Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

中国電力株式会社 (9504)

中国地域を基盤に、総合エネルギー、送配電、情報通信を戦略的事業領域とする。電力供給に加え、脱炭素化や電化、地域課題解決を含むトータルソリューションを展開。原子力、再エネ、火力脱炭素、トレーディング高度化を成長軸に据える。特許登録件数はエネルギー業界トップレベルで、研究開発と知財蓄積が競争力を支える。[本社]広島県広島市中区 [創業]1951年 [上場]1951年

1. 事業概要

中国電力グループは、当社、子会社26社、関連会社29社で構成し、総合エネルギー事業、送配電事業、情報通信事業を戦略的事業領域と定め、トータルソリューション事業を展開する。経営の基盤とする中国地域には、鉄鋼、化学、自動車をはじめ国内有数の製造業が集積し、同社は地域のエネルギー事業者として低炭素で安定したエネルギー供給体制の実現と地域の脱炭素化のリードを掲げる。具体的な重点テーマとして、島根2号機の安定運転継続、島根3号機の早期稼働、火力発電所の脱炭素化、水素・アンモニアの実装準備、CCUSの活用検討を進める。加えて、再生可能エネルギー、蓄電池、EV等の分散型リソースを最適制御するエネルギーマネジメント技術、健康・見守り、農業、モビリティ、地域レジリエンス分野のサービス開発にも取り組む。

2. 競争優位性

同社の競争優位性は、地域電力会社としての事業基盤に加え、原子力を含む低炭素電源のポテンシャル、研究開発力、知的財産蓄積にある。2050年カーボンニュートラル実現に向け、新規原子力発電所の立地点である上関地点を有し、風況のよい山陰沖における浮体式洋上風力の開発可能性も保有する点は、将来の電源開発余地として重要性を持つ。研究開発面では、広島大学との包括的研究協力協定、TNOオランダ応用科学研究機構との協業覚書を締結し、産学官連携を推進する。知財面では、GX・DX及び新事業・新サービスの重点分野で権利確保に注力し、当連結会計年度の特許出願197件、新規登録172件、当連結会計年度末時点の特許登録件数1,924件を有し、エネルギー業界トップレベルを維持する。AI活用による貯水池式水力発電所の発電計画最適化、火力発電所取水路の生物幼生画像検出、CO2分離・回収型石炭ガス化燃料電池複合発電、CO2-TriCOM、CO2-SUICOM、Gas-to-Lipidsなど、実証や事業化を伴う技術群も蓄積する。

3. 市場環境

同社を取り巻く市場環境は、国際情勢の不確実性、脱炭素化の潮流加速、電気事業のビジネスモデルの市場中心への移行、内外無差別な卸売の強化などにより大きく変化する。政策面では、「第7次エネルギー基本計画」「GX2040ビジョン」「地球温暖化対策計画」が示すS+3Eの原則のもと、再生可能エネルギーや原子力など、エネルギー安全保障に寄与し脱炭素効果の高い電源の最大限活用が方向性として示される。需要面では、データセンターや半導体工場の新増設を背景に、従来の需要減少前提が見直され、電力需要増加見通しが示される。一方で、小売電気事業における競争激化、卸電力市場価格の変動、電気事業制度変更、排出量取引制度や化石燃料賦課金など段階的なカーボンプライシング導入計画は、収益変動要因として作用する。

4. 成長戦略

同社は「信頼回復」と「収益・財務基盤回復」を最重要課題に据え、「中国電力グループ中期経営計画(2024-2025)」で2年間で連結経常利益1,500億円以上の確保、2025年度末の連結自己資本比率15%以上への回復を目指す。成長の方向性として、原子力発電所の稼働をはじめとする電源構成の低炭素化、電力・燃料のトレーディング技術の高度化、新たな料金メニュー・サービスの提供を掲げる。研究開発では、3つの戦略的イノベーション領域を設定する。第1に、AI/IoT等を活用した電力設備の運用・保守高度化。第2に、脱炭素化に向けたエネルギー・環境技術のイノベーションにあり、大崎クールジェンを通じたCO2分離・回収型石炭ガス化燃料電池複合発電実証、石炭と木質バイオマスの混合ガス化技術開発、カーボンリサイクル技術開発を含む。第3に、地域・他業種と融合した新サービス創出にあり、分散型リソース制御、カキ養殖採苗支援アプリ「カキNavi」の事業化、地域課題解決型サービス開発を進める。加えて、現在、新たなグループ経営ビジョンの検討も進める。

5. リスク

主要リスクの筆頭は原子力関連リスクにあり、政策変更、法規制・基準見直し、新規制基準適合性審査、トラブルや工事輻輳、島根2・3号機の運転差止訴訟の司法判断によって、運転停止や運転開始遅延が長期化する可能性を抱える。次に、燃料価格、為替、卸市場価格の変動が、燃料費調整の期ずれや上限価格設定、実際の電源構成との差異を通じて業績に影響する。さらに、独占禁止法違反疑い事案など一連の不適切事案に起因する社会的信用低下や訴訟結果に伴う損害賠償請求の可能性も重要なリスクとなる。加えて、資機材調達の長納期化、資金調達環境の悪化、災害、環境規制強化も無視できない。

6. ガバナンス

同社は「リスク管理基本方針」「リスク管理規程」に基づく全社リスク管理体制を整備し、1線、2線、3線による管理体制を構築する。全社及び各グループ企業のリスクを統合し、経営会議の協議を経て優先監視リスクを決定し、取締役会に報告する。危機時には「リスク戦略会議」で対応方針を指示し、必要に応じ「緊急対策本部」を設置する。コーポレート・ガバナンス面では、業績連動型株式報酬を導入し、中長期的な業績向上と企業価値増大へのインセンティブ付与を図る。取締役会構成目標として、2030年度までに社外取締役比率50%以上、女性取締役比率30%以上を設定する。株主還元の具体方針は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1TM | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
387.1B 3.7倍 0.5倍 0.0% 999.9円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 1529.2B 1628.8B 1694.6B
営業利益 129.1B 206.8B -68.9B
純利益 98.5B 133.5B -155.4B
EPS 273.7 370.6 -431.3
BPS 1,967.8 1,679.1 1,242.2

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.13%
山口県0.09%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
日本生命保険相互会社0.03%
中国電力株式投資会0.02%
株式会社広島銀行0.02%
NORTHERN TRUST GLOBAL SERVICES SE, LUXEMBOURG RE LUDU RE: UCITS CLIENTS 15.315 PCT NON TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店カストディ業務部)0.02%
STATE STREET BANK WEST CLIENT - TREATY 505234(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%
大田 宜明0.01%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.01%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2022-02-07野村證券株式会社 3.69%(1.52%)
2022-01-21株式会社みずほ銀行 0.00%N/A
2022-01-19野村證券株式会社 5.21%(1.44%)
2021-12-22株式会社みずほ銀行 0.00%N/A
2021-11-22株式会社みずほ銀行 0.00%N/A
2021-09-21株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ 3.94%(1.07%)
2021-09-07株式会社みずほ銀行 0.00%+0.00%
2021-06-22野村證券株式会社 6.65%+0.01%
2021-06-07野村證券株式会社 6.64%+0.98%
2021-06-04ブラックロック・ジャパン株式会社 2.50%(2.53%)
2021-05-12日本生命保険相互会社 3.83%(1.20%)

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-04TDNet決算中国電力2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)956+0.15%
2025-09-30TDNet事業計画中国電力「中国電力グループ経営ビジョン2040」の策定について843+8.50%
2025-09-30TDNet配当・還元中国電力将来の株主還元の方向性について843+8.50%
2025-08-29TDNetその他中国電力(開示事項の経過)上関地点における使用済燃料中間貯蔵施設の設置に係る立地可能性調査結果の報告について886+0.34%
2022-02-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 3.69%
2022-01-21EDINET大量保有株式会社みずほ銀行変更
2022-01-19EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 5.21%
2021-12-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行変更
2021-11-22EDINET大量保有株式会社みずほ銀行変更
2021-09-21EDINET大量保有株式会社三菱UFJフィナンシャル・グルー大量保有 3.94%
2021-09-07EDINET大量保有株式会社みずほ銀行大量保有
2021-06-22EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.65%
2021-06-07EDINET大量保有野村證券株式会社大量保有 6.64%
2021-06-04EDINET大量保有ブラックロック・ジャパン株式会社大量保有 2.5%
2021-05-12EDINET大量保有日本生命保険相互会社大量保有 3.83%