Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

中部日本放送株式会社 (9402)

中部日本放送は認定放送持株会社として、CBCテレビ・CBCラジオを中核に放送、番組制作、動画、イベント、広告、住宅展示場を展開する。収益源は広告に加え、不動産賃貸・管理や太陽光発電も持ち、事業分散を進める。放送法に基づく免許と長年培った地域での信頼、ローカル報道力が事業基盤。中計では収益構造改革とデジタル推進、IP事業・BP事業の育成を進める。[本社]愛知県名古屋市 [創業]1950年 [上場]1960年

1. 事業概要

中部日本放送は、認定放送持株会社体制のもと、メディアコンテンツ関連、不動産関連、その他の3事業を展開する。中核は放送法によるテレビ・ラジオ放送で、CBCテレビ、CBCラジオを中心に、放送番組の制作・販売、動画コンテンツ等の制作・販売、音楽・スポーツ等のイベント、住宅展示場関連事業、広告代理業を手掛ける。グループ会社にはCBCクリエイション、CBCコミュニケーションズ、ケイマックス、CBC Dテック、massenextなどを擁する。不動産関連では不動産賃貸・管理、太陽光発電事業を行い、その他ではゴルフ場経営、保険代理業を展開する。放送事業を主軸としつつ、不動産関連事業が安定的な収益をもたらす構造を持つ。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、放送の公共性と長年培った信頼にある。会社は日本で初めての民間放送として1951年にラジオ本放送を開始しており、経営課題の記述でも、放送局が長きにわたり培ってきた「信頼」を最大の財産と位置付ける。大規模災害や感染症拡大などの緊急時に、信頼ある情報を発信する地域密着のローカル放送局としての役割が高まる点は、デジタル媒体との差別化要因となる。事業等のリスクの記載では、報道、制作、編成、営業の各部署が連携し、番組を主軸としたコミュニケーション力を最大化する「総合力」と、70年余りの間に培った制作力に基づくコンテンツ創出力を強みとして示す。法規制面でも、放送法に基づく認定放送持株会社にあり、放送免許の更新を継続してきた実績は参入障壁として機能する。加えて、地上波放送という最大のリーチメディアを持ちながら、通信を活用した多様なメディア戦略へ展開する基盤を有する。

3. 市場環境

経営環境は、テクノロジー進展、メディア・デバイスの多様化、広告市場の変化、少子高齢化と人口減少により大きく変化する。視聴者や聴取者は時間、空間、デバイスを問わずコンテンツを選択するようになり、放送の絶対的優位は低下する。一方、2024年の日本の総広告費はインターネット広告費がけん引し過去最高を更新しつつ、地上波テレビとラジオの総広告費も前年実績を上回る。デジタル広告はターゲティングや効果検証に優れる半面、詐欺広告やブランドセーフティのリスクが顕在化し、放送広告の公共性や安全性が再評価される。業界は他メディアとの競争が激化するが、放送法、電波法などの法規制が強く、免許制度が事業継続の前提となる。

4. 成長戦略

当社は「中期経営計画2024-2026」を策定し、「地域」「コンテンツ」「人財」を3つのキーワードに据える。2030年にあるべき姿を定め、「収益構造改革」と「デジタル推進」を2つの改革の柱として、収益ポートフォリオの最適化を進める方針を示す。メディアコンテンツ関連では、「従来の放送ビジネス」の再価値化により視聴率向上と広告価格の適正化を目指す一方、「新たな収益の柱」としてアニメ、ドラマ、映画などの知的財産(IP)事業と、放送枠以外の商品を開発するビジネスプロデュース(BP)事業を育成する。IP事業では日曜夜のアニメ放送枠『アガルアニメ』を開始し、全国向けのアニメコンテンツ放送を展開する。アニメに限らず、デジタルや海外などエリアを越えたコンテンツ流通にも取り組む。BP事業ではIP、デジタル、リアルを複合的に組み合わせ、スポンサー課題の解決を図る。自主運営イベントとして『セカンドライフフェス』や『5チャン春祭り』を開催する。番組面では『ゴゴスマ』が関東地区で同時間帯個人視聴率1位を獲得し、『newsX』を新設してローカル報道のフラッグシップ機能を強化する。DXではデータ活用によるビジネス価値創造、競争優位性の強化、業務効率化を進め、放送機能の先進化に向けた設備投資も継続する。不動産関連では保有資産の「選択と集中」に基づく新たなポートフォリオ構築と高度利用の検討を進める。

5. リスク

主なリスクは3点ある。第1に広告収入依存で、特にテレビスポット収入は景況や広告主の業績、出稿動向との連動性が強い。第2に視聴率・聴取率の変動で、スポンサーへの到達度を示す指標であるため、売上高に直結する。キー局であるTBSテレビ制作番組の視聴率動向も影響要因となる。第3に他メディアとの競争、大規模災害、感染症拡大、気候変動、法規制変更がある。放送継続使命を負うため、BCPや財務基盤強化が重要となる。

6. ガバナンス

当社は2014年以降、認定放送持株会社体制を採用し、各社の自立と協調を促しつつ、グループ全体のトータルマネジメントを行う方針を示す。公共の電波を預かる責任を踏まえ、コンプライアンスにとどまらない「フェア」な姿勢を重視し、「CBCグループ行動憲章」「CBCグループ人権方針」を掲げる。法的規制リスクへの対応として、内部管理体制の強化やコンプライアンス体制の整備を進める。株主還元方針に関する具体的記載は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W0IR | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 33.3B 32.6B 32.7B
営業利益 1.5B 1.4B 1.2B
純利益 1.3B 1.2B 1.1B
EPS 50.4 45.0 40.4
BPS 2,664.0 2,600.4 2,270.5

大株主

株主名持株比率
株式会社中日新聞社0.10%
竹田本社株式会社0.06%
株式会社三菱UFJ銀行0.05%
三井住友信託銀行株式会社0.04%
株式会社ナゴヤドーム0.04%
中部電力株式会社0.03%
株式会社名古屋銀行0.03%
名古屋鉄道株式会社0.03%
小林 茂0.03%
日本電気株式会社0.03%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-05-19株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.93%(1.88%)
2024-10-07株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 6.81%+6.81%
2024-07-29株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 4.93%(0.11%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-04TDNet決算中部日本放送2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2025-11-13TDNet配当・還元中部日本放送自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(N-NET3)による自己株式の買付けに関するお知らせ
2025-05-19EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.93%
2024-10-07EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 6.81%
2024-07-29EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 4.93%