Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

大東港運株式会社 (9367)

大東港運は、輸出入貨物取扱を中核に、鉄鋼物流、海外物流、国内不動産賃貸、港湾荷役や水産物卸売まで展開する物流グループ。検疫、検査、保税運送、輸出入通関を含む一連業務に対応し、食を中心とした日本貿易を支える。AEO認定通関業者の認定、港湾運送・通関・倉庫・運送の許認可蓄積、海外子会社網、M&A活用が事業基盤となる。[本社]東京都港区 [創業]1957年 [上場]1993年

1. 事業概要

大東港運グループは、当社、子会社9社、関連会社1社で構成し、輸出入貨物取扱事業を中心に、鉄鋼物流事業、海外事業、国内不動産賃貸事業、その他事業を展開する。中核の輸出入貨物取扱事業は、輸出入手続きにおける検疫、検査、保税運送、輸出入通関など一連の業務を担う。鉄鋼物流事業は国内鉄鋼製品の荷役、保管、配送等を手掛ける。海外事業は中国の大東港運(江陰)儲運有限公司、シンガポールのEver Glory Logistics Pte.Ltd.やOng-Lim Express Pte.Ltd.などを通じ、倉庫、陸上運送、フレイトフォワーディング、エージェント業務を展開する。その他事業には港湾荷役、国内物流、不動産賃貸、水産物の買付・加工・卸売、損害保険代理業を含む。連結従業員数は430名で、輸出入貨物取扱事業が253名と最大の人員を占める。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、港湾運送、通関、倉庫、陸上運送をまたぐ業務基盤と、食品を中心とした輸入貨物取扱の実務蓄積にある。沿革上、一般港湾運送事業免許、一般貨物自動車運送事業許可、倉庫業許可、通関業許可を段階的に取得し、港湾物流に必要な許認可と運営ノウハウを長年蓄積する。2012年には東京税関よりAEO認定通関業者として認定を取得しており、通関品質や管理体制の裏付けとなる。輸出入手続きの検疫、検査、保税運送、通関まで一連対応する体制は、顧客の利便性向上に直結する。加えて、京浜港、阪神港など主要港湾に拠点を持ち、横浜、川崎、京葉、神戸、大阪、福岡へ展開する拠点網を有する。海外では中国、シンガポール、関連会社を通じた貨物・船のエージェント業務まで広げており、国内外一体の物流提案力を持つ。さらに、Ever Glory Logistics Pte.Ltd.の本社兼倉庫取得に見られるように、物流インフラを自前で強化する姿勢も参入障壁の一部となる。市場シェアの具体数値は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

当連結会計年度の経営環境は、国内景気が緩やかに回復する一方、物流業界では不透明要因が多い。輸出は半導体関連を中心に持ち直しの動きが見られるが、関税政策は懸念材料とされる。輸入は期を通じた円安の影響により弱含みとなる。加えて、地政学リスクの高まり、エネルギー価格高騰、インフレが継続し、物流業界では労働人口減少と高齢化に伴うドライバー不足、燃料価格上昇が厳しい環境を形成する。当社グループは食品、鉄鋼・非鉄、化学工業品、機械、日用雑貨等を扱うため、景気や市場動向、消費動向、為替の影響を受けやすい。規制面では、食品の安全性確保の観点から関係当局による輸入停止措置があり得る点が、食品輸入貨物比率の高い同社にとって重要な外部要因となる。

4. 成長戦略

2023年4月開始の第8次中期経営計画は、テーマを「Be Sustainable ~サステナブルを目指して~」とし、2026年3月期に営業収益175億円、営業利益9.2億円、経常利益10億円、当期利益6.7億円を目標に掲げる。戦略の骨子は4点で構成する。第1に持続的価値の拡大として、既存商材のシェア拡大、新規商材の開拓、運送力の強化を進める。第2に営業組織力・人財力・IT力の強化として、提案力向上、人とITの連携による生産性向上、自動化やAI活用の加速を図る。第3に環境課題・社会課題に配慮した事業推進として、事業活動を通じた環境・地域社会への貢献と透明性の高いガバナンス強化を進める。第4にグループの成長と発展として、各社の業容拡大とシナジー強化を目指す。事業別には、輸出入貨物取扱事業で安定物流提供、海外事業で海外子会社の物流インフラ強化、国内不動産賃貸事業で新規案件獲得と相場に合わせた家賃設定、鉄鋼物流事業で新規案件獲得を推進する。加えて、事業投資・M&Aを軸にコア事業と関連性の高い領域へ積極参入し、事業拡大とビジネスモデル多様化を図る方針を明示する。実際に近年は丸田運輸倉庫、Ever Glory Logistics、有限会社水文、株式会社眞榮ロジの子会社化を進めている。

5. リスク

主なリスクは3点に整理できる。第1に需要変動リスクで、景気・市場動向、食品の輸入停止措置、消費動向、円安進行により取扱量が変動する可能性を抱える。第2にコスト・供給制約リスクで、原油価格高騰による輸送コスト増、ドライバー不足、サプライチェーン混乱が収益に影響し得る。第3に災害・システム・外部環境リスクで、京浜港や阪神港での自然災害、停電、地震、大規模感染症、気候変動、DX進展による既存ナレッジ価値の減衰が挙げられる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、法令遵守の徹底とコンプライアンス・リスク管理体制の強化を掲げる。反社会的勢力との関係遮断を社内規定に明記し、取引時には反社会的勢力排除に関する覚書を交わす運用を行う。災害対応では、本社の2回線受電方式、自家発電装置、執務スペースの制震構造、システム室の免震構造、データセンター利用や他拠点バックアップなど事業継続体制を整備する。人的資本面では、社員満足度と人財価値の向上を重視し、管理職に占める女性比率や男性育休取得率を開示する。株主還元方針の具体的記載は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3KA | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
23.4B 34.8倍 2.3倍 0.0% 2,493.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 16.8B 16.1B 17.1B
営業利益 661M 642M 1.0B
純利益 617M 535M 784M
EPS 71.6 62.1 91.2
BPS 1,089.3 1,046.1 979.0

大株主

株主名持株比率
協友商事株式会社0.14%
株式会社住友倉庫0.09%
神鋼物流株式会社0.07%
横浜冷凍株式会社0.05%
大東港運取引先持株会0.04%
曽 根 好 貞0.04%
光通信株式会社0.04%
田 中 孝 一0.03%
五十嵐冷蔵株式会社0.03%
日塩株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-02-16協友商事株式会社 16.17%(0.82%)
2026-02-12協友商事株式会社 16.17%(0.82%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-16EDINET大量保有協友商事株式会社大量保有 16.17%2,317+1.99%
2026-02-12EDINET大量保有協友商事株式会社大量保有 16.17%2,345-5.07%
2025-11-19TDNetその他大東港運株式の立会外分売終了に関するお知らせ1,536+1.30%
2025-11-18TDNetその他大東港運株式の立会外分売実施に関するお知らせ1,600-4.00%
2025-10-07TDNetその他大東港運株主優待制度の変更(拡充)に関するお知らせ799+18.77%
2025-07-23TDNetその他大東港運譲渡制限付株式報酬としての自己株式の処分の払込完了に関するお知らせ769+1.95%