Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

安田倉庫株式会社 (9324)

安田倉庫は、倉庫荷役、陸運、国際貨物取扱、物流管理、医薬品物流、人材派遣まで含む物流事業と、倉庫施設・賃貸ビル管理やファシリティマネジメントを担う不動産事業を一体展開する。国内外ネットワーク拡充、高付加価値物流、DX活用、不動産再開発を成長軸に据え、安定収益基盤の強化を進める。[本社]東京都港区 [創業]1919年 [上場]1999年

1. 事業概要

安田倉庫グループは、安田倉庫株式会社と子会社26社で構成し、物流事業と不動産事業を中核に関連業務を一体展開する。物流事業は、株式会社ヤスダワークスの倉庫荷役、安田運輸株式会社や大西運輸株式会社、南信貨物自動車株式会社、株式会社パワード・エル・コム、YSO Logi株式会社、株式会社オリエント・サービスによる陸運、芙蓉エアカーゴ株式会社の国際貨物取扱、日本ビジネス ロジスティクス株式会社の物流管理サービス、安田メディカルロジスティクス株式会社と安田ロジファーマ株式会社の医薬品物流などで構成する。海外では中国、ベトナム、インドネシア、シンガポール、インドで国際貨物取扱や倉庫業を展開する。不動産事業は、株式会社安田エステートサービスによる倉庫施設・賃貸ビル管理、後藤建築事務所株式会社によるファシリティマネジメントを担う。物流施設建設や既存設備改修、物流管理システム開発も進める。

2. 競争優位性

提示テキストから確認できる競争優位の中核は、国内外に広がるネットワークと、物流・不動産を組み合わせた事業基盤の厚み。中期経営計画でも「最先端テクノロジー、多様な人間力、国内外に広がるネットワーク」を総合力として位置付ける。物流では倉庫、荷役、陸運、国際貨物取扱、物流管理、医薬品物流、人材派遣、自動車整備までグループ内に機能を持ち、グループ連携によるネットワーク拡充を基本戦略に掲げる点が特徴となる。加えて、不動産事業を安定的な収益基盤と明示し、保有不動産の維持管理・再開発を通じた価値向上を進める構造を持つ。医薬品物流、メディカル物流ユニット、ITキッティングユニットなど高付加価値物流への取り組みも確認できる。一方、特許、独自技術、市場シェア、ブランド力の定量的優位、スイッチングコストの高さを示す記載は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

外部環境として、地政学的リスクや気候変動対応を背景としたサプライチェーン見直し、DX・AI技術の進展、国内の少子高齢化、ビジネスニーズ・消費者ニーズの多様化、コーポレート・ガバナンスやステークホルダーとの関係性強化などの社会的要請を挙げる。物流事業と不動産事業はいずれも経営環境の変化によって需要が変動し、物流では景気動向や顧客の物流戦略変更が稼働率や原価率に影響し、不動産では地価や賃貸市況が賃料相場や空室率に影響する。規制面では、倉庫業法や建築基準法等の法的規制を受ける。法規制の強化や新設は対応コストや時間負担を通じて業績に影響し得る。海外展開では現地法令、行政手続き、商慣習、為替、政治・経済要因、戦争・テロ・伝染病などの影響を受ける。

4. 成長戦略

同社は2030年のあるべき姿として「長期ビジョン2030」を掲げ、世界に誇れるYASDAブランドと革新的テクノロジーの融合で全てのステークホルダーの期待を超える企業グループを目指す。これを具体化する中期経営計画「強くなる、ひとつになる YASDA GROUP CHALLENGE 2027」では、物流事業でグループ連携によるネットワーク拡充、潜在ニーズを捉えた高品質・高付加価値物流の提供、効率化・合理化を推進する。国内外の物流拠点新設や輸配送ネットワーク拡大、ソリューション提案力強化、最先端テクノロジーやデジタル技術を活用したDX推進により、取引拡大と利益創出を狙う。不動産事業では保有不動産の維持管理・再開発と専門性を活かした不動産ソリューション提供を通じ、安定収益基盤の強化・拡大を図る。経営インフラ面では生産性向上、サステナビリティ経営、グループガバナンス強化、資本政策を推進する。3年間で時価総額約100億円の政策保有株式縮減を目標とし、資産入替えも活用しながら施設増強やM&Aなどの攻めの投資を継続する。最終年度2027年度の目標は営業収益820億円、営業利益45億円、ROE5.5%以上で、投資計画は合計360億円、内訳は物流事業290億円、不動産事業40億円、DXおよびシステム30億円とする。

5. リスク

主要リスクは、第一に自然災害等。主要事業拠点が首都圏に集中し、大規模地震や火災、感染症拡大が事業継続に影響し得る。第二に法的規制。倉庫業法や建築基準法等の規制強化、新設が費用増や対応遅延を招く可能性を持つ。第三に経営環境の変化。物流需要の変動、不動産賃貸市況の悪化、固定資産の減損、投資有価証券の時価変動、情報システム障害、海外法令や為替・政治情勢の変化も業績変動要因となる。

6. ガバナンス

経営方針では、コーポレート・ガバナンスやステークホルダーとの関係性強化を社会的要請として認識し、グループガバナンス強化を中期計画の基本戦略に組み込む。資本政策では、財務健全性を維持しつつ営業キャッシュ・フロー、有利子負債、政策保有株式縮減、資産入替えを活用し、成長投資と株主還元の両立を図る。株主還元については累進配当を掲げ、自己株式取得の実施を適時適切に検討する方針を示す。人的側面では、提出会社の管理職に占める女性労働者割合、男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示し、多様性や働きやすさへの対応を進める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W2MV | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
71.5B 24.3倍 0.7倍 0.0% 2,356.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 75.1B 67.4B 59.8B
営業利益 3.5B 2.6B 2.5B
純利益 2.8B 2.3B 2.2B
EPS 96.8 79.6 77.5
BPS 3,236.9 3,225.0 2,658.3

大株主

株主名持株比率
損害保険ジャパン株式会社0.07%
明治安田生命保険相互会社0.06%
東京建物株式会社0.06%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.05%
株式会社みずほ銀行0.04%
大成建設株式会社0.04%
東京海上日動火災保険株式会社0.04%
安田不動産株式会社0.04%
株式会社中央倉庫0.03%
ヒューリック株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-18損害保険ジャパン株式会社 3.20%(3.54%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-18EDINET大量保有損害保険ジャパン株式会社大量保有 3.2%2,415
2026-02-24TDNetその他安田倉売出価格等の決定に関するお知らせ2,558+1.21%
2026-02-24TDNet配当・還元安田倉(開示事項の経過)自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165 条第2項の規定による2,558+1.21%
2026-02-16TDNetその他安田倉株式の売出しに関するお知らせ2,615-5.24%
2026-02-16TDNet配当・還元安田倉自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ(会社法第165条第2項の規定による定款の定めに基づく自2,615-5.24%
2026-02-16TDNet決算安田倉2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)2,615-5.24%
2026-02-03TDNet決算安田倉2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,335+0.90%
2026-02-03TDNet業績修正安田倉2026年3月期通期連結業績予想の修正および配当予想の修正(増配)に関するお知らせ2,335+0.90%
2026-02-03TDNetその他安田倉投資有価証券売却益(特別利益)の計上見込みに関するお知らせ2,335+0.90%
2025-11-18TDNet人事安田倉社外取締役の逝去および退任に関するお知らせ2,156+0.09%
2025-11-05TDNet決算安田倉2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)2,145-0.70%
2025-08-04TDNet決算安田倉2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)2,050-0.44%