Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

三菱倉庫株式会社 (9301)

三菱倉庫は、倉庫を中核に陸上運送、港湾運送、国際運送取扱を総合・一貫運営する物流企業群と、ビル賃貸を中心とする不動産事業を併営する。倉庫・港湾・国際輸送を組み合わせたトータルロジスティクスと、物流とのシナジーを志向する街づくりを成長軸とする。海外はASEAN、北米、インドを最重点領域に拡大を進める。[本社]東京都中央区 [創業]1880年 [上場]1949年

1. 事業概要

三菱倉庫グループは、当社、子会社57社、関連会社19社で構成し、倉庫事業を中核として陸上運送事業、港湾運送事業、国際運送取扱事業を総合的かつ一貫的に運営する。物流事業では、国内で当社、富士物流㈱、菱倉運輸㈱、九州菱倉運輸㈱、神菱港運㈱、菱洋運輸㈱、ユニトランス㈱などが機能を分担し、海外ではインドネシア三菱倉庫会社、上海菱華倉庫運輸有限公司、米国三菱倉庫会社、欧州三菱倉庫会社、CAVALIER INTERNATIONAL AIR FREIGHT,INC.などが輸送システムの一部を構成する。加えて、ダイヤ情報システム㈱が物流情報システムの開発を担う。不動産事業では、ビル等の賃貸・管理、駐車場・ショッピングセンターの管理運営、建築工事の設計・請負、マンション分譲を展開し、ダイヤビルテック㈱、横浜ダイヤビルマネジメント㈱、㈱タクトなどが賃貸施設の管理・保守を担う。設備投資案件として、芝浦ダイヤビルディング、横浜ダイヤビルディング港北館、神戸須磨海浜水族園・海浜公園再整備事業、クリムロジスティクスセンター2、神戸三宮雲井通5丁目地区第一種市街地再開発事業などを進める。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、倉庫、陸運、港湾、国際輸送を一体化した総合物流機能と、不動産事業を併営する事業ポートフォリオにある。物流では、貨物保管から庫入・庫出、荷役、港湾での積込・取卸、はしけ輸送、上屋搬入出、国際輸送手配までをグループ内外の拠点網で連結し、トータルロジスティクスサービスの強化を成長戦略の筆頭に据える。沿革上も、1907年に神戸港で海陸一貫取扱施設を完成し、1931年に我が国最初のトランクルームサービスを開始し、1962年にコンピュータ用賃貸ビル事業を開始するなど、長期にわたり物流・不動産の複合運営ノウハウを蓄積する。倉庫事業と不動産事業はいずれも多額の設備投資と長期の投下資本回収を要する性格を持ち、計画的かつ持続的な投資が必要となるため、資産基盤と運営ノウハウ自体が参入障壁として機能する。海外でも北米、中国・アジア、欧州に子会社を配置し、ASEAN、北米、インドを最重点領域とする拡大方針を明示する。市場シェアや特許、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

物流業界では、人手不足やインフレを背景としたコスト増加が続く見通しにある一方、世界経済は米国の通商政策の影響拡大により、中国の足踏み、欧州の持ち直し鈍化、米国景気拡大の勢い減速の可能性が示される。国内経済は雇用・所得環境の改善や各種政策効果を背景に緩やかな回復が期待されるが、下振れリスクを抱える。不動産業界では賃貸オフィスビルの新規供給増加が予定されるものの、オフィス需要は底堅く、空室消化は順調に進む見通しとする。加えて、環境保全に係る規制強化の可能性があり、同社は気候変動対策と環境保護をマテリアリティに掲げ、TCFD提言に沿う情報開示や移行リスク・物理的リスクへの緩和策を進める。

4. 成長戦略

2024年度に策定したグループパーパス「いつもを支える。いつかに挑む。」のもと、「トータルロジスティクスと街づくりを世界で展開し、社会のいつもを支え、非連続な成長を実現する」をMLC2030ビジョンとして掲げる。2025年度開始の経営計画[2025-2030]では5つの成長戦略を推進する。第1に物流事業の飛躍として、トータルロジスティクスサービス強化、カテゴリー戦略推進、物流サービスの機能強化と品質向上を進める。第2に不動産事業の進化として、物流事業とのシナジーが見込める新たなアセットクラスへの展開、アセットマネジメント事業への進出、資産回転型ビジネスの本格稼働、海外不動産ビジネス進出を図る。第3に海外事業の拡大として、ASEAN、北米、インドを最重点領域とし、有力物流事業者とのパートナーシップ戦略等で成長速度を加速し、2030年度の海外売上高を2024年度比2倍以上とする目標を掲げる。第4に先端技術の活用等による業務プロセス改善と新ビジネス創出、第5に人的資本経営、広報・IR、グループ経営推進、資産価値向上、リスクマネジメント強化による経営基盤強化を進める。財務戦略では2030年までにDOE4%以上、機動的な自己株式取得、政策保有株式の縮減、純資産4,000億円前後のコントロールを掲げ、2030年度に事業利益630億円程度、純利益410億円程度、ROE10%以上を目指す。

5. リスク

主要リスクは、第一に事業環境の変動にあり、物流では国内外景気変動や顧客企業の物流合理化・事業再編、不動産では賃貸オフィス市場の需給や市況動向の影響を受ける。第二に自然災害リスクにあり、倉庫や賃貸ビルは地震、台風、大雨、洪水、津波、噴火などで保険で担保しきれない被害を受ける可能性を持つ。第三に海外展開・投資関連リスクにあり、カントリーリスク、為替変動、投資先業績悪化や許認可遅延に伴う損失計上の可能性を抱える。加えて、環境規制強化、情報セキュリティ、感染症、コンプライアンス・人権問題も重要リスクに位置付ける。

6. ガバナンス

リスクマネジメント面では、グループリスクマネジメント最高責任者を社長とし、リスクマネジメント担当常務執行役員を委員長とするグループリスクマネジメント委員会を設置し、子会社を含む全体でリスクの把握、評価・分析、対策協議、方針決定を行う。危機事態発生時には危機管理基本マニュアルに基づく初動対応を実施する。サステナビリティ面ではサステナビリティ委員会を中心にマテリアリティの施策・KPI・目標の進捗を管理する。株主還元方針としては、2030年までにDOE4%以上、機動的な自己株式取得、政策保有株式の縮減を進める方針を明示する。労使関係では三菱倉庫労働組合との労働協約に基づく経営協議会を設置し、2025年3月31日現在の懸案事項はない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W207 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
526.2B 15.8倍 1.3倍 0.0% 1,355.5円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 284.1B 254.5B 300.6B
営業利益 20.3B 18.9B 23.0B
純利益 31.9B 27.8B 27.2B
EPS 85.9 71.9 68.4
BPS 1,040.6 1,069.7 897.8

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.19%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.09%
明治安田生命保険相互会社0.07%
三菱地所株式会社0.05%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.04%
東京海上日動火災保険株式会社0.03%
株式会社竹中工務店0.02%
株式会社三菱UFJ銀行0.02%
三菱倉庫職員持株会0.02%
戸田建設株式会社0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-04-07野村證券株式会社 4.63%(3.06%)
2025-04-04三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社 3.20%(2.78%)
2025-03-17株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.70%(1.02%)
2025-02-03株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.72%(1.19%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.91%+0.18%
2024-05-20マラソン・アセット・マネジメント・リミテッド 4.08%(1.09%)
2023-10-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.73%+0.52%
2023-05-01株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.21%(1.05%)
2023-01-16株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 7.26%(1.10%)
2022-11-08野村證券株式会社 7.69%(1.01%)
2022-06-07マラソン・アセット・マネジメント・リミテッド 5.17%+1.17%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況及び取得終了並びに自己株式の消却に関するお知らせ1,388
2026-03-03TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,436-1.81%
2026-02-03TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,309-0.69%
2026-01-06TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,238-0.20%
2025-12-19TDNet人事三菱倉機構改革及び人事異動に関するお知らせ1,195+0.29%
2025-12-02TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,152-0.52%
2025-11-05TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,086+1.80%
2025-10-02TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,166-0.51%
2025-09-02TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,252-1.40%
2025-08-04TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,194-0.17%
2025-07-22TDNetその他三菱倉譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ1,198+0.96%
2025-07-02TDNet配当・還元三菱倉自己株式の取得状況に関するお知らせ1,178-0.93%
2025-04-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 4.63%858+4.35%
2025-04-04EDINET大量保有三井住友トラスト・アセットマネジメント株大量保有 3.2%950-9.70%
2025-03-17EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.7%993+1.29%
2025-02-03EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.72%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.91%
2024-05-20EDINET大量保有マラソン・アセット・マネジメント・リミテ大量保有 4.08%
2023-10-16EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.73%
2023-05-01EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.21%