Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社アイドママーケティングコミュニケーション (9466)

食品スーパーマーケットなど流通小売業向けに、販促企画、マーケティング分析、リサーチ、デザイン制作、印刷・配布手配までを一気通貫で支援する統合型販促支援事業を展開。ARSSの名称で、折込広告を主力に電子棚札、デジタルサイネージ、アプリも含むオールメディア提案を行う。流通小売業で蓄積したノウハウと常駐支援体制が特徴。[本社]富山県富山市 [創業]1977年 [上場]2016年

1. 事業概要

株式会社アイドママーケティングコミュニケーションは、食品スーパーマーケットを始めとする流通小売業に対し、販売促進に関わる企画・提案・デザイン・販促物制作までをトータルで支援する「統合型販促支援事業」を展開する。提供サービスはARSS(Aidma Retail Support System)と称し、商品価値や商品価格を消費者へ訴求し、販売に至るまでの経路全体をリアルとネットでカバーする統合型の販売促進サービスとして位置付ける。主力媒体は折込広告にあり、これに加えて店舗内外のPOP広告、販促リーフレットのデザイン制作支援、印刷・配布手配までを担う。さらに、流通小売業界の省力化や将来を見据えた販売促進の変革、IoT化などのデジタルシフトへの対応として、電子棚札、デジタルサイネージ、アプリも含めたオールメディアプロモーション支援を一気通貫で行う。収益は、マーケティング分析、企画提案、デザイン制作などの提供サービス全体を加味した単価に、折込広告の制作支援部数を乗じた販売促進支援委託料を中心に構成する。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、流通小売業向け販促支援を企画から制作まで自社で一気通貫提供する体制にある。原則としてクライアントオフィスに常駐する販売促進支援チーム、東京営業本部を中心としたマーケティング・プランニングチーム、富山本社を中心としたデザイン支援チームを組成し、販売促進の企画提案からデザイン制作までをトータルで支援する制作支援体制を構築する。この体制は、単なる制作受託ではなく、クライアントごとの市場・エリア特性に応じた施策立案と運用を可能にする。マーケティング面では、マーケティングデータ分析システムを用いた分析に加え、流通小売業の販売促進活動を受託してきたノウハウを活用し、社内人材が分析結果の解釈から仮説設定まで担う点が特徴となる。ビッグデータを収集・分析するだけでなく、最適施策の立案、実行、評価、改善というPDCAサイクルの実行まで支援するため、業務の継続性と顧客接点の深さが生まれる。リスク記載でも、企画・提案・デザイン・制作を自社で一気通貫提供することを他社との差別化要因として明示しており、同社のMoatは流通小売業に特化したノウハウ蓄積と運用一体型の支援体制にあると整理できる。市場シェアや特許、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。

3. 市場環境

同社の顧客基盤が属する流通小売業界では、魅力的な商品設定や適切な流通活動だけでは販売に結び付かず、消費者の認知、関心、購買行動を促す販売促進活動が事業運営上極めて重要となる。近年はコンビニエンスストアに加え、食品販売を拡大するインターネット通販など異業種との競争が激化しており、消費者目線の訴求や科学的なマーケティング手法への需要が高まる。こうした環境下で、同社はマーケティング分析を含む統合型販促支援事業への需要が堅調に推移すると見込む。一方で、事業は日本国内の流通小売業界への依存度が高く、国内景気や個人消費、流通小売企業各社の景況に影響を受けやすい。法規制面では、販促物の表現が景品表示法、不正競争防止法、医薬品医療機器等法、著作権法、商標法などの規制に関わるため、表現管理と法令順守が重要となる。

4. 成長戦略

同社は、さらなる成長と発展に向けて、サービス品質の継続的向上、優秀な人材の採用・教育を通じた営業力強化、新規顧客の獲得、販売促進支援サービスの拡充に取り組む方針を示す。重点課題の第一は自社サービスの強化にあり、クライアントの売上、利幅の改善や効率化に役立つサービス提供を目指し、マーケティングチームの拡充やインターネット技術等を活用したマーケティング分析の強化を進める。第二は新サービス等への投資にあり、既存サービスとシナジー効果のある営業領域への進出を必要と認識し、コストベネフィットを意識しつつ積極的に投資活動を展開する。第三は人材確保と育成にあり、多様性を重視しながら新卒・中途採用を強化し、継続的な育成を図る。沿革上は2019年に株式会社ニューフォリア、株式会社ジャム・コミュニケーションズをグループ会社化しており、周辺領域の取り込みも進めてきた。中期経営計画の数値目標やM&A方針の詳細は提示テキスト内では確認できないが、既存の折込広告中心の支援から、電子棚札、デジタルサイネージ、アプリを含むオールメディア支援へ広げる方向性は明確となる。

5. リスク

主要リスクの第一は、国内流通小売業界への依存。景気や個人消費、取引先の販売促進費抑制が業績に影響する可能性がある。第二は特定取引先依存にあり、株式会社バロー向け売上高の割合が2割を超えるため、取引関係や販促政策の変更が影響要因となる。第三は競争激化と人材面。同社は一気通貫体制で差別化するが、同領域には多くの企業が展開しており、競争激化時の収益圧迫が想定される。加えて、優秀人材の確保・育成の遅れ、創業者への依存、内部管理体制の整備遅延も事業展開上のリスクとなる。情報管理面ではPOSデータなど重要情報を扱うため、漏洩時の信用低下や損害賠償リスクも抱える。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、事業規模拡大と企業価値向上に向け、社内規程や業務マニュアルの整備、定期的な社内教育、内部監査の実施を通じて内部管理体制の維持・強化を図る方針を示す。情報管理では、情報セキュリティ規程の制定・周知、役職員向け教育研修、プライバシーマーク認証取得などを進める。組織面では、代表取締役蛯谷貴が創業者として経営全般で重要な役割を担う一方、同氏への過度な依存を避ける経営体制の構築に努める。従業員面では連結194人、提出会社180人を擁し、管理職に占める女性労働者比率30.3%、採用した労働者に占める女性比率72.8%を開示する。株主還元方針に関する具体的記載は提示テキスト内では確認できない。沿革上は1977年に富山県富山市で前身の個人事業を創業し、2016年に東京証券取引所マザーズへ上場、その後市場第一部を経て2022年にスタンダード市場へ移行する。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W7R1 | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
3.3B 6.7倍 1.0倍 0.1% 243.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 5.6B 5.8B 6.0B
営業利益 360M 302M 318M
純利益 473M 158M -132M
EPS 36.2 12.1 -10.1
BPS 252.2 226.2 218.9

大株主

株主名持株比率
株式会社シュリンプバレー0.40%
蛯谷 貴0.20%
株式会社日本カストディ銀行(信託E口)0.03%
株式会社SBI証券0.01%
飯島 功市郎0.01%
岡元 信0.01%
アイドマ社員持株会0.01%
桑原 由治0.01%
長澤 秀幸0.01%
株式会社バローホールディングス0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-03-12蛯谷 貴 59.92%(2.05%)
2025-03-04蛯谷 貴 59.92%(2.05%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2025-12-12TDNetその他アイドマMC資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応のアップデートについて229+0.44%
2025-03-12EDINET大量保有蛯谷 貴大量保有 59.92%282+1.06%
2025-03-04EDINET大量保有蛯谷 貴大量保有 59.92%272-0.37%