Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

東洋埠頭株式会社 (9351)

東洋埠頭は、倉庫、港湾運送、自動車運送、通関、国際輸送を一体で担う総合物流グループ。普通倉庫、サイロ、冷蔵・危険品倉庫や大型荷役機械を活用し、ばら貨物海陸一貫作業やコンテナ取扱に強みを持つ。中央アジアでの拠点拡張、CCS港湾出荷基地検討、DX認定取得を通じて新たな収益基盤の構築を進める。[本社]東京都中央区 [創業]1940年 [上場]1949年

1. 事業概要

東洋埠頭グループは、物流事業とその関連事業を展開する。中核は国内総合物流事業で、倉庫業、港湾運送業、自動車運送業、海上運送、通関、施設賃貸、工場構内作業を手掛ける。倉庫機能は普通倉庫、サイロ、青果物倉庫、冷蔵倉庫、危険品倉庫まで広く備え、貨物保管、入出庫、荷捌きを担う。港湾運送では大型荷役機械を用いたばら貨物の海陸一貫作業、本船荷役、ターミナルでのコンテナ取扱を行う。自動車運送では貨物自動車等による輸配送を担う。加えて、国際物流事業では㈱東洋トランス、OOO東洋トランス、OOOTB東洋トランス、上海青旅東洋物流有限公司等を通じ、国際輸送、倉庫、通関を展開する。国内外の拠点を組み合わせ、顧客ニーズに応じた総合物流サービスを提供する体制を構築する。

2. 競争優位性

競争優位の源泉は、港湾・倉庫・輸配送・通関をまたぐ機能一体型の物流基盤にある。倉庫種別が普通、穀物向けサイロ、青果、冷蔵、危険品まで多様で、貨物特性に応じた取扱が可能となる点が差別化要素となる。港湾運送では大型荷役機械を活用したばら貨物の海陸一貫作業を行い、埠頭機能と保管機能を接続する運営ノウハウを蓄積する。提出テキスト内では市場シェアや特許、ブランド力の定量情報は確認できないが、多額の施設設備を保有し、倉庫や荷役機器を長期安定稼働させるため計画的更新を進める点は、設備集約型事業としての参入障壁を示す。さらに、川崎支店のばら積み貨物用テント倉庫、野積場拡大、穀物用搬送設備、東扇島支店の自動化設備など、現場能力を高める投資を継続する。2024年度には経済産業省のDX認定制度に基づくDX認定事業者の認定を取得し、配車システム、トラック予約受付システム、貨物ピッキングシステムの導入、東扇島DXセンター営業所の開設を進め、現場効率と顧客対応力の向上を図る。

3. 市場環境

日本経済は雇用や所得環境の改善を背景に緩やかな回復基調にある一方、米国関税政策の動向、地政学リスク、諸物価高騰により先行き不透明感が残る。物流業界では、深刻な人手不足、トラックドライバーの労働時間制限、諸費用の高止まりが継続し、厳しい経営環境が見込まれる。加えて、事業環境の変動要因として、公的規制の変化、環境規制の強化、IT技術進展による物流の変化、顧客の物流合理化に伴う競争激化が挙げられる。2024年問題への対応も業界全体の重要課題となっており、同社はシステム活用による配送効率化と待機時間短縮を進める。海外ではロシア、カザフスタン、タイ、中国に物流拠点を有し、国際情勢や経済制裁の影響も受けやすい事業環境に置かれる。

4. 成長戦略

長期ビジョンでは2028年度の創業100周年を見据え、「得意な事業の展開と独自性の発揮」「既存事業の継続、国際物流の拡大、新規基幹事業の稼働、積極的な事業投資による持続的な発展」などを掲げ、グループ営業収益500億円の達成を目標に置く。これを踏まえ、2025年度を最終年度とする経営三カ年計画「Fly to the Next 2025」を推進し、最終年度の連結業績目標として営業収益400億円、営業利益15億円、親会社株主に帰属する当期純利益10億円を設定する。具体策として、2025年度中の稼働を目指し常陸那珂事業所構内に天井クレーン付き普通倉庫を建設するほか、カザフスタン共和国で倉庫拡張を進める。さらに、同国の新設現地法人で物流センターを開設し、中央アジア地域で新たな海外拠点設置と物流ルート開拓を進め、グローバルなサプライチェーン安定化を図る。加えて、先進的CCS事業に参画し、液化二酸化炭素の港湾出荷基地整備に向け専門部署を設置する。経営三カ年計画期間では総額180億円の関連投資を進める方針を示す。

5. リスク

主要リスクは、第一に事業環境の変動で、国内外の経済・政治・社会情勢、公的規制、環境規制、物流合理化に伴う競争激化が業績に影響する可能性を持つ。第二に物流施設の災害リスクで、地震、台風、豪雨等により重要な物流施設が被災した場合、事業継続に支障が生じる可能性を持つ。第三に海外事業リスクで、特にロシア拠点は経済制裁や地政学情勢の影響を受ける可能性を持つ。加えて、人材確保難、情報システム障害、訴訟・係争、金利変動も重要論点となる。

6. ガバナンス

提示テキスト内では取締役会構成や社外取締役比率などの詳細な統治体制は確認できない。一方、経営方針として、得意先、株主、地域社会、協力会社、従業員など全ステークホルダーに対し、現在以上に価値ある企業、持続的に発展していく企業を目指す方針を掲げる。経営管理面では、2023年4月設置のデジタル推進部と情報管理部でデジタル戦略、システム開発、サイバー攻撃や情報漏洩対策の強化を進める。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W18K | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
15.5B 13.2倍 0.5倍 0.0% 2,003.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 35.1B 34.7B 38.1B
営業利益 1.2B 978M 1.5B
純利益 1.1B 980M 1.3B
EPS 151.8 131.6 165.2
BPS 3,705.2 3,560.8 3,144.5

大株主

株主名持株比率
第一生命保険株式会社0.06%
三井埠頭株式会社0.05%
株式会社デイ・シイ0.04%
朝日生命保険相互会社0.04%
東洋埠頭従業員持株会0.03%
篠川 宏明0.03%
明治安田生命保険相互会社0.03%
太陽生命保険株式会社0.03%
株式会社三菱UFJ銀行0.03%
株式会社みずほ銀行0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-03-10太平洋セメント株式会社 8.92%+5.92%
2025-03-07株式会社みずほ銀行 0.02%N/A
2025-03-06太平洋セメント株式会社 8.92%+5.92%
2025-03-06第一生命保険株式会社 6.05%(2.60%)
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.96%(0.24%)
2024-03-04株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.20%(1.01%)
2022-09-07株式会社みずほ銀行 0.04%N/A

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-04TDNetその他東洋埠頭自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,826+6.08%
2026-02-04TDNet決算東洋埠頭2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,826+6.08%
2026-02-04TDNet業績修正東洋埠頭通期業績予想の修正及び配当予想の修正に関するお知らせ1,826+6.08%
2026-01-05TDNet配当・還元東洋埠頭自己株式の取得状況に関するお知らせ1,715+0.58%
2025-11-04TDNetその他東洋埠頭自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに関するお知らせ1,612-0.93%
2025-10-31TDNet配当・還元東洋埠頭自己株式取得に係る事項の決定に関するお知らせ1,620-0.49%
2025-10-31TDNet決算東洋埠頭2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)1,620-0.49%
2025-07-31TDNet決算東洋埠頭2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)1,460+2.47%
2025-07-17TDNet配当・還元東洋埠頭自己株式の取得状況及び取得終了に関するお知らせ1,405-0.07%
2025-03-10EDINET大量保有太平洋セメント株式会社大量保有 8.92%1,355-0.89%
2025-03-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.02%1,362-0.51%
2025-03-06EDINET大量保有太平洋セメント株式会社大量保有 8.92%1,336+1.95%
2025-03-06EDINET大量保有第一生命保険株式会社大量保有 6.05%1,336+1.95%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.96%
2024-03-04EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 5.2%
2022-09-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有 0.04%