KPPグループホールディングスは、当社、子会社100社、関連会社7社で構成する企業グループとして、王子製紙、日本製紙等の大手製紙会社等から仕入れた紙類を国内外に販売することを主要業務とする。事業セグメントは「北東アジア」「欧州/米州」「アジアパシフィック」「不動産賃貸」の4区分で、紙、板紙、パルプ・古紙、その他関連物資の販売を世界各地で展開する。北東アジアでは国際紙パルプ商事、大同紙販売、KPPロジスティックス等、欧州/米州ではAntalis S.A.S.やAntalis France、Antalis Ltd、アジアパシフィックではSpicers LimitedやSignet Pty Ltdなどを主要関係会社に持つ。不動産賃貸は当社が担い、紙製品の加工業も営む。連結従業員数は5,974人で、海外子会社の比重が大きいグローバルな事業体制を敷く。
競争優位の中核は、地域横断の販売網と事業基盤の広がりにある。北東アジア、欧州/米州、アジアパシフィックの3極で中核事業会社を配置し、世界各国に事業を展開する体制を構築する。海外売上高比率は61.7%とされ、国内需要減少の影響を相対的に分散しやすい収益構造を持つ。主要仕入先として王子ホールディングス、日本製紙のグループ会社との取引基盤を有し、子会社の国際紙パルプ商事は両社と代理店指定に係る基本契約書を締結する。紙・板紙に加え、パルプ・古紙、パッケージング・ビジュアルコミュニケーション関連商材まで扱うことで、商品領域の広がりも確保する。さらに、グループ内で事業シナジーを追求し、Eビジネス基盤強化、内部管理システム高度化、グループ会計システム共通化検討などを進める点も運営面の優位性につながる。特許、ブランド力、市場シェア数値、明確なスイッチングコストに関する記載は提示テキスト内では確認できない。
国内紙パルプ市場では、デジタル化進展によりグラフィック用紙需要の減少が続く。パッケージング用紙も一部堅調分野はあるものの、全体需要は伸び悩む。海外でもグラフィック用紙需要低下のトレンドは変わらず、欧州の一部や中国の景気低迷が需要を下振れさせる。一方、海洋プラスチック汚染への問題意識の高まりを背景に、代替素材としての紙化需要が拡大する。バイオマス素材由来の紙資源や、石油由来プラスチック使用量を削減した製品へのシフトも進む。世界の紙・板紙市場は2040年にかけて年率1.7%成長が見込まれるとされ、今後は段ボール原紙、紙器用板紙などのパッケージ系と衛生用紙が市場を牽引する見通しとする。地域面では中国、インド、アセアンを含むアジア市場とアフリカ諸国を成長領域と位置付ける。
長期経営ビジョン「GIFT 2030」の下、第4次中期経営計画を2026年3月期から2028年3月期までの3カ年で策定する。テーマは「業界トップクラスのグローバル企業へ」で、事業戦略として事業領域の拡大、事業ポートフォリオの転換、グローバルシナジーの追求、Eビジネスの拡大・DX推進を掲げる。サステナビリティ戦略ではグリーンビジネス展開、気候変動対策、人的資本経営、ガバナンス強化を推進する。具体策として、日本で紙を代替素材とする衣料品・人工芝の販売、企業の製品から発生する古紙の再利用ソリューションであるクローズドリサイクルを展開する。新規事業では、データ分析による発電プラント稼働率向上ソリューション、バイオマス発電所への燃料供給、バイオエタノール原料のソルガムの生産・販売にも取り組む。インオーガニック戦略として海外投資も継続し、Antalis S.A.S.によるTecnoprimaf S.r.l.株式取得、DAIEI AUSTRALASIA PTY LTDによるSignet Pty Ltd株式取得を実施する。2028年3月期目標は営業利益200億円、EBITDA320億円、ROE8.0%以上、ROIC>WACC、自己資本比率20~25%、連結配当性向30%目処、DOE3.0%下限とする。
主要リスクは3点挙げられる。第1にカントリーリスクで、世界各国で事業を展開するため、投資先国の政治、経済、社会情勢変化が代金回収遅延や事業遂行上の問題を招く可能性を持つ。第2にサプライチェーンリスクで、王子ホールディングス、日本製紙の2社グループからの仕入金額合計が総仕入金額の26.7%を占め、供給支障時の影響が大きい。第3に海外投資リスクで、のれん計上を伴うM&Aについて期待したシナジーが得られない場合、減損損失発生の可能性を持つ。このほか、商品市況、為替、金利、情報システム、情報セキュリティ、退職給付債務などのリスクも認識する。
リスク管理面ではリスク管理委員会を設置し、重要リスクの抽出・評価、重点対応策の決定、実行状況モニタリングを行い、その結果をESG委員会を通じて取締役会へ報告する体制を採る。2022年のホールディングス化以降、取締役への多様な人材登用を含めたコーポレートガバナンス強化を進める。グループガバナンスでは、リスク管理やコンプライアンスの共通基盤、投資基準の整備を完了し、本社と各拠点の役割分担明確化、権限明確化、モニタリングKPI整備を進める。株主還元方針は第4次中期経営計画で連結配当性向30%を目処、DOE3.0%を下限と設定し、資本効率と財務健全性の両立を図る。資本コストを意識した経営として、ROE8%以上とWACCを上回るROICの継続達成を目指す。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 58.3B | 7.3倍 | 0.7倍 | 0.0% | 867.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 670.0B | 644.4B | 659.7B |
| 営業利益 | 13.5B | 15.8B | 20.4B |
| 純利益 | 8.0B | 10.6B | 15.7B |
| EPS | 118.0 | 149.2 | 219.1 |
| BPS | 1,305.6 | 1,188.9 | 944.8 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 王子ホールディングス株式会社 | 0.17% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.07% |
| 株式会社日本カストディ銀行(りそな銀行再信託分・北越コーポレーション株式会社退職給付信託口) | 0.03% |
| KPPグループホールディングス従業員持株会 | 0.03% |
| 日本製紙株式会社 | 0.03% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・76262口) | 0.02% |
| 株式会社みずほ銀行 | 0.02% |
| 株式会社三菱UFJ銀行 | 0.02% |
| 株式会社三井住友銀行 | 0.02% |
| 農林中央金庫 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2026-01-13 | 王子ホールディングス株式会社 | 15.23% | (1.02%) |
| 2026-01-13 | 王子ホールディングス株式会社 | 15.23% | (1.02%) |
| 2025-12-02 | 王子ホールディングス株式会社 | 16.25% | (1.02%) |
| 2025-03-25 | 王子ホールディングス株式会社 | 17.27% | (1.04%) |
| 2025-03-17 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.06% | +5.06% |
| 2024-10-28 | 日本製紙株式会社 | 4.91% | (2.29%) |
| 2024-07-29 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.99% | (0.09%) |
| 2024-06-03 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.08% | +5.08% |
| 2024-03-18 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 4.47% | (1.10%) |
| 2023-03-09 | 日本製紙株式会社 | 7.20% | (1.95%) |
| 2022-06-20 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.57% | (0.08%) |
| 2021-12-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.03% | N/A |
| 2021-12-06 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ | 5.65% | (1.97%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-03-19 | TDNet | M&A | KPPグループHD | 当社連結子会社Spicers LimitedによるSpandex Australia Holding | — | — |
| 2026-03-02 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 925 | -1.95% |
| 2026-02-02 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 877 | +3.31% |
| 2026-01-13 | EDINET | 大量保有 | 王子ホールディングス株式会社 | 大量保有 15.23% | 871 | -0.34% |
| 2026-01-13 | EDINET | 大量保有 | 王子ホールディングス株式会社 | 大量保有 15.23% | 871 | -0.34% |
| 2026-01-05 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 836 | +1.67% |
| 2025-12-02 | EDINET | 大量保有 | 王子ホールディングス株式会社 | 大量保有 16.25% | 721 | +1.39% |
| 2025-12-01 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 731 | -1.37% |
| 2025-10-01 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 763 | -1.05% |
| 2025-09-01 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 803 | +2.37% |
| 2025-08-08 | TDNet | 決算 | KPPグループHD | 2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) | 789 | -4.06% |
| 2025-07-01 | TDNet | 配当・還元 | KPPグループHD | 自己株式の取得状況に関するお知らせ | 742 | +0.94% |
| 2025-06-19 | TDNet | その他 | KPPグループHD | 「内部統制システム構築の基本方針」の一部改定に関するお知らせ | 709 | +1.27% |
| 2025-03-25 | EDINET | 大量保有 | 王子ホールディングス株式会社 | 大量保有 17.27% | 690 | -0.29% |
| 2025-03-17 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 5.06% | 690 | +0.72% |
| 2024-10-28 | EDINET | 大量保有 | 日本製紙株式会社 | 大量保有 4.91% | — | — |
| 2024-07-29 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.99% | — | — |
| 2024-06-03 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 5.08% | — | — |
| 2024-03-18 | EDINET | 大量保有 | 株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー | 大量保有 4.47% | — | — |
| 2023-03-09 | EDINET | 大量保有 | 日本製紙株式会社 | 大量保有 7.2% | — | — |