Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社デリバリーコンサルティング (9240)

企業のDXをITコンサルティングとシステム開発の両面から支援するテクノロジーコンサルティング会社。デジタルマイグレーション、データストラテジー、インテリジェントオートメーションを展開し、構想から実装、内製化支援まで一気通貫で提供する点を強みとする。生成AI、クラウド、BI、RPAを組み合わせ、成長DX需要の取り込みを狙う。[本社]東京都港区 [創業]2003年 [上場]2021年

1. 事業概要

株式会社デリバリーコンサルティングは、「日本のITサービスを変えるテクノロジーコンサルティング」を経営理念に掲げ、ITコンサルティングとITシステム開発の双方向から顧客企業のDXを支援する。事業はデジタルトランスフォーメーション事業の単一セグメントで、提供領域はデジタルマイグレーション、データストラテジー、インテリジェントオートメーションの3本柱で構成する。デジタルマイグレーションでは、デジタルアーキテクト、デジタルPMO、クラウドマイグレーションを通じ、構想、進行、実装の各フェーズをカバーする。Salesforce、AWS、Tableauなどの主流テクノロジーを活用し、顧客接点のデジタル化やCX向上を支援する。データストラテジーでは、クラウドBI化、DWHやデータマートの設計構築、AI・アナリティクス活用を通じて、データ活用戦略から価値創出までを支援する。インテリジェントオートメーションでは、セルフRPAツール「ipaSロボ」やAI-OCRサービス「AIスキャンロボ」を活用し、現場業務の自動化と効率化を推進する。加えて、今期から独自サービス「データリテラシーエンジニアリング(DLE)」を開始し、データリテラシーサーベイ、PoC設計、OJT導入、組織展開、文化定着までを段階的に支援する。

2. 競争優位性

同社の競争優位は、課題発見から戦略立案、実装、運用、内製化支援までを一気通貫で提供する体制にある。経営方針では、レガシーと最先端の双方を熟知したITプロフェッショナル集団と位置付け、アーキテクト、プロジェクトマネジメント、イネーブルメントをコア・コンピタンスとして掲げる。特に、DXに特化したPMO機能を持ち、複数テクノロジーや複数ベンダーが並走する案件で、全体コンセプトを維持しながら標準化、教育、評価、開発体制構築まで組み込む点に特徴がある。これにより、顧客の内製化を支援しつつ、情報不足やスキル不足といったDX推進の阻害要因の解消を図る。データ領域では、パフォーマンス診断によるBI改善、自然言語検索や生成AIを活用したインサイト提示、異常検知や予測分析まで対応する。自社ソリューション「ipaSロボ」は、高度な画像認識機能により画面表示があるシステムやアプリケーションを自由に制御でき、複雑な分岐や繰り返し処理もプログラミング不要で記録・編集できる点が差別化要素となる。さらに、設立から20年超のサービス提供で培った長期的な顧客接点、多様な業界経験を有するコンサルタントとエンジニアの蓄積も優位性として明示する。一方で、リスク開示では新規参入障壁が低いと記載しており、強固な規制や許認可に基づく参入障壁は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社がターゲットとするDX市場は拡大基調にある。富士キメラ総研の調査では国内DX市場は2022年度の3兆4,838億円から2030年に8兆350億円へ拡大し、年平均成長率は11.0%と予測する。GIIの情報ではグローバル市場も2025年1.67兆米ドルから2030年4.4兆米ドルへ拡大し、年平均成長率は21.3%とする。市場拡大の背景には、AI、IoT、ロボティクスに加え、生成AI、AIエージェント、デジタルツインへの投資加速がある。製造業のスマートファクトリー、金融業のデジタルバンキング、小売・外食業の現場DX、物流業のデジタル倉庫などが重点領域に挙がる。一方、日本企業では効率化DXは進展する一方、新規サービス創出やビジネスモデル変革など成長DXは限定的で、成果の可視化不足や専門人材不足が課題とされる。同社はこのギャップを需要機会と捉える。競争環境については、同社自身が新規参入障壁の低さと競争激化傾向を認識しており、価格競争リスクも開示する。

4. 成長戦略

成長戦略の柱は、テクノロジーコンサルティングの強化、自社発の革新的な製品・サービス創出、顧客基盤拡大、高収益化、人材強化、M&A検討にある。まず、テックパートナーとの協業推進を掲げ、Tableau、PowerBI、Salesforce、AI inside、ThoughtSpot、Snowflake、Vertica、Microsoft Azure、Amazon Web Services、Google Cloud Platformなどを主要パートナーとして列挙する。2025年6月にはアクセンチュア株式会社保有ソフトウエアの一部について日本国内の販売代理店パートナーシップ契約を締結し、サービスラインアップ拡充、新規顧客層との接点創出、既存顧客への提案機会拡大を狙う。マーケティング面では、書籍出版、ウェビナー、ビジネスパートナーやテクノロジーパートナーとのセミナー、小規模勉強会、オウンドメディア制作、サービスサイト運営を通じてブランド認知向上とリード獲得を進める。既存サービスの高収益化では、アカウントマネジメント専任部署を新設し、顧客当たり売上高向上とコンサルタント稼働率向上を図る。新たな収益機会としては、DLE事業の立ち上げやAIエージェント関連サービスの提供を進める。さらに、中長期成長に向けて人材を競争優位の源泉と位置付け、研修やタレントマネジメントシステム導入を通じて高付加価値人材の育成・調達を進める。M&Aも重要な選択肢とし、新たな業界・地域の顧客接点、専門人材、独自技術の獲得を狙う。中期経営計画の数値目標は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主要リスクは3点に整理できる。第1に、国内市場依存に伴うDX投資動向リスクがある。国内外の経済情勢悪化や景気減速により顧客企業のDX投資意欲が減退した場合、業績に影響する可能性がある。第2に、技術革新対応リスクがある。生成AI、クラウド、データ分析、セキュリティ関連など変化の激しい領域で対応が遅れた場合、サービス競争力が低下し、想定外投資も発生し得る。第3に、競争激化リスクがある。

出典: 有価証券報告書 doc_id=S100WXTF | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.2B 16.4倍 1.9倍 0.0% 449.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 3.1B 2.7B 2.7B
営業利益 172M 52M 212M
純利益 130M 35M 155M
EPS 27.3 7.3 32.9
BPS 230.5 223.0

大株主

株主名持株比率
阪口 琢夫0.32%
株式会社メディアシーク0.18%
MFアセット株式会社0.11%
トランス・コスモス株式会社0.07%
Solvvy株式会社0.02%
楽天証券株式会社0.01%
平井 美穂子0.01%
JPモルガン証券株式会社0.01%
デリバリーコンサルティング 従業員持株会0.01%
木村 卓司0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-10-03MFアセット株式会社 37.4
2025-10-02日鉄ソリューションズ株式会社 11.42
2025-08-25MFアセット株式会社 47.76
2024-06-25MFアセット株式会社 48.62
2024-06-24MFアセット株式会社 48.62
2022-06-16株式会社メディアシーク 19.47
2022-06-13株式会社メディアシーク 19.47
2022-02-21MFアセット株式会社 52.36
2022-02-21MFアセット株式会社 50.98
2022-02-10MFアセット株式会社 40.93
2022-02-09MFアセット株式会社 50.98
2021-09-01トランス・コスモス株式会社 7.98
2021-08-11株式会社メディアシーク 19.99
2021-07-30MFアセット株式会社 52.36
2021-07-29トランス・コスモス株式会社 7.98

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-12TDNet2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-12-12TDNetearnings: 2026年7月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-21TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-11-21TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-11-21TDNet役員持株会設立に関するお知らせ
2025-10-29TDNetbuyback: 譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-10-29TDNet譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分に関するお知らせ
2025-10-24TDNet事業計画及び成長可能性に関する事項
2025-10-24TDNet(開示事項の経過)アクセンチュア株式会社との販売代理店パートナーシップ契約に関するお知らせ
2025-10-03TDNetHolding change by MFアセット株式会社
2025-10-02TDNetHolding change by 日鉄ソリューションズ株式会社
2025-09-30TDNet日鉄ソリューションズ株式会社との資本業務提携、株式の売出し及び主要株主の異動に関するお知らせ
2025-09-30TDNet日鉄ソリューションズ株式会社との資本業務提携に関する補足説明資料
2025-09-30TDNet定款の一部変更に関するお知らせ
2025-08-25TDNetHolding change by MFアセット株式会社
2025-08-22TDNet当社代表取締役の保有株式を用いた株式譲渡予約権契約に関するお知らせ
2025-06-20TDNetアクセンチュア株式会社との販売代理店パートナーシップ契約に関する補足説明資料
2025-06-20TDNetアクセンチュア株式会社との販売代理店パートナーシップ契約に関するお知らせ
2024-06-25TDNetHolding change by MFアセット株式会社
2024-06-24TDNetHolding change by MFアセット株式会社