Activist Journal — EDINET 大量保有報告モニター

株式会社ディーエムエス (9782)

ダイレクトメールを中核に、物流、セールスプロモーション、イベント、賃貸を展開。企画・制作から情報処理、封入封緘、発送、消費者対応までを自社メーリングセンターで一貫提供し、物流でも入荷検品から流通加工、保管管理、出荷まで内製リソースを持つ点に特徴を有する。業界初の機器導入実績や個人情報・情報セキュリティ認証も事業基盤となる。[本社]東京都千代田区 [創業]1961年 [上場]1995年

1. 事業概要

株式会社ディーエムエスは、ダイレクトメールを主体としたメーリングサービス業務を中核に、セールスプロモーションの広範な領域にわたるサービスを提供する。報告セグメントはダイレクトメール事業、物流事業、セールスプロモーション事業、イベント事業、賃貸事業の5区分で構成する。主力のダイレクトメール事業は、企画・制作、情報処理、封入・封緘、発送、発送後の注文・問い合わせ対応までをトータルサポートする。顧客から預かった宛名データの出力や、封筒・フィルムなど多様な形態の封入封緘を自社メーリングセンターで行い、郵便・宅配事業者を通じて発送する。物流事業は、通販商品の出荷代行、キャンペーン景品配送、支店・店舗間の販促品や用度品の保管管理発送を担い、入荷検品、流通加工、バーコード管理、出庫、仕分け、梱包までを自社物流センターで一括対応する。セールスプロモーション事業は、SP助成物企画制作、情報誌編集、フィールドサービス、キャンペーン企画、応募整理、ノベルティ企画開発、マーケティングリサーチ、テレマーケティング、ウェブマーケティングを展開する。イベント事業はスポーツ、ビジネス、文化分野の企画運営を担い、賃貸事業は自社所有不動産の賃貸を行う。

2. 競争優位性

競争優位の中核は、ダイレクトメールの工程を一気通貫で提供する運用体制と、これを支える自社設備・拠点群にある。企画制作から情報処理、封入封緘、発送、アフターフォローまでを内包することで、顧客は複数業者をまたぐ必要がなく、業務設計や品質管理の一元化が可能となる。物流でも保管管理から流通加工、梱包、発送までを自社センターで担うため、ダイレクトメール事業との複合提案余地が大きい。沿革上も、1970年の全自動封入封緘機、1973年のラッピング機、1982年のオンラインインサーター機、1987年のフィルムラッピング機をいずれもメーリングサービス業界初として導入しており、長年の設備投資と運用ノウハウの蓄積がうかがえる。加えて、1999年のプライバシーマーク認証取得、2005年のISMS認証基準認証取得、2020年のISMSクラウドセキュリティ認証取得、2018年のPCI DSS準拠は、個人情報や決済情報を扱う受託業務での信頼性を補強する。ダイレクトメール事業が売上全体の約8割を占める点からも、同社の事業基盤は同領域に強く根差す。市場シェアの具体的数値は提示テキスト内では確認できないが、会社方針としてダイレクトメール事業のシェア拡大を掲げる。

3. 市場環境

ダイレクトメール市場は、インターネット広告の台頭がありながらも比較的安定して推移する。会社はその背景として、「紙かデジタルか」の二者択一ではなく、「紙とデジタル」の相乗効果による新たな価値創造を挙げる。一方で、企業の販売促進手段の多様化や、今後予定されている郵便料金値上げは慎重な対応を要する環境変化となる。物流事業ではEC市場の拡大がビジネスチャンスとなる半面、競争環境の中でサービスの独自性を発揮し案件拡大ペースを上げることが課題となる。セールスプロモーション事業とイベント事業では、コロナ禍での特需反動があるものの、顧客や住民との接点における企業や自治体の業務委託ニーズ活発化が期待される。規制面では、個人情報保護法をはじめとした関連法規制への対応が重要となる。

4. 成長戦略

同社は「総合情報ソリューション企業」をありたい姿に掲げ、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定する。目標は売上高280億円、営業利益13億円、当期純利益9億円とし、最終年度の目標ROEを5.6%、長期的には8%以上を目指す。事業戦略の第1は、デジタル分野で既存事業と相乗効果を発揮する次世代事業の創出にあり、受託業務に加えてデジタルとリアルの総合ソリューション分野への展開を検討する。第2は、物流事業とセールスプロモーション事業をダイレクトメールに次ぐ第2・第3の柱へ育成する方針。物流ではEC通販市場拡大を捉えた量的拡大と、データやデジタル技術活用による効率化を進める。セールスプロモーションでは、企画設計ノウハウ、イベント事業との複合サービス、システム開発力強化を通じ、企業や自治体の業務委託ニーズを取り込む。第3は主力事業の深化にあり、既存ダイレクトメール案件の安定成長を基盤に、オンラインを主戦場とするデジタル事業者による新たなダイレクトメール需要や未開発領域を対象とした新市場開拓、新サービス提供を通じてシェア拡大を図る。これらを支える基盤戦略として、DX推進、サステナビリティ・SDGs対応、健康経営推進を位置付ける。

5. リスク

主なリスクの第1は需要構造の変化。ダイレクトメール事業による売上が全体の約8割を占めるため、顧客企業のプロモーション手法に大きな変化が生じた場合の影響が大きい。第2は郵便制度改正と外部調達。郵便料金やサービス内容の改正、ラッピングフィルム材、印刷物、梱包資材、配送手段の調達難や価格高騰は収益に影響しうる。第3は情報管理。個人情報漏えい、サイバー攻撃、システム障害は損害賠償や信用低下につながる可能性を持つ。加えて、大規模自然災害や感染症拡大も拠点機能や社会基盤に影響を及ぼしうる。

6. ガバナンス

ガバナンス面では、コンプライアンス経営を最重要課題に位置付け、行動指針の策定、従業員研修、業務監査を通じて法令順守体制を推進する。個人情報保護法、JISQ15001、JISQ27001などに則った厳正な情報セキュリティ管理体制を整備し、実施状況の定期的見直しと改善を行う。人的資本面では、計画採用に加え、次世代経営人材育成プログラム、女性活躍推進、デジタル・グローバル人材育成に向けた資格取得制度、管理職向けマネジメント研修を実施する。株主還元については企業理念に「株主には利益還元で奉仕を」を掲げるが、具体的な配当方針や還元指標は提示テキスト内では確認できない。

出典: 有価証券報告書 (2025-03) doc_id=S100W3CZ | 生成: gpt-5.4 (2026-03-23)

主要指標

時価総額 PER PBR 配当利回り 終値
26.0B 24.0倍 1.2倍 0.1% 3,580.0円

業績(3期)

current prior1 prior2
売上高 27.6B 26.9B 1M
営業利益 1.2B 1.4B 1.9B
純利益 841M 1.5B 1M
EPS 148.9 260.6 1.0
BPS 3,015.8 2,894.4 1.0

大株主

株主名持株比率
山本 克彦0.21%
光通信株式会社0.07%
上田八木短資株式会社0.06%
山本 百合子0.05%
株式会社UH Partners20.05%
TOPPANホールディングス株式会社0.04%
株式会社みずほ銀行0.04%
内藤 征吾0.04%
株式会社三井住友銀行0.02%
株式会社SBI証券0.02%

大量保有報告書

日付提出者保有割合変動
2025-09-17光通信株式会社 4.88%(1.08%)
2025-08-29光通信株式会社 5.96%(1.03%)
2025-08-14光通信株式会社 6.99%(1.03%)
2025-07-29光通信株式会社 8.02%(1.04%)
2025-02-13光通信株式会社 9.06%+3.91%
2024-10-21光通信株式会社 5.15%+5.15%
2023-12-07FMR LLC 4.26%(1.38%)
2023-11-08FMR LLC 5.64%(1.37%)
2023-08-22FMR LLC 7.01%(1.38%)
2021-04-22SMBC日興証券株式会社 3.91%(2.90%)
2021-04-07SMBC日興証券株式会社 6.81%+6.81%

カタリスト・タイムライン

日付ソースカテゴリアクターイベント株価翌日
2026-03-17TDNetその他ディーエムエス資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について(アップデート)3,570+3.36%
2026-01-27TDNet決算ディーエムエス2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)3,750+0.53%
2026-01-27TDNetIRディーエムエス2026年3月期第3四半期決算説明資料3,750+0.53%
2025-10-27TDNet決算ディーエムエス2026年3月期第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(非連結)2,962+3.48%
2025-10-27TDNetIRディーエムエス2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料2,962+3.48%
2025-10-27TDNet業績修正ディーエムエス中間業績予想と実績との差異及び通期業績予想の修正に関するお知らせ2,962+3.48%
2025-09-17EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 4.88%3,165-0.47%
2025-08-29EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.96%3,285-0.61%
2025-08-19TDNet配当・還元ディーエムエス自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の取得結果及び自己株式の取得終了に関するお3,320+0.60%
2025-08-18TDNet配当・還元ディーエムエス自己株式の取得及び自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による自己株式の買付けに係る事項の決定3,330-0.30%
2025-08-15TDNetその他ディーエムエス譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分の支払完了に関するお知らせ3,315+0.45%
2025-08-15TDNetその他ディーエムエス主要株主の異動に関するお知らせ3,315+0.45%
2025-08-14EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 6.99%3,265+1.53%
2025-07-29EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 8.02%3,010-0.93%
2025-07-28TDNet決算ディーエムエス2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)3,005+0.17%
2025-07-28TDNetIRディーエムエス2026年3月期第1四半期決算説明資料3,005+0.17%
2025-07-18TDNetその他ディーエムエス譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分に関するお知らせ2,987-0.07%
2025-02-13EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 9.06%
2024-10-21EDINET大量保有光通信株式会社大量保有 5.15%
2023-12-07EDINET大量保有FMR LLC大量保有 4.26%