Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社スマサポ (9342)

不動産管理会社向けに、入居者との接点創出と業務効率化を支援するソリューションを展開。主力の「スマサポサンキューコール」で入居時連絡やライフライン取次を担い、月額課金の入居者アプリ「totono」、鍵管理システム、家賃保証も提供。不動産管理実務に根差すノウハウと複数商材の横展開が特徴。将来はtotonoを核に収益基盤の拡大を図る。[本社]大阪府大阪市 [創業]2012年 [上場]2022年

1. 事業概要

株式会社スマサポは、不動産管理会社向けソリューション提供事業を手掛ける。ミッションは「smartなくらしをsupportする」にあり、アナログなやり取りが残る不動産管理会社と入居者のコミュニケーション領域を、データとテクノロジーで効率化することを狙う。主力は新生活サポート「スマサポサンキューコール」で、入居時のお礼連絡、満足度アンケート、ライフライン関連商材の案内と取次を行う。加えて、入居者アプリ「totono」により、入居時点検、各種申請、近隣トラブル相談、断水通知などをデジタル化する。350項目以上のQ&A、画像送信を伴うチャット、チャット返信代行、問い合わせデータの分析機能も備える。さらに、キーボックスをアプリで開閉する「スマサポ内覧サービス」、連帯保証人を代行する家賃保証サービス「sumai保証」も展開する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉は、不動産管理実務に根差した業界特化ノウハウにある。前身は関西基盤の不動産管理会社グループの経営企画部門にあり、自社内で培った課題認識を外販化した経緯を持つ。このため、設備メンテナンス通知、契約更新・変更、滞納督促など、不動産管理業態に固有の業務フローを理解した上でサービスを設計する点に特徴を持つ。会社自身も、各種サービスは不動産管理会社との取引関係の中から浮き彫りになった課題を解消することを主眼に開発され、一定の参入障壁があると認識する。収益モデル面では、「totono」や「スマサポ内覧サービス」に初期導入料や機器代に加え月額利用料があり、継続課金型の性格を持つ。「totono」は基幹システム連携、Q&A、チャット、運営受託まで含むため、導入後の運用定着が進むほどスイッチングコストが高まりやすい構造を持つ。知的財産では、「totono」に技術特許はない一方、「スマサポ内覧サービス」は関連知的財産権を取得し管理する。

3. 市場環境

対象市場は不動産管理会社を中心とする不動産業界。提示テキストでは、同業界は電話、書面、FAXによるやり取りが中心で、プレイヤー間のコミュニケーションがアナログであることが課題とされる。入居者のライフスタイル多様化や都心部を中心とした堅調な需要を背景に、既存物件の稼働率はおおむね安定的に推移すると記載する一方、デジタル技術を活用した業務効率化やサービス品質向上へのニーズは一段と高まる。競争面では、資本力、マーケティング力、顧客基盤、知名度を持つ同業他社や他業種企業の参入可能性をリスクとして挙げる。規制面では、個人情報保護法、消費者契約法、景品表示法など関連法規の遵守を重視する。

4. 成長戦略

成長戦略の中核は、入居者アプリ「totono」を軸とした収益基盤の拡大にある。現状の売上構造の大半は「スマサポサンキューコール」が占める一方、将来的には「totono」を核に種々のサービス提供を企図する。経営指標として、「スマサポサンキューコール」ではコンタクト数と単価、「totono2.0」ではユーザー数とARPUを重視する。2026年9月末目標として、「スマサポサンキューコール」はコンタクト数285,481件、単価7,378円、「totono2.0」はユーザー数201,785ユーザー、ARPU113円を掲げる。施策は3点ある。第1に、展示会出展、セミナー開催、営業人員増強、アフターフォロー強化、開発人員増強による「totono」の拡販。第2に、問い合わせデータの分析・解析とAI開発への積極投資にあり、2026年9月期のAI投資額を2025年9月期比150%まで拡大する方針を示す。第3に、他社提携による収益機会拡大にあり、家具サブスクリプションや自転車保険など生活密着サービスの提供会社から収益を得る仕組みの充実、チャット問い合わせ対応の運営受託拡大を進める。

5. リスク

主なリスクは3点ある。第1に、不動産市況悪化による新規入居者減少。主力の「スマサポサンキューコール」は入居者情報の提供数に依存するため、入居減少は業績に大きな影響を与え得る。第2に、取次手数料条件の変更。サービス提供事業者や上位代理店の方針変更により手数料条件が悪化した場合、収益性に影響する。第3に、システム障害や情報管理リスク。クラウド障害、過負荷、不正侵入、ウイルス、自然災害などによりサービス提供が停止した場合、信頼失墜や損害賠償請求につながる可能性がある。加えて、「totono」の普及未達、技術革新への対応遅れ、家賃保証における代位弁済・求償債権回収不能も重要なリスクに位置付ける。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、継続的に安定したサービス提供と企業価値向上を実現するため、経営管理体制の強化を重要課題に置く。内部統制の整備、強化、見直しとコンプライアンス強化を進める方針を示す。また、個人情報の重要性を踏まえ、アプリ・サイトの信頼性と安全性強化を経営上の最重要課題に位置付ける。人材面では、「totono」を将来的な主力事業へ成長させるため、技術者の安定採用と働きやすい環境整備、人事制度整備を進める。株主還元方針や具体的な取締役会構成などは、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-09) doc_id=S100XBCH | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
2.9B 22.3倍 5.1倍 1,210.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 2.8B 2.7B 1.9B
営業利益 190M 108M -133M
純利益 130M 106M -148M
EPS 54.1 44.1 -62.8
BPS 237.6 183.5 139.4

大株主

株主名持株比率
株式会社CABO DA ROCA0.33%
太田 卓利0.18%
大東建託パートナーズ株式会社0.06%
Hamagin DG Innovation投資事業有限責任組合0.05%
太田 玲0.03%
株式会社三好不動産0.02%
ENECHANGE株式会社0.02%
小田 慎三0.01%
衣笠 賢二0.01%
地域とトモニ1号投資事業有限責任組合0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-08-02株式会社DGベンチャーズ 6.56%(1.35%)
2023-08-02株式会社DGベンチャーズ 4.85%(1.71%)
2023-01-20大東建託パートナーズ株式会社 6.33%+1.33%
2023-01-10太田 卓利 52.20%+49.20%
2023-01-05大東建託パートナーズ株式会社 6.33%+1.33%
2023-01-04株式会社DGベンチャーズ 7.91%+7.91%
2022-12-26大東建託パートナーズ株式会社 6.33%+1.33%
2022-12-23大東建託パートナーズ株式会社 6.33%+1.33%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-23TDNetその他G-スマサポ事業譲受に関するお知らせ
2025-12-22TDNetその他G-スマサポ支配株主等に関する事項について1,010+0.50%
2025-11-28TDNet事業計画G-スマサポ事業計画及び成長可能性に関する説明資料965-1.35%
2025-08-07TDNet決算G-スマサポ2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)1,325-6.26%
2025-08-07TDNetIRG-スマサポ2025年9月期第3四半期決算説明資料1,325-6.26%
2025-07-17TDNetその他G-スマサポ株主優待制度の新設に関するお知らせ988+15.18%
2023-08-02EDINET大量保有株式会社DGベンチャーズ大量保有 6.56%
2023-08-02EDINET大量保有株式会社DGベンチャーズ大量保有 4.85%
2023-01-20EDINET大量保有大東建託パートナーズ株式会社大量保有 6.33%
2023-01-10EDINET大量保有太田 卓利大量保有 52.2%
2023-01-05EDINET大量保有大東建託パートナーズ株式会社大量保有 6.33%
2023-01-04EDINET大量保有株式会社DGベンチャーズ大量保有 7.91%
2022-12-26EDINET大量保有大東建託パートナーズ株式会社大量保有 6.33%
2022-12-23EDINET大量保有大東建託パートナーズ株式会社大量保有 6.33%