Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社カプコン (9697)

家庭用ゲームやモバイルコンテンツを中核に、アミューズメント施設、遊技機、キャラクターライセンスを展開する総合エンターテインメント企業。独自の高度な技術と開発力、世界で支持されるIP、多面的活用、デジタル戦略による長期販売体制が強み。世界220超の国・地域へ販売し、eスポーツや映像化でIP浸透を拡大する。[本社]大阪府大阪市中央区 [創業]1979年 [上場]1990年

1. 事業概要

株式会社カプコンは、デジタルコンテンツ事業、アミューズメント施設事業、アミューズメント機器事業、その他事業を展開する。中核のデジタルコンテンツ事業では、家庭用ゲームおよびモバイルコンテンツの開発・販売を手掛ける。開発は株式会社カプコンのほか、CAPCOM TAIWAN CO.,LTD.、株式会社ケーツー、株式会社ソードケインズスタジオ、Minimum Studios Co., Ltd.が担い、販売は北米、欧州、台湾、シンガポールなどの子会社網を通じて行う。アミューズメント施設事業ではゲーム機等を設置した店舗を運営し、アミューズメント機器事業では店舗運営業者向けに遊技機等の開発・製造・販売を行う。その他事業ではキャラクターライセンス事業等を展開し、映像作品、ライセンス商品、eスポーツなどへIPを広げる構造を持つ。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、会社自らが明示する「独自の高度な技術と開発力による世界で支持されるコンテンツ(IP)の創出と多面的な活用」と「デジタル戦略によるグローバルでの長期販売体制」にある。世界220を超える国・地域への販売実績は、グローバル販売網とローカライズ能力の蓄積を示す。主力IPを活用した大型タイトルの安定投入に加え、過去作のリメイクや派生作品の投入、映像化、ライセンス商品、eスポーツ展開を組み合わせることで、単発売り切りにとどまらないIP収益化を図る。デジタル販売の強化は、商品在庫の縮減、販売期間の長期化、機動的な価格施策によるリピート販売の拡大につながる。加えて、自社開発エンジンの構築、開発人員の増強と効率的配置により、クオリティ向上と開発効率化の両立を進める点も参入障壁として機能する。開発人員を毎年100名以上増員する方針、2025年3月期末の開発人員2,846名という規模は、継続的なコンテンツ供給力の裏付けとなる。

3. 市場環境

事業環境は、通信規格の高速大容量化、コンテンツ提供チャネルの増加、デバイスの多様化、グローバルベースでのユーザー拡大により大きく変化する。家庭用ゲーム市場では、プラットフォームの普及動向、新型機への移行、技術革新の速さが事業機会とリスクの双方を生む。モバイルゲーム市場の拡大も追い風となる一方、課金システムに対する規制強化リスクが存在する。アミューズメント施設事業とアミューズメント機器事業では、「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」や型式試験などの規制が参入障壁となる半面、法改正や審査厳格化が事業制約要因となる。海外売上高比率が約60%にあり、各国の政治、経済、法律、文化、宗教、習慣、税制、関税、未成年者保護法制などへの対応力が重要となる。

4. 成長戦略

中期経営目標として「毎期10%営業利益増益」を掲げ、これを10期連続で達成したと記載する。今後は主力のデジタルコンテンツ事業で、国・地域の特性に応じたマーケティング強化、ユーザーニーズ把握、長期的な価格施策、グローバル販売強化により、年間1億本の販売を目指す。具体策として、2025年5月に『カプコンファイティングコレクション 2』と『鬼武者2』、6月にNintendo Switch 2向け『ストリートファイター6』と『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』を投入し、『モンスターハンターワイルズ』等のリピート販売も強化する。eスポーツでは『ストリートファイター6』を軸に、「Esports World Cup」との提携や「CAPCOM Pro Tour 2025」などとの協力体制を通じて認知拡大を図る。アミューズメント施設事業では新業態店舗の展開と次期10店舗出店を予定し、リアル店舗の魅力最大化と他事業とのシナジー創出を進める。アミューズメント機器事業ではスマートパチスロ市場に人気IP中心で新機種を投入し、『デビル メイ クライ 5 スタイリッシュトライブ』を含む3機種投入を計画する。加えて、映像化推進や他業種コラボレーションを通じたワンコンテンツ・マルチユース戦略をグローバルに推進する。成長の基盤として人材投資を重視し、CHO設置、平均基本年収の30%増額、新卒初任給月額30万円への引上げ、産学連携、中途採用チャネル拡充、開発拠点や設備への投資を進める。

5. リスク

主要リスクの第一は、デジタルコンテンツ事業における開発費高騰と技術革新対応の遅れにあり、販売計画未達時に開発資金を回収できない可能性を伴う。第二は、人気シリーズへの依存、ゲームソフトの陳腐化、季節要因、プラットフォーム普及動向などに起因する業績変動。第三は、海外売上高比率約60%に伴うカントリーリスク、法規制、税制、関税、為替変動。加えて、アミューズメント施設・機器事業では風営法や型式試験の動向が事業計画を左右する。人材流出や知的財産に関するリスクも記載する。

6. ガバナンス

経営の透明性・公正性・迅速性の確保を基本方針に掲げ、ステークホルダーとの信頼関係構築を重視する。コーポレート・ガバナンス面では、取締役会における多様性確保と社外取締役の積極的参画機会拡大を進め、取締役会の機能強化に努める。社外取締役を委員長とし、委員の過半数を社外取締役とする指名・報酬委員会を設置する。リスク管理では「危機管理規程」等により組織横断的な管理体制を整備し、情報セキュリティでは外部アドバイザリー組織であるセキュリティ監督委員会を定期開催する。株主還元方針は、将来の事業展開や経営環境の変化を勘案しつつ、連結配当性向30%を基本方針とし、安定配当の継続に努める。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1FF | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
1885.3B 30.5倍 6.5倍 0.0% 3,537.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 169.6B 152.4B 125.9B
営業利益 65.8B 57.1B 50.8B
純利益 48.5B 43.4B 36.7B
EPS 115.8 103.7 87.4
BPS 540.7 466.4 385.3

大株主

株主名持株比率
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)0.14%
株式会社クロスロード0.10%
ジェーピー モルガン チェース バンク 380815(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.08%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.06%
辻 本 美 之0.04%
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505001(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
辻 本 春 弘0.02%
辻 本 良 三0.02%
辻 本 憲 三0.02%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(株式付与ESOP信託口・76744口)0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2026-03-13Electronic Gaming Development  5.03%+0.03%
2026-01-09アヤル・ファースト・インベストメント・カンパニー 6.60%+1.60%
2026-01-09パブリック・インベストメント・ファンド 0.00%(6.60%)
2023-06-23パブリック・インベストメント・ファンド 6.60%+0.51%
2022-03-11パブリック・インベストメント・ファンド 6.09%+1.04%
2022-02-04パブリック・インベストメント・ファンド 5.05%+0.05%
2021-07-07株式会社ツジモトキャピタル 0.00%(7.89%)
2021-07-07株式会社クロスロード 7.89%+2.89%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-13EDINET大量保有Electronic Gaming De大量保有 5.03%3,545+0.48%
2026-03-05TDNet人事カプコン役員の異動および人事異動に関するお知らせ3,302+2.45%
2026-01-27TDNet決算カプコン2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)3,555+9.82%
2026-01-09EDINET大量保有アヤル・ファースト・インベストメント・カ大量保有 6.6%3,650-0.68%
2026-01-09EDINET大量保有パブリック・インベストメント・ファンド変更3,650-0.68%
2025-10-29TDNet決算カプコン2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)4,325-7.51%
2025-07-30TDNet決算カプコン2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)4,283-9.50%
2023-06-23EDINET大量保有パブリック・インベストメント・ファンド大量保有 6.6%
2022-03-11EDINET大量保有パブリック・インベストメント・ファンド大量保有 6.09%
2022-02-04EDINET大量保有パブリック・インベストメント・ファンド大量保有 5.05%
2021-07-07EDINET大量保有株式会社ツジモトキャピタル変更
2021-07-07EDINET大量保有株式会社クロスロード大量保有 7.89%