Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

丸八倉庫株式会社 (9313)

丸八倉庫は、貨物保管・荷役・貸倉庫を担う物流事業と、不動産の造成・売買・仲介・賃貸・管理・コンサルテーションを担う不動産事業を展開する。永年蓄積した3PLノウハウを活用し、顧客ごとの物流課題に応じた提案を行う点を強みとする。新規倉庫や文書保管センターの稼働、不動産取得により事業基盤の拡大を進める。[本社]東京都江東区 [創業]1934年 [上場]1963年

1. 事業概要

丸八倉庫グループは、丸八倉庫株式会社と連結子会社2社で構成し、物流事業と不動産事業を展開する。物流事業では、貨物保管、荷役作業、貸倉庫業務を手掛け、保管・荷役業務の一部を東北丸八運輸に委託する。運送業務は東北丸八運輸が貨物自動車運送事業法に基づき営み、東北地区を拠点として当社保管貨物の一部配送も請け負う。不動産事業では、不動産の造成、売買、仲介、賃貸、管理、コンサルテーションを行い、丸八クリエイトも同様の業務を担う。物流と不動産の二本柱を持ち、倉庫機能と賃貸資産運営を組み合わせた事業構成を採る。

2. 競争優位性

当社が明示する強みは、永年蓄積してきた3PLのノウハウを駆使し、個々の顧客ニーズに応えるビジネスモデルにある。単なる保管にとどまらず、顧客の物流課題解決に向けて「物流コンシェルジュ」的な役割を担い、ソリューション提案を実行する点に特徴を持つ。営業面では、新規顧客の開拓が着実に進み、各営業所の稼働率が高水準で推移すると記載する。事業基盤面では、埼玉県所沢市の新規倉庫と千葉県八街市の新規文書保管センターが本格稼働し、保管能力の増強を進める。情報管理面では、全社でプライバシーマーク認定を取得し、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001:2015の認証も受ける。規制対応や品質管理体制の整備は、顧客からの信頼確保に資する要素となる。市場シェアや特許、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

物流業界では、保管残高数量・金額が概ね前年同月を上回る水準で推移する傾向がみられる一方、人手不足や諸物価高騰により全般的にコストが上昇し、競争激化も重なって厳しい状況が続く。不動産賃貸業界では、一部に賃料水準の上昇傾向がみられるものの、景気動向の影響を受けるため今後の需給動向に留意を要する。加えて、物流・運送業界では2024年以降、トラックドライバーの時間外労働時間の上限規制が厳格化され、倉庫事業にも荷役作業時間短縮の要請が及ぶ可能性が高まる。物流は法規制、人材需給、コスト上昇の影響を受けやすく、不動産は市況と需給バランスの変動に左右される構図となる。

4. 成長戦略

当社は2022年1月に2026年11月期を最終年度とする5カ年の新中期経営計画を策定し、安定的かつ持続的成長を目指す。基本方針は、営業力・営業基盤の強化、事業基盤の拡大・強化、ガバナンスの強化、株主還元施策の4点となる。営業面では、外部情報ネットワークの活用、人材育成、物流管理システムの開発、3PLノウハウの改善を進める。事業基盤では、新規倉庫建設による保管能力増強と新規資産取得による不動産基盤拡大を推進する。具体策として、所沢市の新規倉庫、八街市の新規文書保管センターの本格稼働を挙げ、将来の物流事業の収益基盤拡大に資する設備計画と位置付ける。設備投資では、不動産事業で賃貸マンション2棟を取得し、物流事業で草加営業所の大規模修繕、高橋営業所等の空調設備更新、車両並びに荷役機器への投資を実施する。中期計画の2026年11月期目標として、売上高55億円、営業利益9.2億円、経常利益9.0億円、EBITDA14.0億円、自己資本比率55.0%、ROE5.5%を掲げる。非財務指標として、各営業所の稼働率向上、適切な修繕実施による収益力安定化、借入金利の固定化による金利上昇リスク抑制を重視する。株主還元では配当性向目標30%を掲げ、配当水準の見直しを進める。

5. リスク

主要リスクは第1に事業環境の変化となる。景気変動、取引先の物流合理化、他業態からの物流業参入、不動産市況や賃貸市場の需給変動が業績や利益面に影響する可能性を持つ。第2に自然災害リスクとなる。倉庫と賃貸不動産が首都圏に集中しており、地震等の大規模災害発生時には経営に相当の影響が生じる可能性を抱える。第3に人材・情報管理リスクとなる。物流事業で必要人材を確保できない場合に事業運営へ影響が及ぶ可能性があり、情報漏洩が発生した場合には社会的信用低下や業績面への影響が生じ得る。

6. ガバナンス

当社は強固な財務基盤の維持を前提に、資本政策とコンプライアンス体制の強化を進める方針を示す。進捗面では、利益確保と資本政策の推進により財務基盤が向上し、内部監査の定期実施等によりガバナンス体制の強化を図る。資本コストや資本収益性の重要性を認識し、新中期経営計画で主要財務目標を設定して企業価値向上を目指す。PBRやROEの現状水準についてはさらなる向上が必要と認識し、物流事業と不動産事業の収益拡大を通じて改善を図る。株主還元方針としては配当性向目標30%を掲げ、期末配当金の増額予定も示す。経営体制の詳細な機関設計や社外取締役構成比率などは提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-11) doc_id=S100XN1B | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
7.4B 19.3倍 0.5倍 0.0% 1,013.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 4.9B 5.0B 5.0B
営業利益 497M 619M 574M
純利益 311M 902M 412M
EPS 52.5 152.3 69.6
BPS 2,163.9 2,046.3 1,869.4

大株主

株主名持株比率
尾張屋土地株式会社0.28%
山﨑商事株式会社0.07%
東京海上日動火災保険株式会社0.06%
三菱UFJ信託銀行株式会社   (常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)0.03%
養命酒製造株式会社0.03%
有限会社藍屋0.03%
峯 島 一 郎0.03%
ホーチキ株式会社0.03%
大豊建設株式会社0.02%
有限会社八峯0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-05-19東京海上日動火災保険株式会社 4.48%(0.89%)
2022-05-18東京海上日動火災保険株式会社 4.48%(0.89%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-01-09TDNet決算丸八倉2025年11月期 決算短信[日本基準](連結)1,046-0.67%
2022-05-19EDINET大量保有東京海上日動火災保険株式会社大量保有 4.48%
2022-05-18EDINET大量保有東京海上日動火災保険株式会社大量保有 4.48%