羽田空港は国内最大級の混雑空港にあり、発着枠は航空法による混雑飛行場の特例の下で配分されるため、事業拡大は規制と配分結果に左右される。加えて、燃料費は原油相場、リース料や整備費、機材購入は為替相場の影響を受ける。提示テキスト内では市場シェアの定量値は確認できないが、会社は自らを国内航空会社の第三極と位置付ける。

4. 成長戦略

成長戦略の柱は、新機材導入、発着枠拡大、独自拠点の需要喚起、DX推進にある。機材面では、737-800型機の後継としてボーイング737-8型機と737-10型機を導入する。737-8型機6機のリース契約、737-8型機および737-10型機計6機の購入契約、さらに737-8型機6機、737-10型機3機の購入契約を締結し、2025年度第4四半期から順次導入を開始する計画を示す。新機材は現行機比で737-8型機が15%程度、737-10型機が19%程度の燃料使用量削減を見込み、737-10型機は座席数を177席から210席へ拡大する。2027年度から収益性の高い羽田空港国内路線へ737-10型機を投入し、2026年度以降は29機体制から33機体制へ拡大する方針を掲げる。路線面では、2025年の福岡空港・神戸空港の発着枠拡大、2029年予定の羽田空港発着枠再配分を通じて便数増と有償旅客数増を狙う。茨城空港や下地島空港など独自拠点では就航地と協働して需要喚起を進める。中期経営目標として2029年度に事業収益1,700億円以上、営業利益120億円程度、自己資本比率40%程度を掲げ、機動的な株主還元も目指す。

5. リスク

主要リスクは3点に集約できる。第1に羽田空港発着枠への依存で、同社は国内線38枠を利用しており、再配分で減枠または想定通りの増枠が得られない場合、事業計画に影響する。第2にコスト変動で、燃料費は営業費用の相当部分を占め、原油価格上昇や為替変動が収益を圧迫する。燃油サーチャージ制度を導入していないため、燃料高の価格転嫁余地にも制約がある。第3に機材・運航面で、ボーイング社およびリース会社への依存、新型機認証や納入遅延、単一機種ゆえの機材トラブル集中、事故・システム障害・感染症流行が事業継続に影響する。

6. ガバナンス

2015年の民事再生手続以降、同社はガバナンス強化、機材統一、運用コスト削減、路線選別などの改革を進めてきた。経営の基本にはMVVを据え、ミッションとして安全を全ての基礎とし、安心かつ高品質でシンプルながら心のこもった快適な航空サービスを身近な価格で提供する方針を明示する。財務面では、創出したキャッシュ・フローを安全維持の更新投資と新機材導入に充当しつつ、有利子負債返済と手元流動性確保を通じて財務基盤を強化し、自己資本比率40%程度への引き上げを目指す。株主還元については中期経営目標の中で機動的に更なる株主還元を目指す方針を示すが、具体的な配当方針やガバナンス機関の詳細は提示テキスト内では限定的となる。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100W68U | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
24.9B 31.1倍 0.7倍 0.0% 413.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 111.0B
営業利益 1.5B 1.8B 1.6B
純利益 800M 1.6B 100M
EPS 13.3 27.2 1.7
BPS 564.3

大株主

株主名持株比率
鈴与スカイ・パートナーズ投資事業有限責任組合0.13%
ANAホールディングス株式会社0.13%
鈴与スカイ・パートナーズ2号投資事業有限責任組合0.06%
鈴与ホールディングス株式会社0.06%
双日株式会社0.05%
株式会社エアトリ0.03%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.03%
アドヴェンチャーホールディングス株式会社0.02%
HSBC BANK PLC A/C M AND G (ACS) VALUE PARTNERS CHINA EQUITY FUND (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)0.01%
夏秋 克好0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-11-14株式会社エアトリ 5.02
2025-01-27鈴与ホールディングス株式会社 5.55
2025-01-27株式会社日本政策投資銀行
2025-01-27株式会社日本政策投資銀行 5.55
2024-08-16鈴与株式会社 18.96
2024-08-13鈴与株式会社 13.01
2024-08-01鈴与株式会社 18.96
2024-08-01鈴与ホールディングス株式会社
2024-03-27インテグラル・パートナーズ株式会社
2024-03-27鈴与株式会社 13.01
2024-03-27鈴与ホールディングス株式会社 5.94
2024-01-16インテグラル・パートナーズ株式会社 5.94
2023-11-10鈴与ホールディングス株式会社 13.01
2023-11-09インテグラル・パートナーズ株式会社 7.3
2023-10-24インテグラル・パートナーズ株式会社 20.31
2023-09-25M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 4.28
2023-06-07M&Gインベストメント・マネジメント・リミテッド 5.84
2023-04-21キャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニー 4.86
2023-01-20株式会社日本政策投資銀行 10.53
2023-01-12インテグラル・パートナーズ株式会社 23.56

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-05-27TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-11-14TDNetHolding change by 株式会社エアトリ
2025-06-20TDNet固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ
2025-06-20TDNet航空機取得資金の調達に関するお知らせ
2025-05-22TDNet剰余金の配当に関するお知らせ
2025-05-22TDNet固定資産(航空機)の取得に関するお知らせ
2025-05-22TDNetdividend: 剰余金の配当に関するお知らせ
2025-04-14TDNet代表取締役および役員の異動に関するお知らせ
2025-03-25TDNetコミットメントライン契約締結に関するお知らせ
2025-01-27TDNetHolding change by 株式会社日本政策投資銀行
2025-01-27TDNetHolding change by 株式会社日本政策投資銀行
2025-01-27TDNetHolding change by 鈴与ホールディングス株式会社
2024-08-16TDNetHolding change by 鈴与株式会社
2024-08-13TDNetHolding change by 鈴与株式会社
2024-08-01TDNetHolding change by 鈴与ホールディングス株式会社
2024-08-01TDNetHolding change by 鈴与株式会社
2024-03-27TDNetHolding change by 鈴与ホールディングス株式会社
2024-03-27TDNetHolding change by 鈴与株式会社
2024-03-27TDNetHolding change by インテグラル・パートナーズ株式会社
2024-01-16TDNetHolding change by インテグラル・パートナーズ株式会社