Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

トランス・コスモス株式会社 (9715)

情報処理アウトソーシングの先駆者として創業し、CXサービスとBPOサービスを中核に、国内外で付加価値の高い総合アウトソーシングをワンストップ提供する。大企業顧客との自動更新契約が多く継続性が高い点、グローバル184拠点の連携、優れた人材と最新技術の融合が強み。中計ではCXプラットフォーム、デジタルBPO、as-a-service化を推進する。[本社]東京都豊島区 [創業]1966年 [上場]1989年

1. 事業概要

トランス・コスモスは、当社、子会社81社、関連会社19社で構成する企業集団として、国内・海外で付加価値の高いサービスをワンストップで提供する。1966年の創業以来、情報処理アウトソーサーの先駆者として事業を展開し、現在は顧客企業の売上拡大とコスト最適化を支援する総合的なアウトソーシングサービスを世界規模で提供する。研究開発の記載から、主力領域はCXサービスとBPOサービスと読み取れる。具体的には、生成系AI活用による業務プロセス自動化、AIエージェントによる意思決定支援、CX・DX関連ソリューション、グローバルEC・越境ECのワンストップサービス、LINEなどのチャットプラットフォームを活用した顧客コミュニケーション、メタバース・NFT・Web3を活用した新ビジネスモデルの調査・研究を進める。設備投資もコンタクトセンター、BPOセンター、本社設備、事業所開設・増床、ソフトウエア投資に重点を置く。国内外で多数のCXスクエア、BPOセンターを開設してきた沿革から、拠点型オペレーションを基盤にサービス提供能力を拡張してきた構図が確認できる。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、長年蓄積したアウトソーシング運営ノウハウ、人材と技術の融合、国内外の広範な拠点網にある。会社は自らを情報処理アウトソーシングビジネスの先駆けと位置付けており、創業以来の運営実績が参入障壁として機能する。中期経営計画では日本・中国・韓国・ASEAN・米国・欧州にあるグローバル184拠点の有機的連携を強化するとしており、このネットワークは多国籍企業案件の受託能力や供給体制の柔軟性につながる。顧客基盤については、東京証券取引所プライム市場上場企業など大企業が多く、契約の多くが自動更新で受託業務の継続性が高いと記載する。これはスイッチングコストや業務定着性の高さを示唆し、短期的な売上変動が小さい収益構造を支える。情報セキュリティ面ではISO/IEC 27001に基づく管理体制を展開し、2003年2月にプライバシーマークを取得している。個人情報や機密情報を扱うコンタクトセンター業務では、こうした認証・運用体制が受注上の信頼性を高める。加えて、サービス標準化による品質・利益の構造改革、事業モデルのプラットフォーム化、CXプラットフォームとデジタルBPOのフル活用を掲げており、単純な人海戦術型から高付加価値型への移行を進める点も優位性の源泉となる。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できないが、会社自身はアジア圧倒的No.1、グローバルCX/BPOベンダーTOP5を目指す方針を示す。

3. 市場環境

事業環境は、労働人口の減少、企業のグローバル化、AIをはじめとしたデジタル技術の進展を背景に、業務効率化、コスト競争力強化、売上拡大につながるアウトソーシング需要の拡大が見込まれる。会社は今後も成長が続くとみる。一方で、競争環境については数多くの競合企業が存在し、淘汰の動きが早いと記載する。合併・買収を通じて規模の利益を素早く享受し事業拡大を図る傾向がある業界と位置付ける。規制面では、個人情報保護や事業関連法規制の影響を受ける。顧客企業が個人情報保護などの観点からアウトソーシングからインソーシングへ転換する可能性もリスクとして挙げる。海外展開では各国の政治・経済・社会情勢、法令・規制改正などのカントリーリスクが存在する。

4. 成長戦略

2023年度から2025年度までの中期経営計画では、オペレーショナル・エクセレンスからテクノロジーソリューションカンパニーへの進化を掲げる。最新クラウドテクノロジーとデータ活用によるCXプラットフォーム、全体最適化された業務プロセスとしてのデジタルBPOをフル活用し、顧客体験と生産性の最大化を図る。重点施策は、事業モデルのプラットフォーム化、as-a-service化、サービス標準化による品質・利益の構造改革、グローバル市場成長に応える体制強化と人材育成、グローバルネットワークを最大活用した新規事業開発・R&D推進、グループ経営基盤整備で構成する。研究開発面では、生成系AI、AIエージェント、ECワンストップ、チャットプラットフォーム、メタバース、NFT、Web3などを対象に新サービス開発を進める。M&Aについても、関連事業を有する企業との合併、買収、提携を積極的に行う必要があると認識しており、非連続成長の選択肢として位置付ける。中計の当初目標として2025年度売上高4,500億円以上、営業利益率6.0~8.0%を掲げたが、中国経済停滞、投資慎重姿勢、人件費・テクノロジーコスト上昇により達成困難と見込む。そのうえで2025年度見通しを別途示し、次期中計に向けた土台固めを進める。

5. リスク

第1に、技術革新対応リスクがある。提供サービスはいずれも常に技術革新が起こっており、最新技術の開発・導入に適切に対応できない場合、技術優位性や価格維持が難しくなり、既存ビジネスの縮小につながる可能性がある。第2に、人材確保・育成リスクがある。高付加価値サービスには高度な専門知識と経験を有する人材が不可欠にあり、労働人口減少や採用競争激化で計画通りに確保・育成できない場合、業績に影響しうる。第3に、情報セキュリティ・個人情報漏洩リスクがある。顧客データを扱う事業特性上、サイバー攻撃、システム障害、漏洩事故が発生した場合、損害賠償、認証取消、罰金、信用毀損を招く可能性がある。

6. ガバナンス

ガバナンスに関しては、サステナビリティ基本方針に基づき、事業活動を通じた社会課題・環境問題の解決と永続的な企業価値向上を目指す方針を示す。中期経営計画でも、取引先企業、社員、株主をはじめとするステークホルダーの期待に応え社会に貢献することを目指す姿に掲げる。グループ経営基盤整備の対象として財務、人事、マーケティング、ESGを明示しており、経営管理高度化を進める方針が確認できる。人的資本面では、管理職に占める女性労働者比率、男性育児休業取得率、男女賃金差異を開示する。労働組合との関係は健全で、特記すべき事項はないと記載する。株主還元の具体方針や取締役会構成などの詳細は、提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W1SJ | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
173.0B 13.0倍 1.2倍 0.0% 3,945.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 375.8B 362.2B 373.8B
営業利益 14.5B 11.5B 23.3B
純利益 11.3B 10.1B 15.8B
EPS 302.4 269.5 389.2
BPS 3,166.2 2,892.3 2,761.6

大株主

株主名持株比率
公益財団法人トランスコスモス財団0.18%
奥 田 昌 孝0.17%
日本マスタートラスト信託銀行 株式会社(信託口)0.09%
平 井 美 穂 子0.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)0.04%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140042 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.03%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)0.02%
CEPLUX- THE INDEPENDENT UCITS PLATFORM 2 (常任代理人 シティバンク、エヌ・エイ東京支店)0.02%
トランス・コスモス社員持株会0.02%
有限会社HM興産0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2023-02-24奥田 昌孝 13.49%(1.89%)
2023-02-13奥田 昌孝 15.38%+2.63%
2022-11-14奥田 昌孝 12.75%(1.97%)
2022-08-22奥田 耕己 0.00%(5.12%)
2022-08-22奥田 昌孝 14.72%+2.61%
2022-05-23奥田 耕己 5.12%(6.15%)
2022-05-20奥田 耕己 5.12%(6.15%)
2022-05-20公益財団法人トランスコスモス財団 13.84%+6.15%
2021-11-26奥田 耕己 11.27%--
2021-11-26奥田 昌孝 12.11%--
2021-11-26公益財団法人トランスコスモス財団 7.69%--
2021-07-27公益財団法人トランスコスモス財団 7.69%--

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-02-05TDNet決算トランスコスモス2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)(公認会計士等による期中レビューの完了)4,065-1.72%
2026-01-28TDNet業績修正トランスコスモス当社子会社(応用技術株式会社)の通期業績予想および配当予想の修正に関するお知らせ3,835-1.30%
2025-12-26TDNet人事トランスコスモス機構改革および人事異動に関するお知らせ3,850+0.26%
2025-09-26TDNet人事トランスコスモス人事異動に関するお知らせ3,735-2.41%
2023-02-24EDINET大量保有奥田 昌孝大量保有 13.49%
2023-02-13EDINET大量保有奥田 昌孝大量保有 15.38%
2022-11-14EDINET大量保有奥田 昌孝大量保有 12.75%
2022-08-22EDINET大量保有奥田 耕己変更
2022-08-22EDINET大量保有奥田 昌孝大量保有 14.72%
2022-05-23EDINET大量保有奥田 耕己大量保有 5.12%
2022-05-20EDINET大量保有奥田 耕己大量保有 5.12%
2022-05-20EDINET大量保有公益財団法人トランスコスモス財団大量保有 13.84%
2021-11-26EDINET大量保有奥田 耕己大量保有 11.27%
2021-11-26EDINET大量保有奥田 昌孝大量保有 12.11%
2021-11-26EDINET大量保有公益財団法人トランスコスモス財団大量保有 7.69%
2021-07-27EDINET大量保有公益財団法人トランスコスモス財団大量保有 7.69%