KYCOMホールディングスグループは、当社、子会社10社、関連会社2社で構成し、情報処理事業、不動産事業、レンタカー事業、無線ソリューション事業を展開する。中核は情報処理事業にあり、情報システムのコンサルティング、企画、設計、開発、保守、ヘルプデスク、コンピュータ運用、経理及び人事・労務等のアウトソーシング受託、文字データ及びイメージデータのエントリー、指紋認証システムの開発及び販売、コンピュータ機器等オフィス設備のリースを手掛ける。主要子会社には共同コンピュータ㈱東京、共同コンピュータ㈱福井、㈱共栄システムズ、㈱九州共栄システムズ、㈱共栄データセンター、GISコンサルティング㈱、㈱KYCOMネクストが並ぶ。不動産事業は社員寮と兼用したマンション経営と太陽光発電事業を行う。レンタカー事業は北陸エリアを中心に展開し、無線ソリューション事業は無線設備の設置工事、修理、点検、保守、無線通信ソリューションを担う。連結従業員数は843名で、このうち情報処理事業が824名を占め、人的資源が主力事業に集中する構造を持つ。
当社グループの競争力は、情報処理領域での業務範囲の広さと、複数子会社をまたぐ提供体制に立脚する。ソフトウエア開発だけでなく、企画、設計、保守、運用、ヘルプデスク、BPO、データエントリー、指紋認証システム、オフィス設備リースまでを包含し、顧客のシステムライフサイクル全体に関与する構造を持つ。経営環境の記載では、ソフトウエア開発及び関連業務について、よりユーザーに近い立場での開発業務ができるようグループ会社間で連携し企業体質を強化したとする。コンピュータ関連サービス分野でも教育機会を増やし、サービスの質の向上、高度化、提案営業の強化に取り組む。これは単一機能の受託ではなく、継続的な運用・保守やアウトソーシングを含む関係性を築くモデルを示す。加えて、データセンター事業を運営する子会社がプライバシーマーク認証及びISO9001等を取得し、セキュリティ及び品質管理を徹底すると記載し、一定の信頼性を裏付ける。市場シェアや特許件数、ブランド優位の定量情報は提示テキスト内では確認できない。
当連結会計年度の国内景気は緩やかな回復基調で推移した一方、海外景気の下振れ懸念、物価上昇、中東情勢の緊迫化、金融資本市場の変動など不透明要因が継続する。情報サービス業界については、価格競争が非常に激しく、製品やサービスの価格下落を招くと明記する。また、中核事業であるソフトウエア開発、運用管理、サポート業務ではIT人材の需給逼迫が継続し、要員確保が大きな課題と位置付ける。一方で、ニーズの高まるニアショア市場、DX、生成AIなどの関連技術への対応需要を成長機会として認識する。規制面では、労働者派遣事業法に基づく事業を行う子会社があり、労働条件や租税等に関する法令変動が対応コスト増につながる可能性を示す。加えて、個人情報や機密情報を扱う事業特性から、情報セキュリティ管理が重要な事業前提となる。
当社グループは、人材を最も重要な経営資本と位置付け、成長戦略の中心に据える。中長期戦略として、若年技術者には資格取得を推進し、経験を積んだ技術者には付加価値の高い新技術の習得機会を増やす方針を掲げる。優秀な人材確保に向けて通年中途採用と積極的な新卒採用を実施し、毎月グループ全体でリクルート委員会を開催して採用戦略や学生動向の情報交換を行う。従業員満足度や定着率向上を狙い、人事制度や研修制度の充実も推進する。営業力及び技術力強化のため社内外から適切な要員を登用し、新規顧客の獲得に努める方針も示す。さらに、収益重視とコスト削減により高収益体質への転換を図り、本業以外の事業拡大に挑戦する原資を確保し、次世代事業の育成に向けて新たな事業の企画、調査、検討、実行を進める。中期計画の目標として、売上高経常利益率6%、ROE15%を設定する。M&A面では、沿革上、GISコンサルティング㈱、㈱綿引無線、ナレッジファクトリー㈱の株式取得実績があり、周辺領域の拡張を進めてきた経緯を持つ。
主なリスクは3点に整理できる。第1に、当社は純粋持株会社にあり、売上高の大部分が連結子会社からの経営指導料であるため、子会社業績との連動性が高い。第2に、情報サービス業界の激しい価格競争とIT人材確保難が収益性に影響する可能性を持つ。受注価格の下落や人材育成の遅れは業績に直結しやすい。第3に、情報セキュリティ及び法規制対応のリスクを抱える。機密情報・個人情報の漏洩、労働者派遣事業法や税制等の変動、新規事業や海外投資、提携、訴訟なども業績変動要因となる。
当社は純粋持株会社体制を採用し、グループ各社を統括する。経営の基本方針として、収益拡大と経費節減、企業リスクの管理、新規分野への挑戦の三つを掲げる。遵法精神を貫き、業務に潜むリスク回避に万全を期す姿勢を示す。労使関係は円満に推移すると記載する。人的資本面では、組織の活性化と人事制度の強化拡充を進め、常に変化し成長し続ける企業体質の構築を課題とする。株主還元の具体的方針や配当性向などの詳細は、提示テキスト内では確認できない。沿革上は1968年に福井商工会議所のイニシアチブのもと福井県内有力企業数社の共同出資で設立し、1990年に店頭登録、2022年に東京証券取引所スタンダード市場へ移行する。
| 時価総額 | PER | PBR | 配当利回り | 終値 |
|---|---|---|---|---|
| 3.3B | 7.0倍 | 0.7倍 | 0.0% | 648.0円 |
| current | prior1 | prior2 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 6.8B | 6.1B | 5.7B |
| 営業利益 | 591M | 539M | 497M |
| 純利益 | 469M | 419M | 360M |
| EPS | 92.3 | 82.6 | 71.0 |
| BPS | 883.8 | 806.6 | 690.5 |
| 株主名 | 持株比率 |
|---|---|
| 吉村 昭一 | 0.19% |
| アルディート・アセット・マネジメント㈱ | 0.14% |
| カズオ ヨシムラ (常任代理人 みずほ証券㈱) | 0.08% |
| KYCOMグループ社員持株会 | 0.07% |
| 小林 勇雄 | 0.05% |
| ㈱ファースト・システムズ | 0.05% |
| KYCOMグループ役員持株会 | 0.02% |
| 福田 正樹 | 0.02% |
| PHILLIP SECURITIES CLIENTS (RETAIL) (常任代理人 フィリップ証券㈱) | 0.02% |
| 吉村 仁博 | 0.02% |
| 日付 | 提出者 | 保有割合 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 2024-05-28 | 吉村 一男 | 8.09% | (1.65%) |
| 2024-05-21 | 吉村 一男 | 8.90% | (0.84%) |
| 2024-04-26 | 吉村 一男 | 8.90% | (0.84%) |
| 2024-04-25 | 吉村 一男 | 8.90% | (0.84%) |
| 日付 | ソース | カテゴリ | アクター | イベント | 株価 | 翌日 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024-05-28 | EDINET | 大量保有 | 吉村 一男 | 大量保有 8.09% | — | — |
| 2024-05-21 | EDINET | 大量保有 | 吉村 一男 | 大量保有 8.9% | — | — |
| 2024-04-26 | EDINET | 大量保有 | 吉村 一男 | 大量保有 8.9% | — | — |
| 2024-04-25 | EDINET | 大量保有 | 吉村 一男 | 大量保有 8.9% | — | — |