内外トランスライングループは、日本・海外の2報告セグメントで国際貨物輸送事業と付帯サービスを展開する。中核は船舶を保有せず船会社のスペースを借りて海上輸送を手掛けるNVOCCで、輸出混載(LCL)、輸出フルコンテナ(FCL)、輸入混載、輸入フルコンテナを主要サービスとする。輸出LCLでは複数顧客の少量貨物を仕向地別にコンテナへ積み合わせ、日本の五大港に加え清水・水島・広島・門司・博多からも定期便を提供する。日本の港から世界24カ国48都市向けに直行便の海上混載サービスを持ち、直行便がない国向けにはシンガポール、香港、釜山などのハブ港を活用する。米国向けはロサンゼルスをハブに鉄道・トラック輸送を組み合わせ、シカゴとニューヨークへは日本から直行便を運航する。FCLでは中国内陸部、中央アジア、欧州内陸国までの輸送、リーファーコンテナによる温度管理貨物、危険品、工場設備の一貫輸送に対応する。加えて、航空、陸運、倉庫、通関、梱包を組み合わせたDoor-to-Doorの複合一貫輸送を志向し、国際総合フレイトフォワーダーへの変革を進める。国内子会社は国際航空貨物輸送と国際複合一貫輸送を担い、海外子会社は輸入代理店、海上輸送、倉庫、インド国内輸送を含む総合フレイトフォワーダー、ベトナムでの国際複合一貫輸送などを担う。
競争力の源泉は、海上混載輸送で継続的にサービスを成立させるために必要な顧客基盤、仕向地網、運営ノウハウ、海外拠点網の蓄積にある。会社自身が、混載輸送には数多くの顧客を持ち、多くの仕向地に定期的にサービスを提供することが必須条件と記載しており、この条件を満たすこと自体が参入障壁として機能する。日本五大港を軸に世界24カ国48都市向け直行便を持ち、さらにシンガポール、香港、釜山、ロッテルダム、ハンブルク、ロサンゼルスなどのハブや有力代理店網を組み合わせて広域輸送を構築する点にネットワーク優位がある。韓国子会社2社は倉庫業を主力とし、主力の海上混載貨物事業に活用するほか、最新の倉庫設備を活かした多様なサービスを行う。インド子会社は海運、空運、陸運、倉庫を総合運営し、ベトナム子会社は国際複合一貫輸送を担う。こうした拠点機能の内製化・準内製化は、単なる港間輸送からDoor-to-Doorへ提供価値を拡張する基盤となる。加えて、貨物利用運送事業法に基づく第一種・第二種貨物利用運送事業、通関業、AEO認定通関業者などの許認可を保有し、国内外で事業遂行に必要な制度基盤を整える点も参入障壁となる。自社船舶を持たないため重い船腹投資を回避しつつ、ネットワークと運営力で付加価値を創出するモデルを採る。
同社を取り巻く市場は、国際貿易量、海上運賃、地政学、通商政策の影響を強く受ける。提示テキストでは、ウクライナ情勢や中東紛争により世界情勢が不安定化し、アジア―欧州航路では紅海情勢の影響でスエズ運河経由から喜望峰経由への切替えが進み、輸送コスト上昇要因となっていると記載する。米国の関税政策転換も、米国向け貨物にとどまらず世界のサプライチェーンへ影響し得る。業界構造としては、国内外からの新規参入増加や競合会社の革新的サービスにより価格競争が厳しくなる可能性が示される。一方で、製造設備の海外移転、海外生産・海外販売の加速、三国間貿易の拡大は、港間輸送だけでなく複合一貫輸送、通関、倉庫需要を押し上げる方向に働く。倉庫需要についても近年高まっていると明記され、同社はこれを事業の中核の一つへ育成する方針を示す。
成長戦略の中核は、海上混載輸送を主軸としつつ総合物流業へ事業領域を拡大し、国際総合フレイトフォワーダーへ変革する点にある。具体策として、航空輸送、倉庫、通関等の各事業に注力し、これらの売上高比重が徐々に大きくなっていると記載する。海外展開では、アジアを中心にさらにきめ細かなネットワークを構築する方針を掲げる。倉庫事業は韓国、インド等海外を中心に積極展開し、売上に占める割合も徐々に増加する。設備面では、海外で倉庫事業に着手しており、インド、内外銀山ロジスティクス、内外釜山物流センターで倉庫及び付帯設備を所有する。直近の主な投資として、内外釜山物流センターの冷凍倉庫建設、ユーシーアイエアフレイトジャパンの物流倉庫用地取得を実施する。中期計画では、2023年に第5次中期経営計画(2023年~2027年)を策定し、最終年度2027年の主要指標として売上高700億円、親会社株主に帰属する当期純利益50億円を掲げる。2025年12月期は中間年度として、売上拡大、業務効率化、コスト削減による利益増加、人材育成を含む経営基盤の安定と業容拡大を課題とする。
主要リスクは第1に競争と仕入コスト。新規参入増加や競合の革新的サービスによる価格競争、船会社・倉庫会社・運送会社への委託価格上昇を販売価格へ転嫁できない場合、収益に影響する。第2に国際物流特有の外部環境リスク。地政学、通商政策、カントリーリスク、感染症、自然災害により物流停滞やサプライチェーン分断が生じ得る。第3に制度・運営リスク。貨物利用運送事業法、通関業法、海外各国の許認可に基づく事業にあり、法令違反時には業務停止や許認可取消しの可能性がある。加えて、サイバー攻撃、情報漏洩、人材確保不足、輸送・保管中事故も重要なリスクとなる。
提示テキスト内で取締役会構成や社外取締役比率などの詳細な統治体制は確認できない。一方、経営理念として相互扶助の精神とお客様第一主義を掲げ、質の高いサービスと安全で確実な輸送の提供を重視する。人材面では、連結従業員741名、提出会社235名を擁し、2025年12月期の課題として人材育成を含む経営基盤の安定を明示する。提出会社の管理職に占める女性労働者比率、男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示し、労使関係は円滑と記載する。株主還元方針については、提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| — | — | — | — | — |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 38.0B | 32.3B | 47.3B |
| 営業利益 | 4.1B | 4.2B | 6.7B |
| 純利益 | 3.2B | 3.0B | 4.7B |
| EPS | 323.3 | 312.0 | 477.6 |
| BPS | 2,278.2 | 1,996.9 | 1,708.1 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 合同会社エーエスティ | 0.22% |
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.07% |
| 戸田 徹 | 0.03% |
| 内外トランスライン従業員持株会 | 0.03% |
| 株式会社ときわそば | 0.03% |
| 日章トランス株式会社 | 0.02% |
| トランコム株式会社 | 0.02% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 宇野 友子 | 0.01% |
| 伊藤忠ロジスティクス株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-05-13 | 合同会社エーエスティ | 80.18% | +59.89% |
| 2025-05-09 | みずほ証券株式会社 | 0.00% | N/A |
| 2025-05-09 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 2.72% | (4.19%) |
| 2025-04-24 | 合同会社エーエスティ | 80.26% | +59.97% |
| 2025-04-23 | IAPF2株式会社 | 80.18% | +77.18% |
| 2025-04-23 | IAPF2株式会社 | 80.18% | +77.18% |
| 2025-04-22 | みずほ証券株式会社 | 0.06% | N/A |
| 2025-04-22 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 6.91% | +0.04% |
| 2025-04-07 | みずほ証券株式会社 | 0.06% | N/A |
| 2025-04-07 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 6.87% | +1.47% |
| 2025-03-24 | みずほ証券株式会社 | 0.03% | +0.03% |
| 2025-03-24 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 5.40% | +5.40% |
| 2025-03-14 | 合同会社エーエスティ | 20.29% | +0.08% |
| 2024-02-07 | SMBC日興証券株式会社 | 3.53% | (2.28%) |
| 2023-10-06 | SMBC日興証券株式会社 | 5.81% | +5.81% |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2025-07-08 | TDNet | MBO・上場廃止 | 内外トランスライン | 当社株式の上場廃止のお知らせ | 4,050 | — |
| 2025-06-18 | TDNet | その他 | 内外トランスライン | 株式併合並びに単元株式数の定めの廃止及び定款一部変更に係る承認決議に関するお知らせ | 4,045 | +0.00% |
| 2025-05-13 | EDINET | 大量保有 | 合同会社エーエスティ | 大量保有 80.18% | 4,045 | +0.00% |
| 2025-05-09 | EDINET | 大量保有 | みずほ証券株式会社 | 変更 | 4,045 | +0.00% |
| 2025-05-09 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 2.72% | 4,045 | +0.00% |
| 2025-04-24 | EDINET | 大量保有 | 合同会社エーエスティ | 大量保有 80.26% | 4,050 | +0.00% |
| 2025-04-23 | EDINET | 大量保有 | IAPF2株式会社 | 大量保有 80.18% | 4,050 | +0.00% |
| 2025-04-23 | EDINET | 大量保有 | IAPF2株式会社 | 大量保有 80.18% | 4,050 | +0.00% |
| 2025-04-22 | EDINET | 大量保有 | みずほ証券株式会社 | 大量保有 0.06% | 4,055 | -0.12% |
| 2025-04-22 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 6.91% | 4,055 | -0.12% |
| 2025-04-07 | EDINET | 大量保有 | みずほ証券株式会社 | 大量保有 0.06% | 4,050 | +0.25% |
| 2025-04-07 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 6.87% | 4,050 | +0.25% |
| 2025-03-24 | EDINET | 大量保有 | みずほ証券株式会社 | 大量保有 0.03% | 4,050 | +0.00% |
| 2025-03-24 | EDINET | 大量保有 | 野村アセットマネジメント株式会社 | 大量保有 5.4% | 4,050 | +0.00% |
| 2025-03-14 | EDINET | 大量保有 | 合同会社エーエスティ | 大量保有 20.29% | 4,045 | +0.00% |
| 2024-02-07 | EDINET | 大量保有 | SMBC日興証券株式会社 | 大量保有 3.53% | — | — |
| 2023-10-06 | EDINET | 大量保有 | SMBC日興証券株式会社 | 大量保有 5.81% | — | — |