Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

名港海運株式会社 (9357)

名古屋港を中核に港湾運送、倉庫保管、陸上運送、貨物利用運送、海運代理店、航空貨物・国際複合輸送、賃貸を展開する総合物流グループ。国内で71万㎡超の倉庫群を擁し、重量物、危険物、燻蒸、医薬品、定温など多機能倉庫とICT活用設備を整備。海外でも米欧亜に拠点を置き、倉庫、通関、輸送を一体提供するネットワークを構築。許認可と施設集積が参入障壁となる。[本社]愛知県名古屋市 [創業]1949年 [上場]1962年

1. 事業概要

名港海運株式会社は、当社、子会社29社、関連会社5社で構成する物流グループとして、港湾運送およびその関連事業を中核に展開する。事業領域は、港湾運送、倉庫保管、陸上運送、貨物利用運送、海運代理店、航空貨物・国際複合輸送、賃貸の7分野に広がる。国内では名古屋港を中心に71万㎡を超える倉庫群を擁し、重量物対応倉庫、危険物倉庫、燻蒸庫、医薬品倉庫、定温庫など多彩な機能を備える。ICTを活用した最新鋭設備を用い、大量貨物を安全かつ迅速に取り扱う体制を整備する。営業網は東京支店をはじめ北海道から九州まで全国を結ぶ。海外では米国、メキシコ、ベルギー、ドイツ、ポーランド、タイ、ベトナム、中国、インドに拠点を設置し、倉庫、フォワーディング、陸上輸送、通関業務を営み、日本と世界各地を結ぶグローバルネットワークを構築する。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、名古屋港を基盤とする港湾運送機能と、周辺に集積した大規模倉庫群、さらに海・陸・空をまたぐ総合物流機能の一体運営にある。71万㎡超の倉庫群は、単なる保管能力にとどまらず、重量物、危険物、燻蒸、医薬品、定温といった特殊ニーズに対応する機能倉庫を幅広く備える点に特徴がある。顧客ごとに異なる物流要件に対し、港湾荷役から保管、通関、国内配送、国際複合輸送までを組み合わせて提供できる体制は、取引継続性を高める要素となる。加えて、港湾運送、貨物運送、貨物取扱、倉庫、通関等に関わる各種の事業免許・許可を取得して事業を営む点は、参入障壁として機能する。沿革上も、税関貨物取扱人免許、倉庫業許可、通運事業免許、通関業許可、IATA公認航空貨物代理店資格、AEO制度に基づく特定保税承認者および認定通関業者の認定を取得しており、長年の制度対応力と運営ノウハウの蓄積を示す。さらに、国内外拠点網と関係会社群を通じた運営体制は、単独拠点型事業者に対する差別化要因となる。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

物流需要は多様化・高度化が進行し、顧客はタイムリーな情報提供と一貫サービスを求める傾向を強める。足元の経営環境については、個人消費やインバウンド需要の持ち直しを背景に景気は緩やかな回復傾向にある一方、物価上昇や地政学的リスクにより不確実性が高い状況が続く。当業界では、各国の通商政策の影響による荷動き低迷が懸念材料となるほか、資源価格高騰と人手不足への対応が喫緊の課題となる。規制面では、港湾運送、貨物運送、倉庫、通関等の各種免許・許可が事業前提となる一方、免許・許可基準の変更や規制緩和が起きた場合には競合増加や価格競争激化につながる可能性がある。

4. 成長戦略

当社グループは2025年5月に、2025年度から2029年度までの5年間を対象とする中期経営計画「MX2029」を策定する。新たな経営指標として、2029年度目標の売上高900億円、営業利益70億円を掲げる。加えて資本政策では、資本コストや株価を意識した経営に向け、保有資産の最適化と負債活用による資本効率改善を目指す。政策保有株等の資産売却や外部借入を通じて資金調達を拡充し、今後の成長に向けた投資を積極的に推進する方針を示す。事業面では、多様化・複雑化する顧客ニーズへの対応と将来的な労働人口減少への対応を目的に、施設の新設や改廃、ICT導入を重点的に進める。グループ内で予定される設備投資については、グループ内資金の有効活用と金融機関借入により実施する方針を示す。成長ドライバーとしては、国内の高機能倉庫群と海外拠点網を活用した国際一貫輸送需要の取り込み、ならびにICT活用による安全性・迅速性向上が読み取れる。M&A戦略の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に景気・貿易量変動リスクにあり、中核の港湾運送部門は輸出入貨物量の変動に大きく影響を受ける。欧米、アジア等の景気や貿易量の動向、エネルギー調達価格の変動が業績に影響する。第2に設備投資リスクにあり、倉庫を中心とした物流施設への積極投資を進める中、経営環境悪化や資産価値下落により投資回収が見込めなくなった場合、減損損失計上の可能性がある。第3に災害・海外事業リスクにあり、経営基盤が集中する名古屋港での大規模災害、ならびに海外拠点でのテロや戦争等が事業活動に支障を及ぼす可能性がある。

6. ガバナンス

感染症対応では、代表取締役社長を本部長とする災害対策本部を設置し、情報収集と対策を実施した実績を持つ。自然災害対応ではBCPマニュアルを策定し、大型物流センターや本社入居ビルに耐震性と非常用発電設備を備えるなど、事業継続体制を整備する。株主還元方針は中期経営計画「MX2029」で明確化しており、配当性向40%、DOE2%のいずれか高い水準を目安とする。人的側面では、連結従業員1,895名、提出会社838名を擁し、労働組合との間に紛争はない。取締役会構成や社外取締役比率などの詳細な統治体制は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W6IK | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 81.5B 77.7B 84.1B
営業利益 6.3B 5.3B 6.2B
純利益 5.4B 4.5B 4.6B
EPS 180.0 152.2 155.7
BPS 4,041.1 3,911.6 3,507.6

大株主

株主名持株比率
明治安田生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)0.05%
株式会社商船三井0.05%
株式会社名古屋銀行0.05%
株式会社あいち銀行0.05%
NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC(常任代理人 香港上海銀行東京支店)0.04%
日本碍子株式会社0.03%
名港海運従業員持株会0.03%
ノリタケ株式会社0.03%
三井住友海上火災保険株式会社0.03%
大成建設株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-01-10NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 5.18%+0.13%
2023-12-05NIPPON ACTIVE VALUE FUND PLC 5.05%+2.05%
2022-10-13株式会社あいちフィナンシャルグループ 5.05%N/A
2022-10-03株式会社あいちフィナンシャルグループ 5.05%+5.05%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-09TDNet人事名港海役員の異動および組織改編に関するお知らせ
2026-02-19TDNetその他名港海株式の立会外分売終了に関するお知らせ
2026-02-18TDNetその他名港海株式の立会外分売実施に関するお知らせ
2026-02-09TDNet配当・還元名港海自己株式取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-12-01TDNetその他名港海固定資産の取得に関するお知らせ
2025-08-20TDNetその他名港海株式の立会外分売終了に関するお知らせ
2025-08-19TDNetその他名港海株式の立会外分売実施に関するお知らせ
2025-07-16TDNetその他名港海譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ
2025-06-09TDNetその他名港海従業員向け株式報酬制度の導入に関するお知らせ
2025-01-10EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 5.18%
2023-12-05EDINET大量保有NIPPON ACTIVE VALUE 大量保有 5.05%
2022-10-13EDINET大量保有株式会社あいちフィナンシャルグループ大量保有 5.05%
2022-10-03EDINET大量保有株式会社あいちフィナンシャルグループ大量保有 5.05%