Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

澁澤倉庫株式会社 (9304)

澁澤倉庫は、倉庫、港湾運送、陸上運送、国際輸送を一体運営する物流事業と、オフィスビル・物流施設の開発、賃貸、管理を担う不動産事業を中核とする。国内外の拠点網、港湾機能、実運送子会社群を組み合わせた総合物流体制に特色を持つ。中期計画では物流収益力強化、国内外ネットワーク拡充、物流外アウトソーシング育成、不動産ポートフォリオ拡充を推進する。[本社]東京都江東区 [創業]1897年 [上場]1950年

1. 事業概要

澁澤倉庫グループは、物流事業と不動産事業を中核とする企業集団として事業運営を行う。物流事業の主力業務は、倉庫業務、港湾運送業務、陸上運送業務、国際輸送業務で構成する。倉庫業務では寄託貨物の保管、入出庫、流通加工などの荷役を担い、港湾運送業務では船内荷役、沿岸荷役、はしけ運送、上屋保管、荷捌を展開する。陸上運送業務では貨物自動車運送や引越サービスを提供し、国際輸送業務では国際一貫輸送、国際航空貨物運送、関連荷捌を手掛ける。加えて、物流施設賃貸や通運業務も行う。不動産事業では、オフィスビルや物流施設などの開発、賃貸、管理を推進し、設備管理や各種工事請負もグループ会社が担う。海外では香港、ベトナム、上海などに現地法人を有し、国内外をまたぐ物流サービスを構築する。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、倉庫、海運、陸運の営業一体化を進めてきた総合物流体制に立脚する。沿革上、1972年4月から倉庫、海運、陸運の営業一体化を図り、新しい総合物流体制を開始しており、保管、港湾荷役、陸送、国際輸送を一貫して提供できる点に特色を持つ。物流事業では、実運送や実作業を担う子会社群を擁し、当社本体の営業機能と組み合わせる運営体制を構築する。港湾運送や国際航空貨物運送取扱、通関関連では、AEO認定通関業者、AEO特定保税承認者、IATA公認代理店資格の取得実績があり、許認可や認証を伴う業務基盤が参入障壁として機能する。トランクルームサービスに関するISMS認証取得、2024年11月のISO/IEC 27001:2022への移行も、情報管理面の信頼性を補強する。不動産事業では、自社でオフィスビルや物流施設を開発、賃貸、管理する体制を持ち、物流と不動産の両輪で事業基盤を形成する。

3. 市場環境

提示テキストでは市場シェアの具体的数値や国内順位、世界順位は確認できない。一方、経営環境としては、雇用・所得環境の改善や企業業績の持ち直しを背景に国内景気の緩やかな回復が見込まれる半面、物価上昇や人手不足、米国の保護主義的な通商政策による国際貿易の不透明感、景気鈍化懸念が挙げられる。物流事業は国内外の経済環境や社会情勢、天候などの変動の影響を受けやすく、不動産事業は首都圏の賃貸オフィス市場の需給バランスや市況動向の影響を受ける。加えて、物流事業は国内外で法的許認可を事業基盤とし、通商、租税、為替管理、環境、公正取引など多様な法規制の適用を受けるため、規制対応力が重要となる。

4. 成長戦略

同社は澁澤倉庫グループミッションのもと、「Shibusawa 2030 ビジョン」で「お客さまの事業活動に新たな価値を生み出す Value Partner」の実現を掲げる。重点施策として、強みを深化させたカテゴリーNo.1の物流サービスの確立、物流の枠を超えたアウトソーシングサービスの事業の柱化、スマートで強靭な不動産ポートフォリオの確立、ステークホルダーとの共存共栄の進化、多様な人材が働き甲斐を感じる労働環境と企業風土の確立、実効性のあるコーポレートガバナンスの確立に取り組む。中期経営計画「澁澤倉庫グループ中期経営計画 2026」では、物流事業の収益力強化、国内外における物流ネットワークの拡充、物流の枠を超えた業域の拡大、不動産ポートフォリオの拡充、ESGへの取組み強化を課題として設定する。設備投資面では、横浜市中区本牧ふ頭の新倉庫を2024年10月に竣工し、施設改修、車両購入、物流管理システム強化も進める。沿革上も、上海、ベトナム、マニラ、バンコクなどアジアで拠点整備を進めており、海外ネットワーク拡充の方向性が確認できる。

5. リスク

主要リスクは第1に、物流事業が国内外の景気動向、社会情勢、天候の変化の影響を受け、不動産事業が首都圏オフィス市況の変動の影響を受ける点にある。第2に、物流事業が国内外の法的許認可や各種規制を事業基盤としており、規制改廃や新規制導入が事業に影響し得る点にある。第3に、地震、台風、豪雨などの自然災害や気候変動が、保有施設の被災、交通網遮断、労働生産性低下、操業コスト増加を通じて影響し得る点にある。このほか、燃料油価格、金利、システムトラブル、個人情報漏洩、海外政治経済要因もリスクとして挙げる。

6. ガバナンス

同社は、事業成長は堅固な経営基盤の上に成り立つとの認識のもと、健全な財務体質の維持向上、事業インフラ整備、コンプライアンス徹底、コーポレートガバナンス強化による経営品質向上を進める。Shibusawa 2030 ビジョンの施策にも実効性のあるコーポレートガバナンスの確立を明記する。サステナビリティ推進基本方針を策定し、地球温暖化の防止、循環経済への転換、安全・安心の実現、イノベーションの活用、人権の尊重、共存共栄の追求をマテリアリティとして特定する。従業員面では、労使協議会を設置し、労働条件や人事の基本事項を協議決定する体制を敷く。株主還元方針の具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W4DX | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
19.9B 3.9倍 0.3倍 0.1% 1,311.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 78.6B 73.4B 78.5B
営業利益 4.7B 4.3B 4.9B
純利益 4.9B 3.7B 3.8B
EPS 337.2 246.1 247.8
BPS 4,472.4 4,074.0 3,766.6

大株主

株主名持株比率
株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス0.10%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.07%
清水建設株式会社0.05%
みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行0.05%
トーア再保険株式会社0.04%
中央日本土地建物株式会社0.04%
学校法人帝京大学0.03%
株式会社埼玉りそな銀行0.03%
日本ゼオン株式会社0.02%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2024-10-03株式会社パン・パシフィック・インターナショナルホールディング 9.52%--
2024-05-21東京海上日動火災保険株式会社 1.37%(4.33%)
2022-05-18東京海上日動火災保険株式会社 5.70%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-26TDNetM&A渋沢倉簡易株式交換による連結子会社2社の完全子会社化に関するお知らせ1,278+0.47%
2025-12-18TDNet業績修正渋沢倉通期連結業績予想の修正および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ1,249+0.72%
2025-12-17TDNetM&A渋沢倉公開買付けへの応募結果および特別利益の計上に関するお知らせ1,196+4.43%
2025-11-28TDNetM&A渋沢倉公開買付けへの応募および特別利益(投資有価証券売却益)の計上(見込)に関するお知らせ1,184-1.35%
2025-08-07TDNet配当・還元渋沢倉自己株式の取得および自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知ら4,425+3.05%
2024-10-03EDINET大量保有株式会社パン・パシフィック・インターナシ大量保有 9.52%
2024-05-21EDINET大量保有東京海上日動火災保険株式会社大量保有 1.37%
2022-05-18EDINET大量保有東京海上日動火災保険株式会社大量保有 5.7%