沖縄電力株式会社は、当社、子会社18社、関連会社3社で構成する企業グループの中核として、沖縄県における電気事業を中心に事業を展開する。セグメントは「電気事業」「建設業」「その他」で構成し、建設業とその他の事業は、電気事業の補完・支援又は経営資源の有効利用を目的とする。電気事業以外では、建設・不動産業、情報通信業、生活・ビジネスサポート事業を展開する。経営の基本的方向性として、エネルギーの安定供給、カーボンニュートラルへの挑戦、多様なニーズへの対応、地域社会への貢献、人材重視、積極的な事業展開と不断の経営効率化を掲げる。研究開発は主として当社が担い、系統安定化、来間島マイクログリッド実証、再エネ導入地域グリッド、CO2削減技術、水素・アンモニア等のCO2フリー燃料利用技術、次世代太陽光、大型風力導入可能性調査などを進める。
競争優位の中核は、沖縄エリアで認可一般送配電事業者に位置付けられ、小売電気事業と発電事業を営みつつ、引き続き発送電一貫体制を維持している点にある。電力システム改革下でも一体運営を継続する事業基盤は、安定供給、需給運用、設備保全、災害復旧を一貫して担う体制面の優位につながる。加えて、再生可能エネルギー導入の取り組みから得た知見や系統安定化技術を蓄積しており、これを沖縄エリア内の脱炭素対応だけでなく、海外の島しょ国向け支援や事業展開にも活用する方針を示す。研究開発面でも、公的研究機関、電気事業者各社、電力中央研究所等との連携、補助金活用、共同研究を通じてノウハウを蓄積する。設備面では、火力、新エネルギー等、送電、変電、配電に継続投資を行い、自然災害に強い設備形成を進める。地域の電力インフラを長年運営してきた実績、設備群、保全能力、訓練体制は、新規参入者が短期に再現しにくい参入障壁として機能する。
当社グループを取り巻く環境は、県内のエネルギー市場における厳しい競争環境、需給バランスのタイトさ、国際エネルギー市場の混乱に伴う価格先行きの不透明さが特徴となる。制度面では、小売全面自由化や2020年4月の送配電部門の法的分離など電力システム改革が進展している一方、当社は認可一般送配電事業者として位置付けられる。国のエネルギー政策や電気事業制度変更、環境規制強化は業績に影響し得る。2025年2月には第7次エネルギー基本計画とGX2040ビジョンが閣議決定され、当社は沖縄エリアにおける「S+3E」の実現に向けて取り組む方針を示す。需要面では、気象、景気、省エネルギー進展、他事業者との競争が販売電力量に影響する。沖縄県では観光関連開発や空港機能拡充、基地返還跡地開発の検討が進み、地域成長ポテンシャルが需要機会として意識される。
中長期戦略として、2022年3月に「おきでんグループ中期経営計画2025」を策定し、2025年度財務目標の達成と2050年カーボンニュートラル実現に向けた方向性を示す。計画の基本思想は「おきでん.COM」にあり、業務効率化とビジネス連携による新たな価値の創造・競争力強化を図る。重点方向は「トップラインの拡大」「攻めの効率化」「カーボンニュートラルへの挑戦」の3点となる。財務目標は2025年度に経常利益120億円以上、ROE5%以上、自己資本比率25%以上とし、将来的に自己資本比率30%を目指す。具体策として、2025年1月に組織横断的な「おきでんPXプロジェクト」を立ち上げ、調達力の抜本強化、コスト最適化、生産性向上、スキル向上を進める。脱炭素分野では、PV-TPO事業「かりーるーふ」の更なる展開により顧客の脱炭素化に貢献し、2025年度からパラオ共和国で域外・海外初の発電・小売事業としてPV-TPO事業を開始予定とする。さらに、海外の島しょ国で脱炭素化ロードマップ支援に取り組み、沖縄で培った再エネ導入知見と系統安定化技術を事業領域拡大に結び付ける。
主なリスクは第1に制度変更リスクとなる。国のエネルギー政策、電気事業制度変更、環境規制強化は事業運営と収益に影響し得る。第2に燃料価格・為替変動リスクとなる。主要火力燃料は石炭、重油、LNGにあり、燃料費調整制度で一定程度緩和されるものの、著しい変動を全て織り込めない場合がある。第3に自然災害、設備トラブル、サイバー攻撃リスクとなる。沖縄の地理的特性上、台風等の自然災害影響を受け得るほか、供給支障や信用低下につながるサイバー被害も想定される。
ガバナンス面では、企業倫理に反する行為の発生を重要リスクと位置付け、社長を委員長とする「企業倫理委員会」を設置し、規程制定や活動計画策定を行う。社長メッセージの発信、法令遵守・企業倫理に関する講話、問題事例の社内報掲載、協力企業への啓発活動、社内外の企業倫理相談窓口設置を通じて統制強化を図る。個人情報保護ではプライバシーポリシーの策定、規定整備、研修実施を進める。人的資本面では、提出会社の男性育児休業取得率80.4%、管理職に占める女性労働者割合6.3%を開示する。株主還元方針の詳細は提示テキスト内では確認できない。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 58.5B | 12.9倍 | 0.5倍 | 0.0% | 1,028.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 236.5B | 236.4B | 223.5B |
| 営業利益 | 7.3B | 3.5B | -48.4B |
| 純利益 | 4.3B | 2.4B | -45.5B |
| EPS | 79.6 | 44.0 | -837.0 |
| BPS | 2,234.5 | 2,150.5 | 2,073.4 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 0.11% |
| 沖縄電力社員持株会 | 0.06% |
| 沖縄県知事 | 0.05% |
| 株式会社沖縄銀行 | 0.05% |
| 日本生命保険相互会社 | 0.02% |
| 株式会社みずほ銀行 | 0.02% |
| 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 0.02% |
| 明治安田生命保険相互会社 | 0.02% |
| 株式会社沖縄海邦銀行 | 0.01% |
| 三菱UFJ信託銀行株式会社 | 0.01% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2025-02-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | N/A |
| 2021-09-07 | 株式会社みずほ銀行 | 0.02% | N/A |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2026-02-25 | TDNet | 人事 | 沖縄電力 | 代表取締役の役職の変更(社長交代)に関するお知らせ | 1,163 | +0.95% |
| 2025-02-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | — | — |
| 2021-09-07 | EDINET | 大量保有 | 株式会社みずほ銀行 | 大量保有 0.02% | — | — |